四日市メリノール学院が初戦突破、聖和学園はシュート成功率が上がらず[ウインターカップ]
四日市メリノール学院が流れを掴んで白星
12月23日、「SoftBank ウインターカップ2025令和7年度 第78回全国高等学校選手権大会」女子1回戦で、5年連続出場四日市メリノール学院(三重)と強豪・聖和学園(宮城)が対戦。2Q、流れを掴んで逆転するとリバウンドで優位に立ち、着実に得点を重ねた四日市メリノール学院が74-58で勝利し、初戦突破を果たした。

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いい入りをしたのは四日市メリノール学院。エース#13中嶋とわのフリースローで初得点を奪うと、トランジションから#13中嶋、#5川口真央、#6 伊藤千寛が決めて8-4とする。対する聖和学園は#11佐藤楓菜、#13髙田莉菜のシュート以降はインサイドにアタックできず。それでも、残り5分、#11佐藤(楓)のコーナー3Pシュートをきっかけにディフェンス強度がアップ。トランジションから#14太宰実里の3ポイントプレー、#12髙田陽菜のフリースローにつなぎ、残り3分半11-10と逆転した。
リバウンドで優位に立つ聖和学園は、#13髙田、#10嶋森羽奏が追加点を重ねる。一方、追う展開となった四日市メリノール学院は#17中村結愛が3Pシュートを射抜き、聖和学園の16-13で1Qを終えた。
2Q、速い展開から得点を狙う四日市メリノール学院は#13中嶋のミドルシュート、#16小林蘭のプットバックで追いつく。このあと聖和学園#11佐藤(楓)、四日市メリノール学院#17中村がそれぞれ3Pシュートを成功。21-21となると約4分、スコアが動かなかった。均衡を破ったのは四日市メリノール学院。キックアウトパスから#8澁谷虹歩が3Pシュートを沈めると、#6伊藤のミドルシュート、#13中嶋のレイアップと得点し、28-23でハーフタイムを迎えた。
前半は両校ともシュート成功率が伸びず、四日市メリノール学院がFG23.3%(10/43)、聖和学園が25.0%(8/32)と、互いに堅いディフェンスが光る展開となった。その中で四日市メリノール学院は、自分たちより4本多い計7本のターンオーバーを誘発している。
3Q、ボックスアウトを徹底する四日市メリノール学院がリバウンドで優勢に。距離のあるシュートを強いてリバウンドを奪って速い展開に持ち込んだ。聖和学園の戻りも早くなかなかオープンでのシュート機会は作れなかったものの、#18大矢美敬、#5川口真央、#16小林がフリースローで着実に得点。さらに#5川口が3Pシュートを射抜き、残り7分強で36-23と2桁差を作った。オフェンスが活性化する四日市メリノール学院に対して、聖和学園も#5牟田朝陽がスティールから得点。さらに#4齋藤凌花がターンアラウンド・ジャンパーと3Pシュート、#12髙田陽もそこに続いたが、リードを保つ四日市メリノール学院は#8澁谷がブザービーター3Pシュートを沈め、52-38として3Qを終えた。

なんとか流れを変えたい聖和学園は4Q序盤、バックコートからプレッシャーをかけると#12髙田(陽)の3Pシュート、#11佐藤(楓)のフリースロー、#5牟田のシュートにつなげたが、ターンオーバーも生まれて差が詰まらず。四日市メリノール学院は速い展開からの得点に加えて、#8澁谷が3Pシュートを沈め、残り5分で67-48とした。その後、聖和学園は最終盤に#16佐藤凛、#9太宰実里らが連続得点したが、四日市メリノール学院が74-58で勝利し、初戦突破を果たした。
四日市メリノール学院は#5川口がチームトップの17得点。#16小林も16点、12リバウンドのダブルダブルをマークした。聖和学園は#11佐藤(楓)が14得点で引っ張った。

文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)








