月刊バスケットボール2月号

福岡第一が初戦突破、2Q後半から流れを掴む[ウインターカップ]

福岡第一が2回戦進出


12月23日、「SoftBank ウインターカップ2025令和7年度 第78回全国高等学校選手権大会」男子1回戦で、優勝候補の一角である福岡第一(福岡)と四日市メリノール学院(三重)が対戦。1Q15-15というスタートになったが、2Q後半から福岡第一が流れを掴み、88-65で勝利。2回戦に駒を進めた。


『ウインターカップ2025』特設ページはこちら



四日市メリノール学院の山本草大コーチは、昨年まで福岡大附大濠のアシスタントコーチを務め、福岡第一のことも熟知している人物である。その四日市メリノール学院は、スピードが武器の#6廣島愛叶がオフェンスを引っ張り、1Q15-15と同点で終了。2Qに入っても競り合いは続き、福岡第一の23-22と1点差で残り5分を迎えた。

ここで均衡を破ったのは福岡第一だった。#39藤田悠暉が連続得点を奪うと、直後にダブルチームを仕掛けて#39藤田がスティール。#13山口銀之丞のレイアップにつないで7点差にする。四日市メリノール学院はエース#8大薮空來のシュートで連続失点を止めたが、福岡第一はさらに#40バー イブラヒマ ハリル、#39藤田が連続得点。5分間で12-2というランを作り、35-24でハーフタイムを迎えた。
前半、FG成功率は福岡第一が34%(16/47)、四日市メリノール学院が31.4%(11/35)とほぼ互角。リバウンドでは福岡第一が33-22、ターンオーバーでも2-6と上回った。



3Q、四日市メリノール学院は#10安達塞汗がインサイドで着実に得点すると3Pシュートも成功。#8大薮もファウルをもらって得点につなげるなど食らいついていくが、福岡第一は速い展開から#39藤田、#42長岡大杜、#33宮本聡、#35宮本耀が得点につなげてリードを広げると、残り3分、#29トンプソン ヨセフハサンのシュートで57-37と20点差に。その後も四日市メリノール学院は全力プレーを披露。#13山下來輝の連続3Pシュートに続いて、#8大薮も3Pシュートを決めて差を詰め、福岡第一の63-46 で3Qを終えた。
4Q開始直後、四日市メリノール学院は#11鈴木董滋が3Pシュートを沈めて14点差としたが、直後に連続してターンオーバー。福岡第一がすかさず得点につなげて、残り8分で69-49とした。その後もインバウンズプレーから#10安達が飛び込んで得点。#6廣島、#10安達がスティールから速攻を決めるなど、見せ場を作る四日市メリノール学院。20点差前後の攻防が続く中で会場を沸かせるシーンをいくつも作ったものの、福岡第一が88-65で勝利した。

福岡第一は、#39藤田、#29トンプソンがチームトップの14得点。さらに#40バー イブラヒマ ハリルは11リバウンド(4得点)をマークした。一方、四日市メリノール学院は#10安達が両チームトップの17得点。さらに#8大薮が14得点、#13山下が13得点、#6廣島が11得点と4人が2桁得点をマークした。3Pシュートこそ7/27(25.9%、福岡第一は3/18で16.7%)と四日市メリノール学院が上回ったものの、2Pシュート成功率は53.8%(35/65、四日市メリノール学院は17/41で41.5%)、リバウンド数が52-38、スティールが11-4、ターンオーバーが7-14と福岡第一がいい数字をマークしている。

福岡第一 88(15-15、20-9、28-22、25-19)65 四日市メリノール学院





文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: SoftBank ウインターカップ2025

PICK UP

RELATED