帝京長岡が8強進出! 3Pシュート攻勢の仙台大明成は一度逆転も勝ちきれず [ウインターカップ]

3回戦より
帝京長岡が勝負強さを発揮
12月26日、「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度第78回全国高等学校選手権大会」男子3回戦で、インターハイでベスト4となった仙台大明成(宮城①)と同ベスト8の帝京長岡(新潟②)が対戦。前半から帝京長岡がリードを握る展開となったが、仙台大明成は3Qに3Pシュート攻勢を見せて点差を詰めると、4Q序盤に逆転。しかし、勝負どころで帝京長岡が着実に得点し68-61で勝利。準々決勝進出を決めた。
両者はU18日清食品トップリーグで対戦。この試合では3Pシュートを11本沈めた仙台大明成が84-81で勝利している。

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帝京長岡の攻防が噛み合って16-9とリードして迎えた2Q、仙台大明成のディフェンス強度がアップ。エース#4小田嶌秋斗のシュートに続いて、#12三浦悠太郞が連続得点し、残り7分弱で2点差まで迫った。帝京長岡は#15ジョベ・パ・マリックのフリースローで連続失点を止めたが、仙台大明成は#4小田嶌、#6新井慶太が3Pシュートを連続して射抜いて逆転に成功。このあと帝京長岡も#5佐藤汰頼、#9藤田珀が3Pシュートを決め返したが、続いて仙台大明成#10荻田航羽が3Pシュートを射抜くなど3Pシュート合戦でリードを奪い合う展開となった。
残り2分、仙台大明成#12三浦がフィールドゴールを決めて30-28としたが、このあと帝京長岡が流れを掴んだ。#7赤澤翔心がドライブからレイアップでバスケットカウント。続いて#15マリックがフリースロー、コースト・トゥ・コーストでのレイアップと連続して得点。さらに#6田巻彪雅の3Pシュート、#7赤澤のブザービーターレイアップと最後に連続得点し、39-30でハーフタイムを迎えた。
前半、帝京長岡のFG成功率は38.9%(14/36)と決して高いと言える数字ではなかったが、ディフェンスが武器となり、仙台大明成を29.7%(11/37)まで落とした。また帝京長岡が6/11、仙台大明成が5/18と3Pシュートがよく決まった前半となった。

仙台大明成は4Q一旦逆転に成功
3Qに入っても仙台大明成は3Pシュートが好調。#10荻田、#4小田嶌、#6新井が射抜き、残り6分20秒には3点差まで迫った。さらに残り3分に#6新井が決めて1点差としたが、帝京長岡は差を詰められる度に#15マリック、#7赤澤のシュート、#6田巻のフリースローなどで僅差リードをキープ。それでも仙台大明成は残り43秒、#6新井のコーナー3Pシュートで同点にし、51-51のタイで3Qを終えた。

4Q開始30秒、帝京長岡#15マリックが4ファウルとなってベンチへ。#14トゥレイ・モモドゥが投入された。クォーター初得点は仙台大明成。残り8分、ミドルポストで#12三浦がフェイドアウェイシュートを決めたが、帝京長岡は#14モモドゥが直後にバスケットカウント。53-53となると、残り6分半、帝京長岡#7赤澤がミドルジャンパーを決めて2点リードとなった。
ここでタイムアウトを取った仙台大明成は、直後に#8今野瑛心が右ショートコーナーから決めて同点にすると、続くオフェンスで#5高橋海至がコーナー3Pシュートを決めて残り5分で58-55とした。しかし、帝京長岡は#7赤澤、#9藤田の連続得点で再び1点のリードを握る。その後、それぞれ1本ずつ3Pシュートを決め合い、残り2分を迎えた。

残り1分19秒、#15マリックがドライブ時にファウルをもらってフリースロー1本成功し、63-61に。リバウンドを拾った仙台大明成はすぐにフロントコートに運んだが、残り1分、#4小田嶌がターンオーバー。帝京長岡は残り36.8秒、再びフリースローを得た#15マリックが2本を成功し、65-61とした。
続くオフェンスで、仙台大明成はパスを回すもシュートチャンスを作れない。残り18秒、#12三浦が苦しい体勢からシュートを放ったがリングに弾かれてしまった。そのリバウンドは帝京長岡が奪取。このあと、仙台大明成はファウルゲームを展開したが奏功せず。帝京長岡が68-61で勝利し、ベスト8進出を決めた。
帝京長岡は#15マリックが17得点、#7赤澤が15得点、#5佐藤が14得点、#9藤田が11得点と4人が2桁得点。13本の3Pシュートを決めた仙台大明成は#4小田嶌が17得点、#6新井が14得点、#12三浦が12得点でチームを引っ張った。
帝京長岡 68(16-9,23-21,12-21,17-10)61 仙台大明成


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)








