ウインターカップ大会最終日・12/29試合予定「福岡大附大濠の連覇か東山悲願の初優勝か」

東山は#5佐藤凪がチームトップとなる25得点10アシスト(写真は準々決勝より)
流れを掴むのはどちらのチームか!?
12月29日、「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度 第78回全国高等学校選手権大会」もいよいよ大会最終日、13時開始予定で男子決勝が開催される。

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ノーシード同士の決勝となった。
ディフェンディングチャンピオン福岡大附大濠(福岡②)は1回戦(兵庫・報徳学園に84-41)、2回戦(山形・羽黒に99-62)を乗り越えると3回戦では開志国際(新潟①)と対戦。オーバータイムにもつれ込む激戦となったが、2年生エース#14本田蕗以の活躍で2点差の勝利。準々決勝の土浦日本大(茨城)戦も接戦となった。前半、リバウンドを支配し11点のリードを作ると後半、点差を広げにかかったが、土浦日本大の調子がアップ。一進一退の攻防が繰り広げられたが、リードをキープして勝利。そして昨日、鳥取城北(鳥取)
との準決勝では8点リードで迎えた3Q、4Qと一旦逆転を許したが、その度に突き放して69-66で勝利し、3年連続14度目の決勝進出を決めた。
対する東山は1回戦で優勝候補の一角である中部大第一(愛知)と対戦。1Qを終えて18-16、2Qを終えて37-36と僅差リードして迎えた3Q序盤に逆転を許したものの、#8中村颯斗の連続3Pシュートから逆転し辛くも勝利した。勢いのままに2回戦(長崎・瓊浦に70-58)、3回戦(北海道①・駒澤大附苫小牧に70-60)を切り抜けると、準々決勝ではインターハイ準優勝の八王子学園八王子(東京①)と対戦。前半からビハインドを背負う展開となったが、9点ビハインドで迎えた4Q、エース#5佐藤凪がけん引し、残り2分に逆転して勝利。そして昨日。福岡第一(福岡①)との準決勝では、好スタートを切ったものの2Qに差を詰められると、4Q前半に同点にされたが、#5佐藤(凪)が引っ張って先に先にと得点。勝利し、5年ぶり3度目の決勝進出を決めた。
U18日清食品トップリーグの対戦では、東山が88-72で勝利している。しかし、この試合の福岡大附大濠のロスターは、「チームを一度外から見つめ直してほしい」(片峯聡太コーチ)の意向から、1、2年生の下級生で構成してのものだった。今大会では、どちらのチームも差を詰められるプレッシャーの中で先に得点できる勝負強さを持っており、どんな展開となるかは読みづらい。どちらが先に流れを掴むのか? Xファクターが現れるのか? リバウンドやルーズボールなど試合のあるポイントが勝負の分かれ目につながる可能性があるだけに、目が離せない一戦となる。
福岡大附大濠が2年連続5度目の優勝を果たすのか。それとも東山が通算3度目の決勝進出で悲願の初優勝を果たすのか? 最後の一戦に注目してほしい。
<福岡大附大濠勝ち上がり>
1回戦:84-41 報徳学園(兵庫)
2回戦:99-62 羽黒(山形)
3回戦:77-75 開志国際(新潟①)
準々決勝:81-67 土浦日本大(茨城)
準決勝:69-66 鳥取城北(鳥取)
[主なスタメン]
G #13榎木 璃旺(3年/170cm)
GF #6吉岡 陽(3年/184cm)
GF #14本田 蕗以(2年/190cm)
GF #23白谷 柱誠 ジャック(1年/195cm)
FC #4勝又 絆(3年/187cm)
<東山勝ち上がり>
1回戦:86-68 中部大第一(愛知)
2回戦:70-58 瓊浦(長崎)
3回戦:70-60 駒澤大附苫小牧(北海道①)
準々決勝:77-74 八王子学園八王子(東京①)
準決勝:72-58 福岡第一(福岡①)
[主なスタメン]
G #5佐藤 凪(3年/176cm)
GF #14佐藤 久遠(1年/178cm)
GF #8中村 颯斗(2年/178cm)
F #10鈴木 勇功(2年/187cm)
C #9ウェトゥ・ブワシャ・エノック(2年/203cm)
<大会最終日 12月29日(月)試合予定>
【東京体育館】Mコート:カップヌードルコート
■13:00〜[男子決勝]
[M]福岡大附大濠(福岡②)×東山(京都①)

写真/大川原敬明、文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)








