大阪薫英女学院が決勝進出!女王・京都精華学園の連覇途絶える[ウインターカップ]

準々決勝より
前半3P8本成功!大阪薫英女学院がリード
12月27日、「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度第78回全国高等学校選手権大会」女子準決勝で、4連覇を目指す京都精華学園(京都①)と大阪薫英女学院(大阪)が対戦。前半だけで3Pシュート8本を射抜いた大阪薫英女学院は18点リードで後半を迎えると、京都精華学園の猛追を退けて80-71で勝利。7年ぶり2度目の決勝進出を決めた。明日の決勝(12:00〜)では、初の日本一を懸けて桜花学園(愛知①)と対戦する。

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両者は2021年大会の準決勝でも対戦。その時は瀬川心暖(武庫川女大)がいた京都精華学園が、都野七海(トヨタ紡織)や宮城楽子(日体大)のいた大阪薫英女学院を86-80で下している。
開始から一歩も譲らぬ攻防が展開された。京都精華学園はキャプテン#4坂口美果のシュートで先制。大阪薫英女学院は直後にエース#5三輪美良々が決める。このあと京都精華学園は#10吉田ひかり、#13満生小珀が加点するが、果敢なペイントアタックが目立つ大阪薫英女学院は#7原乙羽、#6松本璃音がシュートを成功。京都精華学園の8-6で残り5分を迎えたが、大阪薫英女学院は#5三輪の3Pシュートで逆転した。
残り2分強、大阪薫英女学院#5三輪が右ウイングから2本目の3Pシュートを射抜いて2点リードしたが、京都精華学園は直後に#10吉田が3Pシュートを入れ返す。得点されたら、すぐに取り返すという攻防が続き、同点で迎えた残り30秒、大阪薫英女学院は#5三輪がミドルポストからジャンパーを成功。20-18として1Qを終えた。

大阪薫英女学院は2Qファーストプレーで#7原が3Pシュートを成功。#5三輪がファウルをもらって得点に繋げて開始1分半で28-18とした。京都精華学園は#10吉田のジャンパーで連続失点を止めたが、勢いづく大阪薫英女学院は#4幡出麗実のフィールドゴール、#6松本の3Pシュートで追加点を奪って15点差まで広げた。
タイムアウトで山本綱義コーチからディフェンスの指示が出された京都精華学園は失点が続いたが、#10吉田、#15リヤのシュートで得点とオフェンスでリズムが出始めた。それでも、勢いづく大阪薫英女学院は#4幡出、1年生#11大槻佳子の3Pシュートなどで加点。残り58秒、#7原がドライブでディフェンスを引き出してパスを出し#15今井優蕾が得点。20点差とした。京都精華学園は直後に#18オディア・カウェル・リッツが決めたが、大阪薫英女学院が49-31とリードしてハーフタイムを迎えた。
京都精華学園はここまで2Pシュートが40.7%(11/27)、3Pシュートが42.9%(3/7)という成功率をマーク。しかし、大阪薫英女学院は2Pシュート成功率こそ34.6%(9/26)で劣ったが、3Pシュートは驚きの53.3%(8/15)を記録した。京都精華学園はリバウンドこそ23-19と優勢だったが、ターンオーバーは相手より10多い11本とミスが多かった。

京都精華学園が猛追もミスも出て届かず
3Qに入っても大阪薫英女学院は攻防で噛み合い、さらにリードを広げにかかる。その中で、#5三輪は残り5分半に3ファウルとなって#15今井と交代。すると、京都精華学園が流れを手繰り寄せる。
#18リッツがインサイドでの得点、#12谷彩南の3Pシュートと連続して得点すると、#15リヤのシュート、#4坂口の3Pシュートも続き、残り1分50秒で、9点差とした。タイムアウトを取った大阪薫英女学院だが得点につながらない。それでも7点差まで迫られた中で、#4幡出がコーナー3Pシュートを射抜いて3分ぶりの得点。65-55として3Qを終えた。

4Q、大阪薫英女学院は#5三輪が復帰。しかし、京都精華学園は#15リヤが得点源となり、開始2分半で9点差に。それでも、大阪薫英女学院は積極性を失わず。#8細澤幸生のフィールドゴールに続いて、#5三輪も連続して得点し、残り5分で73-61と2桁差を保つ。
残り3分強、京都精華学園は#13満生が右ウイングから決めて10点差としたが、大阪薫英女学院はまたも#5三輪が得点。ここでタイムアウトを取った京都精華学園の山本綱義コーチからディフェンスの指示が出された。
タイムアウト明け、京都精華学園は#15リヤがレイアップ、ミドルジャンパーを決めて8点差に。しかし、残り時間が1分を切った。
大阪薫英女学院はここでしっかり時間を使って#6松本がシュート。外れたものの、自らのリバウンドから決めて残り50秒で79-69とした。その後、京都精華学園はファウルゲームを展開したが奏功せず。大阪薫英女学院が80-71で逃げ切った。
大阪薫英女学院は#5三輪が21得点とけん引。#7原が16得点、#4幡出と#6松本が共に13得点をマーク。京都精華学園は#15リヤが26得点14リバウンド、#10吉田が17得点、#18リッツが11得点とチームを引っ張ったが、ターンオーバーは20とミスが多く出てしまった。
○大阪薫英女学院 80(20-18,29-13,16-24,15-16)71 京都精華学園●


写真/大川原敬明 文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)








