月刊バスケットボール2月号

札幌山の手が接戦を制す、夏4強の岐阜女が初戦敗退[ウインターカップ]

4Q流れをモノにしたのは札幌山の手


12月24日、「SoftBank ウインターカップ2025令和7年度 第78回全国高等学校選手権大会」女子2回戦で、インターハイベスト4の岐阜女(岐阜)と札幌山の手(北海道②)が対戦。試合開始から僅差が続く接戦となったが、4Q、連続3Pシュートでリードした札幌山の手が、83-74で逃げ切り。優勝候補と呼ばれる岐阜女を下して3回戦進出を決めた。


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立ち上がりからゾーンディフェンスを展開する札幌山の手に対して、岐阜女は#7坂口みなみ、#9北野空が3Pシュートで得点。対する札幌山の手は持ち味である速い攻めから#7松口杏那が3ポイントプレー、#4髙橋優希がレイアップ、3Pシュートを決め、開始5分で10-9とした。
その後も札幌山の手は速い展開から得点するが、岐阜女もカッティングやペイントエリアでボールを受けるなどでディフェンスを崩して得点。競り合いが続いたが、#10中林睦絵が連続得点など終盤に得点を重ねた岐阜女が19-19と追いついて1Qを終えた。

2Qに入ると岐阜女のディフェンスが奏功。ターンオーバーを誘発し、#7坂口らが得点しリードを作る。札幌山の手はトランジションから#17中道美空、#7松口が得点につなげたが、岐阜女は#8アメー・フォーギブネス・オジョヌグワらの得点でリードを広げると、残り4分を切ったところ、#7坂口のレイアップで33-23と2桁差にした。それでも札幌山の手は#15古賀小葉、#14大森伊月の連続得点も飛び出して点差を縮め、岐阜女の42-37でハーフタイムを迎えた。

前半、3Pシュートこそ岐阜女が5本成功(/14で成功率35.7%)と札幌山の手(2/9で22.2%)を上回ったものの、FG成功率は岐阜女が36.6%(15/41)で札幌山の手が40%(14/35)。リバウンドは岐阜女が16で札幌山の手が15、ターンオーバーは岐阜女が5で札幌山の手が6とほぼ互角と言えるスタッツだった。その中で札幌山の手#4髙橋は両チームトップの16得点をマークしている。





3Q前半、札幌山の手は#17中道のプルアップ3Pシュート、#4髙橋優希のキャッチ&スリーなどロングシュートが決まって47-48と差を詰めたが、一気に捉えることはできない。岐阜女はリバウンドで優勢になると、#6杉浦結菜、#4三宅香菜、#5小松美羽が得点し再び突き放した。それでも札幌山の手は残り1分強から、#18中西実歩の3Pシュート、#4髙橋のフリースロー3本、#14大森のジャンプシュートと一気に加点。岐阜女の58-57と1点差で3Qを終えた。

4Qファーストプレーで、札幌山の手は、#18中西がまたも3Pシュートを決めて60-58と逆転。すぐに追いつかれるものの、残り9分、#7松口のバスケットカウントで再度リードを奪うと、#5奥千夏、#8髙橋由莉の3Pシュートも飛び出してリードを作る。それでも岐阜女は#5小松、#4三宅の得点で差を詰めると、残り5分半、#6杉浦のスティールからの速攻で#5小松が決めて69-68と逆転した。

ここでタイムアウトを取った札幌山の手は直後に流れを掴んだ。#15古賀が右コーナーから3Pシュートで逆転すると、#14大森のフィールドゴールも続き、残り4分半で73-69とした。2分半、得点が止まっていた岐阜女は、#5小松が3ポイントプレーを成功。残り3分で1点差に迫った。その後も、僅差リードをキープする札幌山の手は#7松口のフリースロー、#5奥のシュートと連続得点し、残り58秒で79-74と5点リードを作る。

ここでタイムアウトを取った岐阜女は、残り50秒、#5小松が3Pシュートを放ったがリングに弾かれてしまう。その後も、3Pシュートを放つも決まらず。札幌山の手が83-74で勝利した。

札幌山の手は#4髙橋が両チームトップの26得点。#7松口が10得点、12リバウンドのダブルダブル、#15古賀も10得点をマークした。一方、岐阜女は#4三宅が21得点、#5小松が17得点、#7坂口が11得点と3選手が2桁得点をマークしている。

札幌山の手 83(17-19,20-23,20-16,26-16)74 岐阜女













写真/大川原敬明、文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: SoftBank ウインターカップ2025

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