福岡大附大濠が3年連続14度目の決勝進出、鳥取城北との激戦を制す[ウインターカップ]

準々決勝より
吉岡が13得点の活躍で福岡大附大濠がリードし後半へ
12月28日、「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度第78回全国高等学校選手権大会」男子準決勝でインターハイ王者の鳥取城北(鳥取①)とディフェンディング・チャンピオンの福岡大附大濠(福岡②)が対戦。福岡大附大濠が8点リードで迎えた3Q、鳥取城北の3Pシュートが当たって一旦逆転に成功。それでも福岡大附大濠は何とか2点リードを作って4Qを迎えると、一旦逆転を許したが、再びリードを奪って69-66で勝利。福岡大附大濠が3年連続14度目の決勝進出を決めた。

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前回大会では決勝で対戦した両者。その試合では10点リードで迎えた3Q、福岡大附大濠は21-9として点差を広げると77-57で逃げ切って3年ぶり4回目の優勝を決めた。また、今年のU18日清食品トップリーグでの対戦でも、福岡大附大濠(#23白谷柱誠ジャックは不在)が55-47で勝利している。

残り8分半、鳥取城北は#50フィリモン・ホムタワ・タルモンのフックシュートで先制すると、#12福元源士の3Pシュートを決める。一方、福岡大附大濠は、#6吉岡陽のフィールドゴールで初得点。さらに#23白谷柱誠ジャックが速い展開から決めると、#13榎木璃旺、#6吉岡も得点。開始5分を切ったところで、福岡大附大濠の9-5となった。
福岡大附大濠はさらにエースナンバーを背負う#14本田蕗以が3Pシュート、2Pシュートと決めると、#11櫻井照大も続いてスコアを伸ばす。一方、鳥取城北は#5永田惺雅、#28ハロルド・アズカが3Pシュートを成功させたが、福岡大附大濠が21-13とリードして1Qを終えた。

2Q、鳥取城北は1-3-1のゾーンディフェンスを展開。トランジションから#12福元が3Pシュートを射抜く。その後もいいディフェンスを続ける時間帯が続いたが、#28アズカのパスミスから得点を許し、点差が縮まられなかった。
鳥取城北は残り5分40秒に#28アズカがバスケットカウント。フリースローは決まらなかったが、オフェンスリバウンドを奪うと#13角威武輝がベースラインドライブからレイアップを決めた。#13角はさらに3Pシュートも成功。続いて#50タルモンもインサイドで決め、残り4分で1点差に。
その後、福岡大附大濠は#14本田、#6吉岡が3Pシュートを成功。37-29でハーフタイムを迎えた。
福岡大附大濠は前半、2Pシュートが47.4%(9/19)、3Pシュートが41.2%(7/17)と高確率で得点。鳥取城北は2Pシュートが38.9%(7/18)、3Pシュートが33.3%(5/15)だった。リバウンドでは鳥取城北が22-19と上回ったが、ターンオーバーは相手より5本多い9本だった。

鳥取城北が3Qに追いつき大接戦へ
3Q立ち上がり、鳥取城北は#12福元、#28アズカ、#5永田が連続して3Pシュートを成功。開始1分50秒で38-37と逆転した。福岡大附大濠は#4勝又絆のシュートで連続失点を止めたが、勢いづく鳥取城北は#12福元がショートコーナーから決めると、#28アズカがうまく体を入れてレイアップを決めてリードを保つ。
それでも福岡大附大濠は残り4分、#6吉岡が3Pシュートを成功。直後に#11櫻井のスティールから#6吉岡が得点。さらに続くオフェンスで、その#6吉岡からのパスを受けた#7村上敬之丞が3ポイントプレー。再び51-46とリードを奪い返した。

このあと鳥取城北はターンオーバーから連続得点。逆転を許したが、福岡大附大濠はクォーターラストプレーで#5栗原咲太郎がブザービーター3Pシュートを成功。54-52で3Qを終えた。
4Q、福岡大附大濠はファーストプレーで#7村上が3Pシュートを射抜いて5点差とした。鳥取城北は#28アズカにボールを入れるが、福岡大附大濠がうまくディフェンス。得点を防ぐと、トランジションから#14本田が得点し、残り6分19秒で61-54とした。

それでも鳥取城北はタイムアウト明けに、素早いパス回しから、キャプテン#4新美鯉星が3Pシュートを射抜いてこの試合初得点。福岡大附大濠のキャプテン#13榎木が直後にディープ3Pシュートを射抜いたが、鳥取城北は#5永田がこの試合4本目の3Pシュートを決め、残り5分で4点差となった。
このあと福岡大附大濠は#23白谷がアーリーオフェンスからレイアップを決めると、3Pシュートでも加点。鳥取城北は#12福元のフィールドゴール、#28アズカのプットバック、#7豊村豪仁の速攻で点差を縮める。福岡大附大濠の3点リードで残り1分を迎えた。

残り48秒、福岡大附大濠は#13榎木がコーナーから3Pシュートを放つがリングに弾かれてエンドラインを割って相手ボールに。タイムアウトを取った鳥取城北は、#12福元が3Pシュートを放ったがこれもリングを弾かれる。しかし、この直後の残り20秒、鳥取城北#12福元がスティールを成功。最後のオフェンスで、#5永田がトップから3Pシュートを放ったがリングに弾かれて万事休す。69-66、福岡大附大濠が決勝進出を決めた。
福岡大附大濠は、3Pシュート4本を決めた#6吉岡が両チームトップの20得点。#14本田、#23白谷も12得点で勝利に貢献した。一方、鳥取城北は#28アズカが18得点20リバウンドのダブルダブル。#12福元が14得点、 #5永田が12得点でチームを引っ張った。
○福岡大附大濠 69(21-13,16-16,17-23,15-14)66 鳥取城北●


写真/大川原敬明、文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)








