月刊バスケットボール2月号

大阪薫英女学院が接戦を制す、三輪、原が20得点でけん引[ウインターカップ]

後半、勝負強さを発揮した大阪薫英女学院


12月23日、「SoftBank ウインターカップ2025令和7年度 第78回全国高等学校選手権大会」女子1回戦で、頼れる3年生に加えて下級生の成長が著しい大阪薫英女学院(大阪)とインターハイベスト16の土浦日本大(茨城)が対戦。ハーフタイムで3点差と拮抗した勝負となったが、後半の勝負どころで強さを発揮した大阪薫英女学院が72-63で勝利した。


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いい出だしを切ったのは土浦日本大。“賢守速攻”をキーワードに、「過去最高」と川満有紀コーチが語るディフェンスからチャンスを掴み、#6海老原陽、#4添野紗姫菜が得点し6-0とした。
大阪薫英女学院は開始2分、#6松本璃音がトップから3Pシュートを射抜いて初得点。さらにU18女子日本代表の#5三輪美良々、U16女子日本代表の#8細澤幸生が得点源となり、13-10と逆転した。それでも、土浦日本大は慌てない。ディフェンスに集中し、U16、U17など世代別日本代表にも選ばれる#8岩坂真紘のレイアップ、#4添野の連続得点で差を詰め、大阪薫英女学院の21-20で1Qを終えた。

2Qに入っても1ポゼッション以内での攻防が続く。大阪薫英女学院は#5三輪、#11大槻佳子、土浦日本大は#8岩坂、#5木村花音が得点するが、残り5分で1点差と拮抗した状態が続いた。その後も、取られたら取り返すという見ごたえある展開が続いたが、残り1分半から#6松本、#11大槻が連続得点をあげた大阪薫英女学院が36-33としてハーフタイムを迎えた。

大阪薫英女学院はFG成功率で22.2%(4/18、土浦日本大は6/17で35.3%)、リバウンドでも9-12と劣ったものの、フリースローで7/10(土浦日本大は1/1)と着実に得点を重ねた。



3Q、#5三輪が中心となって得点する大阪薫英女学院が引き離しにかかるが、土浦日本大は#6海老原、#8岩坂、#9伊藤咲笑の得点で食らいつく。大阪薫英女学院がわずかにリードする形で時間が進んだが、残り2分強、土浦日本大は#8岩坂がポストプレーから決めて45-45と同点に。しかし、ここでタイムアウトを取った大阪薫英女学院は1年生の#11大槻が3ポイントプレーを成功。さらに2年生の#7原乙羽が追加点と下級生2人の活躍もあって52-47として3Qを終えた。



4Q、早めに追いつきたい土浦日本大だが、シュートがことごとくリングに嫌われてしまう。その間、大阪薫英女学院は#7原のフィールドゴール、#6松本の3Pシュートなどで得点し、残り7分で61-51と2桁まで広げた。それでも土浦日本大の集中力は切れない。ディフェンスを引き締めると、#9伊藤、#8岩坂のフリースロー、#4添野のシュートで57-61と4点差まで縮めた。それでも、大阪薫英女学院は着実に得点すると残り2分17秒、#11大槻のプルアップ3Pシュートで68-59と再び突き放す。なんとか反撃を試みる土浦日本大は、キャプテンの#4添野のシュートで望みをつないだが、ターンオーバーも生まれて万事休す。大阪薫英女学院が72-63で競り勝った。

大阪薫英女学院は#5三輪と#7原がチームトップの20得点。#11大槻、#6松本も13得点をマークした。一方、土浦日本大は#4添野が23得点とけん引。#8岩坂も20得点を挙げている。





文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

タグ: SoftBank ウインターカップ2025

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