大阪薫英女学院が悲願の初優勝!4Q残り3分に逆転し逃げ切り[ウインターカップ]
桜花学園が9点差で折り返し
12月28日、「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度第78回全国高等学校選手権大会」女子決勝でインターハイ女王の桜花学園(愛知①)と大阪薫英女学院(大阪)が対戦。互いに譲らぬ攻防となった1Q終盤に桜花学園はNo.11勝部璃子が3Pシュートを射抜いて4点差を作ると、2Qリードを広げて44-35でハーフタイムを迎えた。それでも大阪薫英女学院は3Q、ディフェンスから流れを掴み、3点差で4Qを迎えると残り3分強、リードを奪った大阪薫英女学院がそのまま逃げ切って66-61。悲願の初優勝を果たした。

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両者は今年のインターハイ3回戦で対戦。大阪薫英女学院が1Qから僅差リードを握っていたが、4Qに入ると桜花学園#8イシボ・ディバインがゴール下で存在感を発揮。74-69で逆転勝利を果たした。その#8ディバインは準々決勝で足を痛めたこともあって、準決勝は出場しなかった。
スタメンは桜花学園が#9竹内みや、#6濱田ななの、#10小玉愛莉、#11勝部璃子、#8ディバイン、大阪薫英女学院が#6松本璃音、#4幡出麗実、#7原乙羽、#8細澤幸生、#5三輪美良々。先制したのは大阪薫英女学院。セカンドチャンスから#4幡出が3Pシュートを射抜くと、#5三輪がバスケットカウントを決めた。桜花学園はインサイドでボールを受けた#11勝部が得点。さらに#8ディバインと交代で出た#14水林夢翔のインサイド、#9竹内のドライブから決めるなど得点を取り合う形となり、残り5分で桜花学園が12-9となった。

その後も、桜花学園は#9竹内、#14水林、#12國武珂憐が、大阪薫英女学院は1年生の#11大槻佳子、#7原、#5三輪が加点。互いに一歩も引かない攻防が繰り広げられた。残り1分を切ったところ、桜花学園は#12國武がオフェンスリバウンドを奪うと、#7山田桜来のキックアウトパスから#11勝部が3Pシュートを射抜くと、24-20として1Qを終えた。
オフェンスで優位となった桜花学園は2Q立ち上がり、#9竹内が一瞬の速さを生かしてレイアップで連続得点。さらに残り8分強、#9竹内はさらにフリースローを決めて30-20と2桁差にした。
大阪薫英女学院はここで#10杉山ももがディフェンスを引き裂いてレイアップを決めて連続失点を止めた。しかし、桜花学園は直後に#7山田がターンオーバーを誘発。ここから#11勝部がゴール下から、右エルボーから連続得点。残り6分で34-22となったところで、大阪薫英女学院がタイムアウトを取った。

直後に大阪薫英女学院は#11大槻がペイントアタックから得点したが、桜花学園は直後に取り返して2桁差をキープ。このあと大阪薫英女学院は#5三輪が連続して得点。それでも桜花学園が44-35とリードしてハーフタイムを迎えた。
前半、桜花学園は2Pシュート(19/36で52.8%)、3Pシュート(1/2で50%)共に成功率5割超え。大阪薫英女学院は2Pシュートが40%(14/35)、3Pシュートが20%(1/5)だった。リバウンドで21-16と優位に立った桜花学園は前半ターンオーバーが0本だった(大阪薫英女学院は2本)。

大阪薫英がゾーンDから流れを掴み接戦に
3Q立ち上がり、ゾーンディフェンスからチャンスを作った大阪薫英女学院は#6松本、#5三輪が連続得点。残り6分で6点差とした。桜花学園は#9竹内はステップを入れて技ありのシュートを沈めると、#11勝部にも決めてリードを保つが、大阪薫英女学院は#5三輪がゴール下で淡々と得点。残り3分22秒で5点差とした。ここで桜花学園はタイムアウトをコール。
タイムアウト明け、距離のあるシュートを強いられる桜花学園は加点できず。大阪薫英女学院は残り1分46秒、#5三輪がゴール下で決めて3点差に。桜花学園が54-51と僅差リードして3Qを終えた。

4Q初得点は大阪薫英女学院。残り8分35秒、#5三輪がゴール下でバスケットカウントを決めると、フリースローも決めて54-54とタイにした。しかし、桜花学園は直後に#7山田が右コーナーから3Pシュートを射抜くが、大阪薫英女学院は#11大槻が3Pシュートを決め返す。このあと大阪薫英女学院は#8細澤が、桜花学園は#7山田が加点。59-59で残り5分を迎えた。
1プレーごとに歓声が沸く中、必死のディフェンスを見せる両校。残り 3分20秒、大阪薫英女学院No.5三輪がプットバックを決めて61-59。さらに残り2分、No.8細澤がアーリーオフェンスからレイアップを成功。63-59となった。タイムアウトを取って指示を白慶花コーチから指示を受けた桜花学園だが、言い方が作れず。そのまま残り1分を切った。
残り36.2秒、速い展開から桜花学園#14水林が得点し2点差に。直後に、大阪薫英女学院は#8細澤が右ショートコーナーでオープンとなったがシュートはリングに弾かれた。リバウンド争いの中、ボールがラインを割ったが、大阪薫英女学院ボールに。残り17秒、桜花学園は再びタイムアウトを取った。

タイムアウト明け、大阪薫英女学院は時間を使うと桜花学園はファウルゲームを展開。残り7.1秒、大阪薫英女学院はキャプテン#4幡出がフリースロー2本を成功。65-61となった。
最後のタイムアウトを取った桜花学園は、#11勝部が左コーナーから3Pシュートを放ったがリングに弾かれてしまった。リバウンドを奪った大阪薫英女学院#5三輪がファウルを受けてフリースロー1本成功。そのままタイムアップとなり66-61で勝利した。
大阪薫英女学院は#5三輪が、両チームトップの30得点13リバウンドでけん引。桜花学園は、#11勝部、#14竹内が14得点、#7山田が12得点と引っ張った。ゾーンディフェンスを効果的に使い、31-17と優位に立った後半、大阪薫英女学院は2Pシュート37.5%(12/32)、3Pシュート12.5%(1/8)と成功率は決して高くなかった。それでも前半は好調だった桜花学園は、2Pシュート21.7%(5/23)、3Pシュート25%(2/8)と低調だった。
大阪薫英女学院 66(20-24,15-20,16-10,15-7)61 桜花学園


写真/大川原敬明、文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)









