月刊バスケットボール2月号

開志国際が好発進!エース髙橋歩路を中心にオフェンスが奏功[ウインターカップ]

開志国際が流れをものにして勝利


12月23日、「SoftBank ウインターカップ2025令和7年度 第78回全国高等学校選手権大会」男子1回戦で、開志国際(新潟①)が高山西(岐阜)と対戦。2Q以降、オフェンスが機能した開志国際が、88-52で勝利した。明日の2回戦では、同じ北信越の東海大付諏訪(長野)と対戦する。


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オフェンスが持ち味の開志国際だが、今年のチームはディフェンスからという意識が強いチーム。一方、高山西もディフェンスに自信を持つチームだけに、どちらが主導権を握るかが注目された。

まず得点したのは、開志国際。#4北村優太がドライブでディフェンスを引き付けるとオープンとなった#15アジャック・アロング・アジャック・アロングにパスを入れて先取点。エース#13髙橋歩路、#18イヘツ・グッドラック・チネドゥも続いてシュートを決める。対する高山西は#34枡田爽良がスピードを生かしてレイアップを成功。#49大窪優誠が連続得点。開始5分で開志国際の7-6となった。

その後3分間スコアが動かず。均衡を破ったのは開志国際だった。#13髙橋が3本のフリースローを決めると、カッティングからパスを受けた#7平良奏龍のレイアップ、#11池田楓真のフローターと連続得点。終了直前、高山西は#9垣内大和が体をうまく入れてからの技ありジャンパーを決めたが、開志国際の14-8で1Qを終えた。

2Q開始30秒、高山西は#8板倉瑠郁が一瞬の速さを生かしてレイアップを成功。4点差としたが、開志国際はここから怒涛のオフェンスを披露。#12早野剛、#11池田の3Pシュート、#7平良、#13髙橋の2Pシュートと連続して決め、残り7分を切ったところで25-10とリードを広げた。たまらずタイムアウトを取った高山西は、#49大窪のフローター、3Pシュートで連続得点を挙げると、相手のターンオーバーから#23オカプ・チネドゥが速攻でダンクを決めて17-27とした。ここから得点を伸ばしたのは開志国際。#12早野の3Pシュート、#15アジャックのダンクなどで35-21とし、ハーフタイムを迎えた。

開志国際は10本のターンオーバーを誘発し、2Pシュートは43.5%(10/23)をマーク(高山西は7/20で35%)。リバウンドでも23-18と上回った。






3Q、高山西はスペーシングを広く保つと、200cm#23チネドゥが高さを生かしてシュートを成功。続いて#11伊藤稀広が3Pシュートを沈めるなど、内外で得点するが、開志国際も#10キング太、#18チネドゥ、#13髙橋らが着実に得点。残り5分で49-29とした。その後、高山西は#34枡田がドライブから得点を重ねると、#8板倉瑠郁がディープ3Pシュートを沈めたが、開志国際の58-38で3Qを終えた。

4Q序盤、高山西は#13オビジアク・ダニエルがゴール下で決めると、#9垣内が3Pシュートを撃ち抜くが、開志国際は#6磯部大悟の3Pプレー、#11池田の3Pシュート、#10キングの速攻2本でリードを広げた。
時間を掛けずに攻め、ディフェンスではバックコートからプレッシャーをかける高山西だが、ターンオーバーも出て得点が伸びない。一方、勢いに乗る開志国際は着実に得点すると残り3分強、#17大瀧稜真のレイアップで86-45と40点差超とした。

打江勇太朗コーチからの言葉を受けて高山西はディフェンス強度を落とさずプレー。#13オビジアクのフリースロー、#8板倉の得点につなげるなど見せ場を作ったが、開志国際が88-52で勝利した。

1Qは14得点だった開志国際だが、その後オフェンスが活発となり、#13髙橋が18得点、#10キングが13得点、#11池田が10得点、#15アジャック・アロングが10得点と4人が2桁得点。高山西は#8板倉、#49大窪が共に9得点をマークしたほか、#13ダニエルが両チーム最多の14リバウンド(7得点)を奪っている。

開志国際 88(14-8、21-13、23-17、30-14)52 高山西

写真/大川原敬明





文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: SoftBank ウインターカップ2025

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