月刊バスケットボール2月号

IH女王・桜花学園の決勝進出!水林夢翔の活躍で逆転し接戦を制す[ウインターカップ]

桜花学園は実に4年ぶり30度目の決勝へ


12月27日、「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度第78回全国高等学校選手権大会」女子準決勝で、インターハイ女王の桜花学園(愛知①)と八雲学園(東京①)が対戦。1Qから2桁リードを作った桜花学園はトランジションから得点を続けてリードをキープしていったが、後半、八雲学園が反撃。4Q終盤に逆転を許したが、#14水林夢翔の活躍で再びリードを握り、77-71で逃げ切り。4年ぶり30度目(名古屋短大付時代含む)の決勝進出を果たした。


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桜花学園は昨日の準々決勝で足を痛めたインサイドの要、#8イシボ・ディバインがスタメンにならず。
八雲学園は今大会平均35.5得点25.3リバウンドを残している#9テウ・アダマがロング2Pショットを決めると、桜花学園は#11勝部璃子がスティールから速攻で得点。さらに#14水林夢翔、#9竹内みや、#10小玉愛莉が連続してシュートを決めた。しかし、八雲学園も#9アダマが着々と得点すると、#4松崎菜緒もリバウンドから決め、リードを許さない。
それでも先に先にとスコアリングしていく桜花学園は#8ディバインに代わって先発した#14水林がミドルポストから決めて残り5分を切ったところで14-10とした。八雲学園#9アダマのシュート成功率が下がる中、桜花学園は#7山田桜来の好守から#6濱田ななのが得点。さらに#11勝部も3Pシュート、#10小玉のシュートなど連続して得点。残り5分強から17-4というランを作って、25-14とリードし1Qを終えた。

クォーター間、ディフェンスについて確認した八雲学園は2Q序盤、ブレークから#9アダマが得点。開始2分半で12点差まで縮めた。それでもタイムアウト明けは再び桜花学園が流れを掴み、残り5分で37-21とした。

スティールからのオフェンスで八雲学園は、キックアウトから1年生#11吉村彩里がトップから3Pシュート。いい形を作ったが、直後に桜花学園#9竹内が3Pシュートを射抜き、勢いづかせない。結局、44-30としてハーフタイムを迎えた。

前半、桜花学園は2Pシュートが45.9%(17/37)、3Pシュートが42.9%(3/7)と共に高い確率を残し、#11勝部、#14水林が共にチームトップの11得点。一方、八雲学園は2Pシュートが34.3%(12/35)、3Pシュートが25%(1/4)と低調に。その中で#9アダマは23得点12リバウンドと引っ張っている。





4Q終盤、八雲学園が一旦逆転したが勝利に届かず


3Qに入っても八雲学園は#9アダマのシュート精度が再びアップ。さらに#7加藤唯花、#4松崎もシュートを決めるなどオフェンスではいい形も出始めた。それでも、桜花学園は速い展開から得点を重ねてリードを保つ。
それでも八雲学園はクォーター中盤以降、#9アダマ、#4松崎が連続得点し、残り3分半で55-48と1桁差にした。その後は得点の取り合いとなり、桜花学園の61-52で3Qを終えた。一方、八雲学園#9アダマはここまで39得点をマークしている。



4Q、桜花学園はファーストオフェンスで#7山田桜来がコーナー3Pシュートを成功。それでも八雲学園も直後に#11吉村、#9アダマは決め返して9点差に戻す。ここからは桜花学園が#7山田、#14水林が得点するが、八雲学園は#9アダマが変わらぬ活躍を見せるなど、見ごたえある攻防が展開される。桜花学園の7点リードで迎えた残り4分、八雲学園#9アダマがロング2Pシュートを沈めると、#5川名漣のフリースロー、#10川名美羽のシュートで2点差に。そして残り2分40秒、#9アダマがミドルポストから決めて71-70と逆転に成功した(アダマはこれで50得点)。

この直後に桜花学園は#14水林が連続得点。残り2分で73-71とした。さらに#9竹内が鋭いドライブから決めて4点差とした。八雲学園#9アダマが直後に放った3Pシュートは決まらず。このあと#11勝部も加点し、77-71で逃げ切り。決勝進出を決めた。

桜花学園は#11勝部がチームトップの20得点。#14水林が16得点、#9竹内が14得点、#7山田が10得点を記録。八雲学園は#9アダマが50得点23リバウンドという活躍を見せたものの、勝利に届かなかった。

○桜花学園 77(25-14,19-16,17-22,16-19)71 八雲学園●









写真/大川原敬明、文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: SoftBank ウインターカップ2025

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