月刊バスケットボール2月号

福岡第一が準決勝進出、帝京長岡は2点差まで迫るが逆転ならず[ウインターカップ]

準々決勝より

前半、福岡第一が僅差リードで進む


12月27日、「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度第78回全国高等学校選手権大会」男子準々決勝でインターハイベスト8の帝京長岡(新潟②)と福岡第一(福岡①)が対戦。福岡第一が僅差リードで進んだ試合、後半に入ると帝京長岡が粘りを見せて熱戦となったが、最後は福岡第一が76-72で勝利。準決勝進出を決めた。


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福岡第一は試合開始直後、ゾーンディフェンスに対して#39藤田悠暉がカッティングからパスを受けて得点。さらに#33宮本聡がスピードを生かして連続得点、#35宮本耀の3Pシュートも飛び出すなどいい入りをした。対する帝京長岡は#6田巻彪雅、エースガード#7赤澤翔心のシュート、#15ジョベ・パ・マリックがゴール下で得点。速い展開から得点につなげた福岡第一が残り5分で15-7とした。

このあと帝京長岡は#7赤澤のレイアップ、#15マリックのジャンパー、#9藤田珀のフリースローで追加点。そして残り2分20秒、#9藤田のレイアップがゴールテンディングとコールされて一旦16-15と逆転。それでも福岡第一はこのあと#13山口銀之丞の3Pシュート2本、#29トンプソン・ヨセフハサンのジャンパーで加点し、23-19で1Qを終えた。



2Q序盤はディフェンスが目立つ展開となり、ほぼスコアが動かなかったが、残り6分半に福岡第一#33宮本(聡)が3Pシュートを射抜き、30-24とした。ここからは僅差リードをキープしていく。帝京長岡は#14トゥレイ・モモドゥがインサイドでシュートを着実に決めると、#9藤田もプルアップで3Pシュートを2本決めたものの、トランジションから得点を重ねた福岡第一が40-34でハーフタイムを迎えた。

前半、2Pシュート成功率では福岡第一が57.1%(12/21)、帝京長岡が50%(9/18)とそれぞれ高い数字をマーク。3Pシュートは福岡第一が23.5%(4/17)、帝京長岡が17.6%(3/17)と高くはなかったが、それぞれ成功本数で上回った福岡第一がリードとなった。





粘る帝京長岡は2点差まで迫ったが⋯


3Q、福岡第一は宮本兄弟がプレッシャーをかけて帝京長岡が連続ターンオーバー。これを得点につなげ、残り8分で44-34とした。それでも帝京長岡は#15マリックがインサイドで、#7赤澤がフリースローで、#5佐藤汰頼がミドルジャンパーで得点。約2分間で6点差まで詰めた。さらに帝京長岡は#15マリックがインサイドで好ディフェンスを見せると、#5佐藤がレイアップ、3Pシュートと連続得点。残り3分で3点差とした。

それでも福岡第一はこのあと#33宮本(聡)、#35宮本(耀)の3Pシュート。#40バー ・ブラヒマ・ハリルのフィールドゴールを沈めて再び突き放し、57-48で3Qを終えた。

4Q、福岡第一は#33宮本(聡)のレイアップでクォーター初得点。11点差となったが、今度は帝京長岡#9藤田がディープ3Pシュートを射抜いて8点差に。さらに#12泉一吹のフリースロー、#7赤澤の3ポイントプレーで残り6分5点差に。
ここでタイムアウトを取った福岡第一は#35宮本(耀)、#29トンプソンの3Pシュートで11点差にしたが、帝京長岡は#12泉が連続3Pシュートを入れ返す。続いて#15マリックがフリースローを1本成功。残り3分半で4点差とした。

このあと福岡第一は#29トンプソンが3ポイントプレー、#39藤田のレイアップで得点したが、帝京長岡も#7赤澤がフリースロー、#9藤田のプルアップ3Pシュートを決め返し、残り1分半で4点差とした。



ここで再びタイムアウトを取った福岡第一。直後、帝京長岡は相手の攻撃を凌ぐと#7赤澤がミドルポストからジャンパーを成功。2点差としたが、直後に福岡第一は#29トンプソンが3Pシュートを射抜いた。残り38秒、タイムアウトを取った帝京長岡は、#9藤田の3Pシュートを選択するが決まらず。それでもリバウンドを拾った#7赤澤がファウルをもらい、残り27.9秒にフリースロー2本を成功。3点差とするとブリッツをしかけて福岡第一のターンオーバーを誘発した。
残り20.9秒、帝京長岡はインバウンズの際に#15マリックがファンブルしてターンオーバー。福岡第一はここで#45ガイ・マサンバがフリースローを得ると1本成功。残り5.2秒4点差で帝京長岡ボールとなった。タイムアウトを取って指示を受けた帝京長岡は、#5佐藤がディープ3Pシュートを放ったが決まらず。万事休す。76-72で福岡第一が準決勝進出を決めた。

福岡第一は#29トンプソンがチームトップの16得点。#39藤田が14得点、#35宮本(耀)が13得点、#33宮本(聡)が10得点と4人が2桁得点。帝京長岡は#7赤澤が15得点、#9藤田が14得点、#12泉が13得点、#15マリックが11得点(20リバウンド)で引っ張った。

○福岡第一 76(23-19,17-15,17-14,19-24)72 帝京長岡●










写真/大川原敬明、文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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