広島皆実が逃げ切り、12本の3Pシュートを沈めて高岡第一を下す[ウインターカップ]

広島皆実が反撃をしのぎ切る
12月24日、「SoftBank ウインターカップ2025令和7年度 第78回全国高等学校選手権大会」男子1回戦で、広島皆実(広島)と高岡第一(富山)が対戦。リードして迎えた後半、高岡第一の反撃を受けたものの、勝負どころで着実に得点した広島皆実が69-56で勝利し、2回戦に駒を進めた。

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共に堅守速攻のバスケを展開する両者とあって、ティップオフから目まぐるしい攻防が展開され、広島皆実の9-8で残り5分を迎えた。広島皆実はここで#4礒本真之介が難しいジャンパーに続いて3Pシュートを沈めるなど連続得点。高岡第一は1型糖尿病のハンディを乗り越えて先発を奪取したという#6表俊太郎がシュートを決め返したが、広島皆実は#4礒本、#12松本蓮太郎らが追加点を奪い、21-14で1Qを終えた。
2Qは開始約5分間、得点が動かなかったが、広島皆実#4礒本が速攻を決めて23-14に。流れを掴みきれない高岡第一の坂本尭志コーチはここでタイムアウトを取ると#10江尻正兜がクォーター初得点。さらに#6表が3Pシュートを沈めたが、広島皆実は#6竹本光流、#5平田成が連続して3Pシュートを成功。リードを広げると37-22としてハーフタイムを迎えた。
FG成功率は広島皆実が29.3%(12/41)、高岡第一が29.4%(10/34)と互角だったが、3Pシュートでは7/26(26.9%)と広島皆実が上回った(高岡第一は1/10で10%)ほか、ターンオーバーも5本(高岡第一10)と少なかった。

3Qに入っても広島皆実が流れを掴む。高岡第一はトランジションから#6表、#10江尻がレイアップを決めたものの、確率が上がらず。広島皆実#8村上礼、#4礒本の3Pシュートなどで得点を重ね、残り4分で50-26とした。状況を打開しようと、声を出し続ける高岡第一はクォーター終盤に流れを掴む。#9田中優蒼、#6表のシュートに続いて、#4名畑洸星が3連続得点。一気に13点差とした。広島皆実は#9小笠原諄の3Pシュートで連続失点を止めたものの、高岡第一は#6表がまたも決め、広島皆実は53-39で3Qを終えた。

4Q、動きが俄然良くなった高岡第一は#4名畑、#11上野泰盛のフリースローで加点。11点差とすると、残り6分21秒、#4名畑のレイアップでついに1桁差に。
追いかけられる広島皆実は3Pシュートの精度が落ちたものの、#11松井海偉渡のフリースロー、#15澤田新が合わせのプレーで得点。再び61-49と2桁差に戻した。
それでも、高岡第一は#10江尻のフリースローに続いて、#6表がアーリーオフェンスから3Pシュートを成功。直後に失点したものの、#4名畑が技ありレイアップを決め、残り2分半で7点差とした。しかし、追い上げもここまで。広島皆実は勝負どころで#14藤原佑貴のミドルシュート、#4礒本のキャッチ&スリーを成功。リードを広げると、69-56で勝利した。
広島皆実は#4礒本が3Pシュート4本を決めて16得点。さらに#5平田が13得点、#15藤原が10得点をマーク。一方、高岡第一は#6表が16得点、#4名畑が14得点、#9田中が11得点と引っ張った。
広島皆実 69(21-14,16-8,16-17,16-17)56 高岡第一


写真/大川原敬明、文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)







