福岡大附大濠が延長の激闘を制す、エース本田が勝負を決める[ウインターカップ]

強豪対決を制したのは福岡大附大濠!
12月26日、「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度第78回全国高等学校選手権大会」男子3回戦でディフェンディングチャンピオンの福岡大附大濠(福岡②)と強豪・開志国際(新潟①)が対戦。延長にもつれ込んだ試合を制したのは福岡大附大濠。77-75で激戦を制し、ベスト8進出を決めた。

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開始直後、福岡大附大濠は#23白谷柱誠ジャックが#6吉岡陽のパスを受けてコーナー3Pシュートを成功。さらにミドルシュートも決め、開始2分で5-0とした
開志国際は残り7分、#10キング太が右ショートコーナーからジャンパーを決めて初得点。さらに、#13髙橋歩路がフェイドアウェイシュートを決めると、直後にアーリーオフェンスから3Pシュート。残り5分を切ったところで7-7とした。
それでも福岡大附大濠は#23白谷が直後に得点(ここまで全得点をマーク)。さらに#7村上敬之丞、#13榎木璃旺が3Pシュートを決めるなどでリードを広げる。
それでも開志国際は#13髙橋の3Pシュート、#10平良孔龍のフリースロー、#15アジャック・アロング・アジャック・アロングのプットバックで差を詰め、福岡大附大濠が17-13とリードして1Qを終えた。

2Q、開志国際は#15アジャック・アロングのゴール下、#13髙橋の3ポイントプレーで2点差まで詰めたが、福岡大附大濠はエース#14本田蕗以が初得点。さらに3Pシュートの際にファウルをもらうと全てを決めてリードを広げた。その後、開志国際はファウルをもらってフリースローで加点したものの、福岡大附大濠#14本田が得点源となり、残り4分、#6吉岡のシュートで34-24と2桁差になった。
開志国際は残り3分強、#4北村優太がレイアップを決めたものの、その後は無得点に。福岡大附大濠は#23白谷のプルアップ3Pシュート、#12中村文哉、#14本田の2Pシュートでリードを広げ、45-28でハーフタイムを迎えた。
前半、福岡大附大濠は2Pシュート成功率61.1%(11/18)、3Pシュート成功率35.3%(6/17)と開志国際(2P7/20で35%、3P2/16で12.5%)を上回った。一方、開志国際はリバウンドでは30-18と優位に立っている。福岡大附大濠#14本田は1Q無得点だったが、2Qだけで17点を挙げた。

開志国際が流れを掴み、勝負は延長へ
3Q、17点を追う開志国際は#4北村が3Pシュート2本、スティールから速攻と決めてチームを鼓舞。続いて#10キングがタフショットを決めたが、福岡大附大濠は#23白谷が3Pシュート2本に加えて、プットバック、レイアップと立て続けに決めてリードをキープした。
それでも開志国際は#10キング、#4北村が3Pシュートを決め、残り4分強で9点差まで迫った。このあとは10点差前後での攻防が続いたが、残り2分強、#15アジャック・アロングがプットバックで得点。7点差となったところで福岡大附大濠がタイムアウトを取った。
そして残り1分半、開志国際は#4北村(3Q18得点の活躍)が4本目の3Pシュートを成功。さらに#10キングの速攻が決まると福岡大附大濠の61-57で3Qを終えた。

勝敗を決する4Q、福岡大附大濠は速攻から#6吉岡のレイアップでクォーター初得点。しかし、ここで開志国際はゾーンディフェンスを展開。ターンオーバーから#4北村が得点につなげて4点差に戻した。さらにスティールから#18イヘツ・グッドラック・チネドゥがレイアップを成功。そして残り8分、#10キングのレイアップで同点にした。直後に、福岡大附大濠は#23白谷が3Pシュートを成功させたが、今度は開志国際#10キングがリバウンドからバスケットカウント。3ポイントプレーにし、残り6分50秒で66-66にした。

ゾーンディフェンスに苦労していた福岡大附大濠だが、#14本田がドライブからレイアップをねじ込むと、#23白谷がミドルポストからジャンパーを成功。残り5分50秒で、4点のリードを作った。それでも今度は開志国際が残り3分40秒、#18チネドゥが3Pシュートを成功させると、#10キングがレイアップを成功。残り3分で71-70とした。
このあとタイムアウトを取った福岡大附大濠だが2度のオフェンスで得点は奪えなかったが、残り1分を切ったところ、ターンオーバーから#6吉岡がレイアップを決めて逆転。残り36.7秒、今度は開志国際がタイムアウトを取った。ここで#13髙橋がドライブで得点を狙ったが、決まらず。残り15.4秒で福岡大附大濠のポゼッションに。フルコートでプレッシャーをかける開志国際は残り10.6秒、インバウンズの際に、#7平良奏龍がスティール。シュートは決まらなかったが、ファウルをもらった。プレッシャーがかかるフリースロー、#7平良は1本目を外したが、2本目を決めて同点に。このままタイムアップとなり、5分間のオーバータイムに突入となった。
オーバータイム初得点は、福岡大附大濠。開始46秒、#14本田が3Pシュートを射抜いた。その後は両者得点できないまま、残り1分を切った。そして残り43秒、福岡大附大濠は#14本田がアイソレーションプレーから、ディフェンスを切り裂いてレイアップを成功。77-72となった。
それでも、33.5秒、開志国際は#13髙橋が左ウイングからプルアップで3Pシュートを成功。このあと福岡大附大濠は時間を使って、#14本田がシュートを放ったが決まらず。リバウンドを拾った開志国際が最後のオフェンスに挑んだが、ここで#4北村がプレッシャーを受けてファンブル。残り2秒を切ったところで、ボールを拾った#13髙橋がディープ3Pシュートを放ったがリングには届かず。77-75で福岡大附大濠が激戦を制した。
福岡大附大濠は#23白谷が両チームトップの33得点(13リバウンド)。勝利の立て役者となった#14本田は24得点をマークした。一方、開志国際は#4北村が22得点とけん引。#10キングが16得点、#13髙橋が14得点、#15アジャック・アロングが12得点を記録した。
福岡大附大濠77(17-13,28-15,16-29,11-15,5-3)75 開志国際


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)








