月刊バスケットボール2月号

初優勝・大阪薫英女学院オンコートインタビュー「40分間、薫英のバスケをやり続けてくれた」[ウインターカップ2025]

準々決勝より

逆境を跳ね返した40分間、指揮官と選手が語った“日本一の理由”


12月28日、「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度第78回全国高等学校選手権大会」女子決勝で桜花学園を66-61で下し、大阪薫英女学院が悲願の初優勝を果たした。9点ビハインドで折り返しながらも、後半はゾーンディフェンスから流れを掴み、4Q残り3分に逆転。40分間、自分たちのバスケットを貫いた末の日本一だった。試合終了のブザーを迎えた安藤香織コーチは、「最後の最後まで分からなかった」と振り返りながらも、選手たちへの感謝を口にし、喜びを噛み締めていた。
以下は、優勝直後に行われた大阪薫英女学院のオンコートインタビューである。


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<安藤香織コーチ>
40分間、薫英のバスケをやり続けてくれた

——粘っての逆転勝利。試合終了のブザーはどんな思いで迎えましたか?

「最後の最後まで、本当に分からなかったので、あまり実感が⋯。でも40分間、薫英のバスケをやり続けてくれたと思います。選手たちに本当に感謝しかありません」

——ハーフタイムに「もっと楽しもうと、元気ないよ」と伝えたと聞きました。

「そうですね。この大会、日を追うごとにチームの雰囲気も高まってきて、最後までたくさん、みんなで楽しめたと思います」

——最後に選手たち、応援してくれた全ての人にメッセージをお願いします。

「皆さん、本当に応援ありがとうございました。たくさんの人に愛されて、応援されるチームになれたなと思っていますし、今日もたくさんの保護者、卒業生も駆けつけてくれて最高の瞬間をみんなで味わうことができて、もう本当に最高です。本当にありがとうございました」

<#11大槻佳子>(1年/G/164cm)
思い切ってプレーすることだけを考えていました

——優勝おめでとうございます。

「(大声で)ありがとうございます!」

——初めての決勝の舞台、1年生ですが緊張はなかったようですね。

「決勝戦だったし、初めてウインターカップの舞台で、もう楽しんで思いっきりプレーしようと思ってやってました」

——4Qの3Pシュートを決めたシーンでは会場で大歓声が上がりました。

「はい。よっしゃー!って感じでした(笑)」

——1年生としてどんな思いでプレーしていましたか?

「自分は、あまり責任を負わない、というか。3年生の方にも2年生の方にも、『佳子は1年生だから、思い切ってプレーすることだけを考えていればいいよ』と言ってもらえていたので、本当にそのことだけを考えてプレーしていました!」

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<#6松本 璃音>(2年/GF/160cm)
安藤先生の指導が日本一だと証明したかった

——今日はどんな思いでプレーしていましたか?

「安藤先生の指導が日本一だということを、日本中に証明したかったんです。なので、とにかく“日本一になる”ということだけを意識してやっていました」

——逆転した4Qは、どんな気持ちで戦っていましたか?

「最初、桜花さんがリードしている中でも、自分たちのリズムでやろうとずっと意識してプレーしていました」

——これまで応援してくれた人、感謝を伝えたい人に大きな声でどうぞ。

「ありがとうございました!」

<#5三輪美良々>(3年/FC/177cm)
逃げたら、今までと同じ結果になると思った

——30得点、13リバウンド、決勝で素晴らしいパフォーマンスでした。

「やっぱり(高校)最後の大会なので、しっかり全員で楽しんで、とにかく後悔のないように、全力でプレーし続けました」

——4Q、ビハインドでも笑顔でプレーしていましたね。

「やっぱり、ここで自分が逃げちゃったら、今までと同じ結果になってしまうと思って。だから全力で、とにかくリングに向かい続けようと思ってやっていました」

——残り数秒、ゴール下で掴んで離さなかったボール。非常に印象的でした。

「ここで離してしまったら、何が起こるか分からないと思って。だから、もう絶対に離さないと。日本一を取りたかったので、しっかりボールを握りしめていました」

——学校としては4度目の決勝で初優勝。歴史に残ります。

「みんなに感謝していますし、やっぱり一番は保護者の方、安藤先生の指導のおかげで、ここまで来ることができたと思っています。本当に感謝しかないです。ありがとうございます」

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<#4幡出麗実>(3年/GF/168cm) 
このチームで日本一になれて、本当に最高です

——優勝の瞬間はいかがでしたか?

「もう最高でした!」

——最高のガッツポーズが出ました。思いの詰まった決勝でしたね。

「もう今まで、日本一のことだけを考えてやってきたので、このチームで日本一になれて、本当に最高です」

——安藤コーチのバスケが日本一であることを証明したいというウインターカップだったと思います。

「留学生がいなくて、日本人だけのチームでも、ここまで戦って日本一になれるというところを、安藤先生のバスケで証明できたので、本当にうれしいです」

——改めて、優勝までたどり着いたこの3年間をどう振り返りますか?

「もう本当に、苦しいこととか大変なこともたくさんあったんですけど、今日こうやって全国制覇できたので、それも全部含めて、最高の思い出です」

——最後に、キャプテンとして安藤コーチにメッセージをお願いします。

「安藤先生、大好きです!」

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文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: SoftBank ウインターカップ2025

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