月刊バスケットボール2月号

IH王者・鳥取城北が競り勝つ、東海大付相模は3Pシュートを武器に粘るも金星ならず [ウインターカップ]

鳥取城北は4選手が2桁得点を記録


12月25日、「SoftBank ウインターカップ2025令和7年度 第78回全国高等学校選手権大会」男子2回戦でインターハイ王者の鳥取城北(鳥取①)と東海大付相模(神奈川)が対戦。#7髙島舜弥のシュートが当たった東海大付相模が僅差で追う展開になったが、鳥取城北が80-75で逃げ切った。


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東海大付相模は#9平川恭佑のレイアップで先制。さらに#7髙島の3Pシュートで加点すると開始からゾーンディフェンスを展開。しかし、鳥取城北は#50フィリモン・ホムタワ・タルモン、#7豊村豪仁がローポストでボールをもらって着実に得点。さらに#4新美鯉星がアーリーオフェンスからレイアップを決め、開始4分で12-7とした。

その後、東海大付相模は#7髙島が得点源に。3ポイントプレー、フリースロー3本、3Pシュートで得点を伸ばす(1Qだけで11得点)と#5ジェイコブス オベット 大も速攻を決めたが、鳥取城北は#5永田惺雅の3Pシュート、#7豊村のミドルシュートなどで加点。途中出場の#15大田翔平、#28ハロルド・アズカも得点し、22-17で1Qを終えた。

2Q初得点は東海大付相模#8黒﨑亮志の3Pシュート。さらに#11鈴木郁武が一瞬の速さを生かして得点するなどオフェンスが活発化。流れを掴むと、残り2分半には2点差まで差を詰めた。
ここでタイムアウトを取った鳥取城北は、直後に#5永田が3Pシュートを成功。#12福元源士も加点し、41-38でハーフタイムを迎えた。

鳥取城北は2Pシュートが52%(13/25)、3Pシュートが50%(3/6)と高い成功率をマークしたが、東海大付相模は7/18(38.9%)と3Pシュートを高確率で決めた。その内4本を決めた#7髙島は前半だけで19得点をマークした。






東海大付相模は3Q1点差まで迫るも逆転ならず


3Q、東海大付相模は速い展開から得点。#6志水、#8黒﨑のシュートで1点差まで迫る。しかし、鳥取城北は残り6分40秒、#28アズカのフリースローから流れを掴み#12福元、#4新美、#7豊村が得点。3分強で14-2というランを作って58-44とリードを広げた。それでも東海大付相模は集中力を切らさない。#11鈴木が連続して3Pシュートを射抜くと、#7髙島、#8黒﨑が続けて3ポイントプレー。わずか1分間で2点差まで詰め、鳥取城北の60-58で3Qを終えた。

勝負の4Q、まず得点したのは東海大付相模。開始1分、ドリブルで右ウイングに進んだ#7髙島が難しい体勢からジャンパーを決めて同点にした。
追いつかれた鳥取城北は#4新美から#28アズカ、さらにゴール下の#7豊村とパスを回してすぐに得点したが、東海大付相模は残り7分、#5ジェイコブスが決め返して再びタイに。そのタイミングで鳥取城北は#4新美が立ち上がれなくなり、トラブルでベンチに下がった(残り3分半に復帰)。



ここで鳥取城北は#28アズカがゴール下で連続得点。さらに、その#28アズカにディフェンスが寄ったところでパスを受けた#5永田がレイアップを決めて残り4分半で68-62とした。約5分間得点がなかった東海大付相模は、この直後に#5ジェイコブスがリバウンドから得点。4点差とした。
ここでタイムアウトを取った東海大付相模は#7髙島が3Pシュートを放つも決まらず。このあと#8黒﨑、#6志水、#5ジェイコブスがフィールドゴールを決めると#7髙島がプルアップ3Pシュートを射抜いて5点差としたが、追い上げもここまで。#28アズカ、#7豊村らの得点でリードを保った鳥取城北が80-75で勝利した。

鳥取城北は#28アズカがチームトップの17得点。#7豊村が16得点、#4新美が11得点、#50タルモンが10得点と4人が2桁得点。東海大付相模は#7髙島が3Pシュート5本を射抜いて31得点とけん引。#11鈴木も3Pシュート4本成功で16得点、#8黒﨑も10得点と引っ張った。

鳥取城北 76(22-17,19-21,19-20,20-17)73 東海大付相模











写真/大川原敬明、文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: SoftBank ウインターカップ2025

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