東海大付福岡が2Q以降主導権を握って勝利、ファールが23得点、24リバウンドのダブルダブル[ウインターカップ]
2Q以降オフェンスが活発化した東海大付福岡
12月23日、「SoftBank ウインターカップ2025令和7年度 第78回全国高等学校選手権大会」女子1回戦で、インターハイベスト16の浜松開誠館(静岡)と福岡第2代表ながら昨年から主力で活躍する選手が多く揃う東海大付福岡が対戦。2Q以降主導権を握った東海大付福岡が69-50で勝利した。

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浜松開誠館は#17吉田光咲のフリースローで、東海大付福岡は#10浜口ゆずのジャンパーでそれぞれ初得点。東海大付福岡は#20ニエ・カディジャ・ファールの高さを生かすが、バックコートからプレッシャーをかける浜松開誠館は速さを生かしたオフェンスを展開。#37垣内優希奈の3Pシュート2本、#22前川桃花の速攻などで得点し、残り4分半で12-6とリードを作った。早めのタイムアウトを取った東海大付福岡は#20ファールがオフェンス・リバウンドから連続得点すると、#7豊田麻莉のシュートも決まり、2点ビハインドで1Qを終えた。
2Q開始直後、東海大付福岡は#20ファールのシュートで14-14と同点に。浜松開誠館はすぐに、#22前川、#17吉田が3Pシュートを沈めてリードしたが、東海大付福岡は#15山内碧悠のフィールドゴールに続いて#20ファールがゴール下でこつこつと得点し、残り5分20秒で21-20と逆転に成功した。リズムがよくなった東海大付福岡は、ディフェンスでも良いシーンを作ると、デンソー入りが発表された#11東口紅愛が右ウイングから3Pシュートを成功。残り4分を切ったところで27-20とした。
2人、3人がゴール下に飛び込んでリバウンドを奪おうとする浜松開誠館だが、東海大付福岡#20ファールに奪われてセカンドチャンスが作れず。それでも浜松開誠館は#22前川、#17吉田がフリースローで追加点を奪ったが、#11東口、#10浜口の追加点もあって東海大付福岡が33-25としてハーフタイムを迎えた。

東海大付福岡は#20ファールが前半だけで16得点、11リバウンドをマーク。相手の2Pシュート成功率を13.3%(2/15)に抑え(東海大付福岡は12/22で54.5%)、チームリバウンドも25-16と上回った。一方、浜松開誠館(TO3)は、東海大付福岡から9本のターンオーバーを奪ったが、得点につなげられなかった。
3Q序盤、浜松開誠館は10点差までリードを広げられたが、ボールマンへプレッシャーを強めるとチャンスを掴み、#37垣内、#8小林陽菜乃の3Pシュート、#22前川のフィールドゴールで35-39と迫った。ここでタイムアウトを取った東海大付福岡は#10浜口をコートに戻すとすぐさま3Pシュートで得点。さらに#11東口、#7豊田の得点で46-35と2桁差にした。その後も、#20ファールのプットバック、#10浜口の3Pシュート、#12根間芙奈のフリースローと追加点を挙げた東海大付福岡が53-40として3Qを終えた。
4Q序盤、東海大付福岡は#10浜口が3Pシュート、2Pシュートと連続得点。浜松開誠館も#22前川が連続得点してチームを引っ張るが、勢い付く東海大付福岡は#12根間のレイアップ、#11東口の技ありジャンパーで得点を重ねる。そして残り4分、#20ファールのフリースローで67-47と20点差にした。
浜松開誠館は、ゾーン・ディフェンスに手こずってなかなかペイントエリアに侵入できず。それならばと#17吉田が3Pシュートを射抜いたものの、その後が続かない。キャプテンの#22前川が引っ張り、最後まで戦う姿勢を貫いたが、東海大付福岡が69-50で勝利した。

勝利した東海大付福岡は、#20ファールが23得点、24リバウンドというダブルダブルを記録したほか、#10浜口が3Pシュート3本を決めて15得点、 #11東口が10得点をマーク。浜松開誠館は#22前川が19得点、#37垣内が13得点、 #17吉田が12得点を記録した。後半は45.5%(5/11)と2Pシュート成功率を上げた浜松開誠館だったが、リバウンドで22-53と差を作られたことが痛かった。
東海大付福岡 69(12-14、21-11、20-15、16-10) 50 浜松開誠館

文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)








