桜花学園が激戦をものにし8強入り、4Q残り50秒に勝部のシュートで逆転[ウインターカップ]
4Q終盤、桜花学園が勝負強さを発揮
12月25日、「SoftBank ウインターカップ2025令和7年度 第78回全国高等学校選手権大会」女子3回戦で桜花学園(愛知①)とインターハイに続けて初出場の福井工大附福井(福井)が対戦。エース#4小池昌鈴が大活躍を見せた福井工大附福井は4Q残り1分で1点リードを握ったが、桜花学園が逆転し、81-78で勝利。準々決勝に駒を進めた。

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開始から得点を奪い合う展開に。初出場の福井工大附福井は#4小池がけん引。桜花学園は#8イシボ・ディバインが得点源となるが、残り5分で福井工大附福井が15-8とした。
桜花学園は残り4分を切ったところ、#7山田桜来がバスケットカウント。3ポイントプレーにすると、#9竹内みやが連続得点。残り3分を切ったところで17-16とした。約2分間得点が止まっていた福井工大附福井は、#4小池のシュートですぐに逆転したものの、クォーター終了間際に桜花学園は#14水林夢翔、#6濱田ななのが連続得点。24-21で1Qを終えた。福井工大附福井#4小池はこのクォーターだけで12得点を挙げた。

2Qに入ると「留学生が相手でも奪える自信があります」と語る#8ディバインが中心となって桜花学園がリバウンドで優勢に。セカンドチャンスから、#11勝部璃子らが決めてリードを広げる。
このあと福井工大附福井は#4小池のシュートで連続失点を止めると流れを呼び込み、残り4分、#21サジョ・レイ、#18板橋香苗らの得点で37-34と逆転した。その後は得点の取り合いとなったが、#21レイ、#4小池を中心に得点した福井工大附福井が45-40とリードしてハーフタイムを迎えた。
前半、3Pシュートは福井工大附福井が1/2で桜花学園は0/4。2Pシュート成功率では福井工大附福井が47.4%(18/38)で桜花学園(16/43で37.2%)を上回った。個人得点では福井工大附福井#4小池が18得点、#21レイが15得点でけん引。桜花学園は#8ディバインが12得点をマークしている。

3Q、5点差を追う桜花学園は#6濱田がチーム1本目の3Pシュートを射抜くと、ドライブからバスケットカウント。福井工大附福井は#4小池がシュートを決めるが、桜花学園は#10小玉愛莉の3Pシュートで追いつき、#6濱田、#11勝部が連続して得点し残り6分半で54-50と逆転した。
タイムアウトで間を作った福井工大附福井は、ディフェンスがよくなり、#21レイ、#4小池が得点。残り2分で60-60と再び追いつく。このあとは取られたら取り返すという見ごたえある展開となったが、桜花学園の65-64で3Qを終えた。
勝負を決する4Q、まず得点したのは福井工大附福井。速攻で#18板橋がレイアップを決めたが、桜花学園は#7山田、#11勝部の活躍で残り7分で71-66とした。
ここでタイムアウトを取った福井工大附福井は#18板橋の得点に続き、桜花学園#17加地百花の好ディフェンスを受けて苦しんでいた#4小池がレイアップを決め、残り5分を切ったところで1点ビハインドに。さらに残り4分、福井工大附福井は#4小池のフリースローで72-71と逆転した。
ここから桜花学園は#11勝部、#9竹内が、福井工大附福井は#4小池が得点。1点差を争う攻防が続き、福井工大附福井の78-77で残り1分を迎えた。
残り51秒、桜花学園は#11勝部がドライブから得点。1点リードとなると、直後の攻撃をしのぎ、残り40秒、#6濱田がリバウンドを奪取。その#6濱田が3Pシュートを放つが決まらず。それでも自らリバウンドを奪うとファウルをもらう。残り19秒、福井工大附福井はタイムアウトを取るとファウルゲームを展開。
残り10.5秒、#9竹内はフリースロー2本を決めて81-78と3点リードに。福井工大附福井は#4小池に託し、トップから3Pシュートを放ったが、リングに弾かれて万事休す。桜花学園が81-78で勝利した。

桜花学園は#8ディバイン(10リバウンド)、#9竹内が共にチームトップの14得点。#6濱田が13得点、#11勝部が12得点をマーク。福井工大附福井は#4小池が両チームトップの36得点。#21レイは27得点15リバウンドとダブルダブルをマークした。
桜花学園 81(24-21,16-24,25-19,16-14)78 福井工大附福井


写真/大川原敬明、文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)








