月刊バスケットボール2月号

福岡大附大濠が準決勝進出、本田、白谷がけん引[ウインターカップ]

準々決勝より

リバウンドを支配した福岡大附大濠


12月27日、「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度第78回全国高等学校選手権大会」男子準々決勝でディフェンディングチャンピオンの福岡大附大濠(福岡②)と土浦日本大(茨城)が対戦。福岡大附大濠は前半、リバウンドを支配し11点のリードを作ると後半、点差を広げにかかるが、土浦日本大の調子がアップ。見ごたえある攻防が繰り広げられたが、リードをキープした福岡大附大濠が81-67で準決勝進出を決めた。明日の準決勝(15:30〜)ではインターハイ王者・鳥取城北(鳥取①)と対戦する。


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両者は2001年大会準決勝で対戦。105-85で福岡大附大濠(大会は準優勝)が勝利している。

両チームの初得点は昨年度まで四日市メリノール学院でチームメイトだった2人。福岡大附大濠は#23白谷柱誠 ジャックがドリブルでゴール下に進んで得点すると、土浦日本大は#11青井遙臣がフリースローを2本成功。このあと福岡大附大濠は#11櫻井照大、#23白谷が、土浦日本大は#10大野蓮、#12渡部駆流、#23飯田渚颯が得点。残り4分半で、土浦日本大の10-6となった。
このあと土浦日本大は#12渡部、#7藤原輪太朗の3Pシュートで加点。しかし、福岡大附大濠も#14本田蕗以、#23白谷も3Pシュートを入れ返した。#23白谷はさらにフィールドゴールも決め、22-19として1Qを終えた。



2Q、リバウンドで優勢に立つ福岡大附大濠が得点につなげると、残り6分、#6吉岡陽がファウルをもらってフリースロー2本を成功し、32-22とした。このあと土浦日本大は速い展開から#5渡邊がレイアップを決めると、#23飯田渚颯がポストプレーから得点。さらに#4夏目悠良の3Pシュートも飛び出すなどオフェンスにリズムが生まれ始めた。

それでも、福岡大附大濠は#23白谷の3Pシュート、#8サントス・マノエル・ハジメのプットバックなどで2桁差をキープ。44-33でハーフタイムを迎えた。

前半、福岡大附大濠は58.8%(10/17)と2Pシュートを高確率で成功。土浦日本大も2Pシュートは42.9%(9/21)とそれほど悪くはなかったが、武器である3Pシュートは20%(3/15)と確率が上がらなかった(福岡大附大濠は5/20で25%)。また福岡大附大濠はリバウンドで32-13と圧倒している。





後半、粘りを見せた土浦日本大


3Q、土浦日本大は#4夏目の3Pシュートでクォーター初得点。さらに#23飯田がゴール下で得点と内外といいオフェンスが出る。福岡大附大濠は#14本田が得点源となって2桁差を保つが、土浦日本大も#12渡部が見事なハンドリングからレイアップを決めると、#6タンジャ キビリがプットバックを決めるなど成功率が上がり、一進一退の攻防が繰り広げられた。そしてクォーター終盤、流れを掴んだのは福岡大附大濠。#23白谷がインサイドで体を当ててから決めると、#5栗原咲太郎のフィールドゴールなどで加点し、64-48で3Qを終えた。



リバウンドで競り合えるようになった土浦日本大は4Q、#10大野蓮、#23飯田、#12渡部が得点。残り6分強で11点差まで迫ったが、福岡大附大濠もリバウンドから#6吉岡が、スティールから#5栗原が決めて再び突き放した。
土浦日本大はここでタイムアウトを取ると直後に#11青井が3Pシュートを射抜いて連続失点を止めたが、直後の残り5分、福岡大附大濠#6吉岡も3Pシュートを決め返して74-59とした。

土浦日本大が何度となくいいプレーが出ても、点差を縮めさせない福岡大附大濠。最後まで必死のプレーを見せた土浦日本大だったが、福岡大附大濠が81-67で勝利した。

福岡大附大濠は#23白谷がチームトップの20得点。さらに#14本田が15得点、#6吉岡が12得点、#11櫻井が10得点と4人が2桁得点。土浦日本大は#12渡部が14得点、#23飯田が14得点でチームを引っ張った。前半は差がついたリバウンドだったが、後半は20-23と土浦日本大も健闘してみせた。

○福岡大附大濠 81(22-19,22-14,20-15,17-19)67 土浦日本大●










写真/大川原敬明、文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: SoftBank ウインターカップ2025

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