京都精華学園が4年連続6度目のベスト4、精華女との接戦を制す[ウインターカップ]

3回戦より
3Q逆転に成功し逃げ切り
12月26日、「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度第78回全国高等学校選手権大会」女子準々決勝で、U18日清食品トップリーグ女王で大会4連覇を目指す京都精華学園(京都①)とインターハイベスト4の精華女(福岡①)が対戦。1点ビハインドで迎えた3Q、ディフェンスが奏功し15-8とした京都精華学園は4Qに入り2桁差を付けると精華女の追い上げを断ち、59-55で勝利。4年連続6度目の準決勝進出を決めた。

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U18日清食品トップリーグの対戦では、優勝した京都精華学園が69-49で勝利。この試合では、精華女の#44アキンデーレ タイウォ・イダヤットが10得点11リバウンド、もう一人の留学生#42ブバ アイシャ エジネが11得点13リバウンドに抑えられている。とりわけ#44イダヤットは今大会、2回戦で46得点18リバウンド、3回戦で17得点24リバウンドと活躍を見せており、やり返したいという思いも強いはず。もちろん京都精華学園にも#18オディア カウェル リッツ、#15ンガルラ ムクナ リヤという強力なインサイドがいる。どんな攻防が繰り広げられるか、バックコート陣はどんな活躍を見せるかが注目された。
京都精華学園は#15リヤのシュートで先制したが、精華女は#7森田栞名のミドルシュートに続いて、#44イダヤットが3ポイントプレー。さらに# 7森田の3Pシュートと点数を重ねるが、京都精華学園は#10吉田ひかりが3Pシュートを、#6石渡セリーナがインサイドシュートを決めてリードを許さない。それでも精華女は#42エジネがポストプレーから決め、残り5分で12-9とした。

テンポの速い攻防が繰り広げられる中、精華女は#5盛山璃音のフィールドゴールに続いて#9吉川愛未、#13竹地優茉が3Pシュートを成功。残り1分強で20-11と点差を広げたが、このあと京都精華学園も#12谷彩南、#13満生小珀が3Pシュートを入れ返し、精華女が22-19とリードして1Qを終えた
2Q、精華女は#44イダヤットがインサイドで連続得点。ディフェンスが収縮する中、3Pシュートを多く放って#9吉川が2本目を決めてリードを広げにかかるが、京都精華学園は#10吉田、#15リヤ、#13満生がミドルレンジから決めてすぐに差を詰めると残り5分に#6石渡がフリースローで得点し、29-29とタイになった。
その後も得点の取り合いとなったが、#9吉川が3本目の3Pシュートを射抜いた精華女が38-37で2Qを終えた。
前半、精華女は40%(16/40)で京都精華学園は44.1%(15/34)とFG成功率では後者が上回ったが、3Pシュートでは精華女が5/13(38.5%、京都精華学園は3/9で33.3%)で上回っている。リバウンドは京都精華学園が22-20と上回ったが、オフェンスリバウンドは精華女が3本多い10本。ターンオーバーも精華女が5本少ない3本だった。

4Q終盤、精華女はあと一歩まで迫る
3Q立ち上がりはディフェンスが目立つ展開となり、開始1分強得点が動かず。先にシュートを決めたのは京都精華学園で、#15リヤがレイアップ、リバウンドから連続得点し41-38とした。精華女はすぐに#8岡田、#44イダヤットがシュートを沈めて逆転したが、このあと約4分半得点が止まってしまった。京都精華学園は#18リッツのインサイド、#9高山留里那のミドルシュートなどで52-46として3Qを終えた。
勝負の4Qは開始3分半で京都精華学園の3点しかスコアが動かず。精華女はゴール下の#42エジネにボールを入れたが、#6石渡が好ブロック。逆に京都精華学園は#18リッツに入っても#44イダヤットがシュートを防ぐなど、好ディフェンスの応酬となった。

京都精華学園はその中でリードを広げ、#18リッツ、#4坂口美果がゴール下で決め、残り5分で59-47と2桁差にした。流れが良くない精華女はタイムアウトを取ると直後の残り3分40秒、#8岡田が速攻を決めてクォーター初のフィールドゴールを成功。さらにその1分後に、#9吉川が4本目の3Pシュートを射抜き7点差に。さらにその40秒後に#5盛山がシュートを決めて5点差とした。
59-54とリードして残り1分を迎えた京都精華学園だが、連続して得点につながらず。精華女は残り42秒、#44イダヤットがフリースロー1本を決めて4点差に。しかし、京都精華学園がしっかり時間を使い切り、59-55で勝利した。
京都精華学園は#18リッツがチームトップの14得点10リバウンド。#13満生が12得点、#15リヤが10得点9リバウンド、#6石渡が9得点をマーク。精華女は#44イダヤットが17得点18リバウンドでけん引。3Pシュートを4本射抜いた#9吉川が12得点をマークしている。
京都精華学園 59(19-22,18-16,15-8,7-9) 55 精華女


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)








