月刊バスケットボール2月号

Bリーグ

2026.01.17

長崎・広島のU15が平和の舞台で全力プレー!長崎・管野琥介が目指すは地元高校での全国

ライバルから仲間へ。合同チームで得た手応え


1月17日、「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2026 IN NAGASAKI」2日目、各種コンテストに先駆けて行われたのが「B.LEAGUE ALL-STAR PEACE GAME 2026」。この試合は被爆80周年記念事業として、長崎市と広島県のU15選抜チームが「平和だからスポーツができる」をコンセプトに戦うというもの。試合はKOGAKURA VICTORYと長崎ヴェルカU15の混合チームである長崎市選抜 U15が28-14で勝利した。

この特別な試合に出場した長崎市選抜U15の管野琥介に話を聞いた。180cmの身長と身体能力を活かしたプレーで観客を沸かせた管野は、HAPPINESS ARENAという大舞台でのプレーを「貴重な経験になりました。この経験を次のステージでどう活かすかを考えて取り組んでいきたいです」と、落ち着いた口調で振り返る。





KOGAKURA VICTORY所属の管野は、つい先日まで開催されていたJr.ウインターカップ2025-26にも出場。全国の強豪としのぎを削った。負けたら終わりのトーナメントの雰囲気は独特で、「独特のピリつきがあり、今日よりも緊張感がありました」と振り返る。それに対し、この日の会場は地元の温かい拍手と応援に包まれていた。「応援を感じながらプレーできました」と、ホームの雰囲気を楽しんだ様子だ。

今回の長崎市選抜は、Jr.ウインターカップ長崎県予選の決勝を戦ったKOGAKURA VICTORYと長崎ヴェルカU15の選手たちによる合同チーム。合同練習は2回しかできなかったものの、「(長崎U15の選手は)特徴がわかっている選手だったので合わせやすかったです」と、ライバルとの共闘に手応えを感じていた。


長崎のベンチには、地元・長崎西高出身の田中大貴(SR渋谷)が入って選手たちを鼓舞した



自身の武器について尋ねると、「中学カテゴリーの中ではサイズ(180cm)がある方ですが、サイズの小さい選手がするような速い動きができることです」と自己分析する。中学卒業後は、全国大会常連の地元・瓊浦高への進学予定で、「留学生がいる環境で(自分の強みを)生かしたいと思います」と語る。目標とする選手は、福岡大大濠高校の櫻井照大(2年、183cm)。「大型ながらハンドリングが良く、ガードポジションもしっかりこなせるので、参考にさせてもらっています」と目指すオールラウンドな選手像を語った。



被爆80周年記念事業として開催されたこの試合。その体験などを家族から詳しく聞く機会はあまりなかったと正直に話す。それでも、かつて悲劇に遭った長崎と広島の若者たちが、笑顔で元気にプレーする。その姿は、平和の尊さを伝える何よりのメッセージとなるだろう。

高校での目標は「1年生から試合に出場し、チームに貢献できる存在に」なること。スタッツに残る部分はもちろん、残らない部分でもオールラウンドにプレーし、チームをウインターカップ出場に導けるような選手を目指します」。大きな経験を糧に、管野選手は新たなステージへと歩みを進める。








文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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