八雲学園が逆転勝利で8強入り、勝負どころで流れを掴む[ウインターカップ]

得点源アダマは33得点23リバウンド!
12月25日、「SoftBank ウインターカップ2025令和7年度 第78回全国高等学校選手権大会」女子3回戦で、福島東稜(福島①)と八雲学園(東京①)が対戦。ハーフタイムで同点、3Qを終えて1点差と拮抗した戦いを制したのは八雲学園。4Q開始早々に逆転するとリードを広げて65-55。ベスト8入りを決めた。

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ディフェンスを武器とする両者だけに、速い展開でゲームが展開される。福島東稜は#78オサイ・フェイバ・チノエ、八雲学園は#9テウ・アダマと留学生の得点からスタート。さらに福島東稜は#1鈴木音羽の3Pシュート、#29長谷川幸希のフリースロー、八雲学園は#5川名漣のレイアップで加点したが、残り5分で福島東稜の10-7となった。
クォーター終盤、八雲学園は#9アダマ、#6田中椎紗がシュートを決めたものの、相手のターンオーバーから#29長谷川、#31鶴間千愛らが得点につなげた福島東稜が22-16として1Qを終えた。

2Qに入ると八雲学園のディフェンス強度がアップ。福島東稜#22オコエ・エマニュエラ・メソマにこそ得点を許したが、#9アダマが中心となって差を詰めて残り7分で2点差に迫った。
このあとミスも出て再び差を広げられたものの、#6田中のミドルシュート、#9アダマのレイアップで再び差を詰めると残り1分、#4松崎のシュートで28-28と同点に。そのままハーフタイムを迎えた。
速報値を見ると、FG成功率は福島東稜が31.6%(12/38)で八雲学園が34.3%(12/35)とほぼ互角。リバウンドは八雲学園が27-19と上回り、ターンオーバーは福島東稜が5本と八雲学園(9本)より少なかった。

3Qは立ち上がりから点を取り合う形に。その中で、福島東稜は#23佐藤ノエル、#29長谷川が3Pシュートを決めて残り5分で38-33とした。一方、八雲学園は#9アダマが得点源となって差を詰めると、クォーター終盤、パスの回りがよくなって#6田中、#5川名と連続して得点。福島東稜の42-41で3Qを終えた。
勝負を決する4Q、まず八雲学園は#9アダマがリバウンドから決めて逆転。さらに残り8分、#4松崎のレイアップで47-44とした。福島東稜はペイントエリアにアタックするものの、シュートがリングに嫌われてしまう。そのリバウンドを奪い攻撃に転じる八雲学園は、#5川名がミドルから連続得点し、残り5分で53-46とした。
この直後、八雲学園は#9アダマが転倒。一度ベンチに下がったが、すぐに戦列に復帰。残り2分40秒、アーリーオフェンスで#4松崎のパスから#9アダマが得点。58-48と2桁差を付けた。
福島東稜は早めの仕掛けから#1鈴木が3Pシュートを射抜いたが、八雲学園はうまいパス回しで時間を消費。65-55で逆転勝利を果たした。
八雲学園は#9アダマが33得点23リバウンドのダブルダブル。#6田中が13得点、#4松崎が10得点と3選手が2桁得点。福島東稜は#78チノエが15得点13リバウンド、#1鈴木が10得点で引っ張った。3Pシュートでは4/17(23.5%、八雲学園は2/14で14.3%)と上回った福島東稜だが、八雲学園は49.1%(27/55)と高い2Pシュート成功率を記録した(福島東稜は20/57で35.1%)。
八雲学園 65(16-22,12-6,13-14,24-13)55 福島東稜


写真/大川原敬明、文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)







