月刊バスケットボール2月号

Bリーグ

2026.01.22

新連載「月刊ビーコル」vol.1 安藤誓哉インタビュー「ガッと点を取りにいくんじゃなくて、スッとディフェンスの間に入っていくようなイメージでプレーしている」

B1 東地区所属の横浜ビー・コルセアーズ(愛称:ビーコル)。日本代表の安藤誓哉、チームのハート&ソウル森井健太らを中心に、奮闘を続ける。そんなビーコルの魅力を伝える新連載がスタートする。第1 弾は安藤のインタビューをお届け!


こちらのインタビューは『月刊バスケットボール2026年3月号』掲載の冒頭です。全文は誌面にてご覧ください。

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──今月からシーズン終わりの6月まで、ビーコルの連載が始まります。安藤選手にはトップバッターとしてインタビューに答えていただきます!よろしくお願いします! 

よろしくお願いします! 

──まずは今季について聞かせてください。2025年末の時点でシーズンの約半数をこなしましたが、チームの現状についてどう考えていますか? 

結果だけを見てしまうと、勝率5割を切っているのでもどかしさはありますね。ただ、特に序盤はケガ人が多く出てしまい、本来チームビルディングを進めるべき時期にそれが難しい状況でした。でも、最近は勝ち切れる試合も増えてきて、自分たちの良さを出せている時間帯も多いです。内容としてはしっかりと成長できているなと感じています。 

──ご自身も島根からビーコルに移籍して半年がたちましたが、チームへのフィットや新しい土地での生活はいかがですか? 

私生活の話をすると、すごくいい感じです。車を運転しているときに横浜ベイブリッジが見えたり、新しいレストランを探したり。そういうのがすごく好きですね。生活が一変するのは僕にとってすごく楽しいことでもあるので、今はとても充実しています。 僕、新しいことが好きなんですよね。コロコロ変えるのが好きというわけではないんですけど、ある程度突き詰めてからまた新しいことをするのが好き。 バスケ以外でもそうで、それこそ、僕はコーヒーが好きで新しい豆を手に入れたらそれを全て飲み切った後に違う豆を探すようにしています。 

──コーヒーがお好きなのですね。いつから? 

安藤: 結構前ですよ。1年前とか。でも、だんだん自分の好みとかドリップの仕方とかも変わっていくじゃないですか。最近はコロンビアの豆にハマっています。 

──生豆を買って焙煎するのですか? 

さすがにそこまではしていないんですけど(笑)、深煎りか浅煎りかでも味が全然違うので、そういう楽しみ方ですね。 

──コーヒーにハマったきっかけは? 

ダルビッシュ有さん(MLBパドレス)のドキュメンタリーか何かを見て、運動前に飲んだら脂肪燃焼効果があるというようなことを言っていて、本当かは分かりませんけど、それがきっかけですね。 それこそ、Bリーグ開幕前の、僕がカナダでプレーしていた時期です。でも、当時は味とかは全く気にしていなかったですけどね。カナダってとにかく冬が寒いんですよね。だから、朝に温かい飲み物がほしくて。それに人間、年を重ねるとブラックのコーヒーが徐々に好きになっていくじゃないですか(笑)。そこから、豆の種類や味にこだわりだしたって感じです。 それが今も続いていて、朝は絶対にコーヒーをいれて一旦座って飲みます。僕、朝はあまり食べない派で、バナナ1本くらいなんですけど、30分はコーヒータイムがほしいですね。 

──そのときは何を考えているのですか? 

何も考えないです。なるべくスマホも見ずにデジタルデトックスをしつつ、ボーッと飲む。横浜に住み始めてからはずっとそんな感じですね。 何もしない、がいいんですよ。なかなかそういう時間ってないですから。普通に生活していたら何かを考えちゃうので。もちろん、朝から考え事をすることもありますけど、でも良いですよね。一旦脳内をゼロにするっていうのが。 

──プロ選手としてはベテランと呼ばれる年齢になりましたが、私生活でもゆとりを持ち始めていますか? 

そもそも僕はゆとり世代ですけどね(笑)。というのは冗談で、僕の考えとしては、今は何かを生活に取り入れるよりも、余計なところをはいでいく作業をしているというか。身軽にしていく感覚なんです。そういう段階に入っていますね。 

──競技面についても聞かせてください。近年の安藤選手のプレーからはどこか余裕が感じられます。それは経験が蓄積されてきたからでしょうか? 

どうですかね。でも、年齢でいったらそうなり始めたのは30歳になった後くらいかなと思います。周りも見えつつ、自分も点を取っていって。 それこそ、1試合で30点近く取れるようになったのは島根での1、2年目くらい。 自分もいざ30点取れるようになってからは、「こうやったら点が取れるんだな」という感覚がつかめてきた気がします。 

──具体的には? 

まずは打てるタイミングでしっかり打つこと。決して無理やり打っているわけではなくて、シンプルに。アグレッシブに攻めればディフェンスも寄るじゃないですか。だけど、ガッと点を取りにいくんじゃなくて、スッとディフェンスの間に入っていくようなイメージです。 言葉にするのが難しいんですけど、何が何でもペイントに入って点を取ってやるという「狙ってますよ」というギラギラした感じではなくて。もっとゆとりを持って、空いていたから入って打つということができるようになってきました。 

──若手時代はより得点に執着していたのですか? 

「もっと点を取りたい!」って感じでしたね。特にアルバルク東京時代は自分でクリエイトして点を取らなければいけないという気持ちが強かったです。ルカ(パヴィチェヴィッチ)からもっと頑張って学びたいという感じでしたね。 今でも自分で何とかしたい気持ちはありますけど、その前にしっかりと体や気持ちの準備をして、気付いたらそれが自然にできていたというところに至りました。 

──プレーとメンタルのバランスは今の方が良いわけですね。 

今までのキャリアの中では一番ですね。例えば、2連戦初日の試合後にコーチ陣が修正すべきポイントを話してくれるんですけど、そのポイントが年を重ねるにつれてすぐに頭に入ってくるようにはなりましたね。 どうしても若い頃ってそれが難しかったし、理解に時間がかかっていたんです。でも、経験を重ねる中で、過去に同じようなシチュエーションの成功体験があったかもしれないし、残像がある場面もあったりします。そういう経験が生きていますね。 

──ベテランとして、若手選手とのコミュニケーションは何を心掛けていますか? 

もちろん、「こういうときはこうするんだよ」という教え方をすることもあるんですけど、今はそれよりも、その選手がどうなりたいか、どうしたいかという考えを知りたいですね。それはこれからもっとやっていきたい部分でもあります。



続きは『月刊バスケットボール2026年3月号』をご覧ください。



写真/大澤智子、文/堀内涼(月刊バスケットボール)

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