月刊バスケットボール2月号

ENEOSが3年ぶり日本一、宮崎は最後の皇后杯で歓喜 [皇后杯決勝]

4Q、流れを掴んだのはENEOSだった


1月11日、「第92回皇后杯全日本バスケットボール選手権大会」決勝(会場:国立代々木競技場第一体育館)で、ENEOSサンフラワーズとデンソー アイリスが対戦。デンソーは12点ビハインドで迎えた3Qに反撃し同点で4Qを迎えたが、ENEOSがこの勝負どころで3Pシュートを立て続けに成功。76-62で勝利し、3年ぶり28度目の優勝を果たした。

デンソーは2回戦でインカレ女王の東京医療保健大(81-76)を退けると、準々決勝でアイシン(65-44)に勝利。前年女王・富士通との準決勝は後半7/9と3Pシュートが当たって81-60で勝利してファイナルに駒を進めた。一方のENEOSは2回戦で三菱電機(78-53)、準々決勝で日立ハイテク(71-67) を下すと、準決勝ではトヨタ自動車と対戦。リードして迎えた4Qに一旦逆転を許したものの、#0馬瓜エブリンのクラッチタイムの活躍もあって67-54で勝利し決勝進出。
両者は2年前の皇后杯決勝でも激突しており、その際はデンソーが勝利。加えて今季のWリーグの対戦でもデンソーが3勝1敗と勝ち越している。一方、過去の皇后杯決勝ではENEOSが7勝1敗と上回っている。

いいスタートを切ったのはENEOS。今季限りでの引退を表明し、皇后杯でのラストプレーとなる#32宮崎早織がレイアップで先取点。さらにアシストで得点を演出し先手を取った。対するデンソーはなかなかオープンが作れず。それでもフリースローで得点を重ねると#73今野紀花がミドルジャンパーやローポストのシュートから加点し差を詰めた。



5点リードして迎えた2Q序盤、ENEOSはペイントアタックから得点に繋げて2桁差にした。その後、デンソーもディフェンス強度をアップ。#21笠置晴菜のプルアップ3Pシュートなど個人技で打開し簡単にリードを広げさせず。それでもENEOSはクォーター終盤に#11プレッチェル アシュテン、#0馬瓜が立て続けに3Pシュートを成功。40-28と再び2桁リードに広げてハーフタイムを迎えた。

ペイントで18得点(デンソー6得点)と積極的なアタックを見せたENEOSは2Pシュートが71.4%(10/14)、3Pシュートが44.4%(4/9)と高い成功率をマーク。一方、デンソーは2Pシュートが38.9%(7/18)、3Pシュートが16.7%(2/12)と低調だった。またターンオーバーが11本と多かったENEOS(デンソーはTO5本)だが、リバウンドは20-9と優位に立った。






3Qに入ると、デンソーが本来のバスケを展開。ボールマンに対してプレッシャーを強めミスを誘発。前半無得点だった#88赤穂ひまわり、#8髙田真希がシュートを決めるなど開始5分半で9-2のランを作って一気に点差を詰めると#73今野のレイアップで追いつき、46-46と同点で3Qを終えた。



決められたら決め返す。1点差を争う攻防が展開された4Q前半、ENEOSは準決勝勝利の立て役者、#0馬瓜が先行して得点を重ね4点リードで残り5分を迎えた。すると続く1分間で、#11アシュテン、#26田中こころが3Pシュートを成功。63-53と2桁差を作った。



このあとデンソーは#73今野、#88赤穂の得点で1桁差に戻したが、ENEOSは#11アシュテンがディフェンスを引き付けてパスを出すと、#32宮崎が右コーナーから3Pシュートで加点。再び2桁差に戻した。デンソーは最後にファウルゲームを展開したものの、ENEOSが76-62で逃げ切り。3年ぶりの日本一に輝いた。



ENEOSは#0馬瓜が両チーム最多の23得点に加えて8リバウンド3スティールと活躍。#11アシュテンが17得点11リバウンドのダブルダブル、#32宮崎が16得点7アシストで優勝にけん引。デンソーは#21笠置が14得点、#73今野が11得点、#4川井麻衣が10得点と引っ張った。

<大会ベスト5>
#0馬瓜 エブリン(ENEOSサンフラワーズ)
#32宮崎 早織(ENEOSサンフラワーズ)
#59星 杏璃(ENEOSサンフラワーズ)
#8髙田 真希(デンソー アイリス)
#88赤穂 ひまわり(デンソー アイリス)

<大会MVP>
#0馬瓜 エブリン(ENEOSサンフラワーズ)









写真/吉田宗彦、石塚康隆、文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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