「ディフェンスの隙を見つけて積極的にドライブ」八王子学園八王子 #11 花島大良

「照井選手と共に、自分も得点を取っていきたかった」
静岡県の北里アリーナ富士で開催された「U18日清食品トップリーグ2025」。第6週となる10月4日、第2試合では帝京長岡(新潟県)と八王子学園八王子(東京都)が顔を合わせました。
今年度の北信越ブロック王者でインターハイ・ベスト8の帝京長岡、関東ブロック王者でインターハイでは準優勝の八王子学園八王子ですが、「U18日清食品トップリーグ2025」では苦戦中。それぞれ0勝5敗、0勝4敗と勝ちに恵まれていないだけに、是が非でも勝利を手にしたい一戦となりました。
試合の出だし、リズムをつかんだのは帝京長岡。八王子学園八王子が繰り出すゾーンディフェンスに対し、#9 藤田珀選手(2年/189cm)が効果的に3ポイントシュートを決めてきます。後手に回った八王子学園八王子ですが、交代でコートに入った#0 ニャン セハ セダト選手(2年/203cm)がインサイドで核になると、シューター#6 照井昇太朗選手(3年/173cm)のロング3ポイントシュートが決まり、追い上げます。第1クォーター終盤に帝京長岡の藤田選手がこのクォーター3本目の3ポイントシュートを決めますが、八王子学園八王子も照井選手が決め返すなど、23-19とリードを奪いました。
第2クォーターも早々に照井選手の3ポイントシュートが決まりますが、「エースシューターの照井選手と共に、自分も得点を取っていきたかった」という#11花島大良選手(3年/180cm)も積極的にオフェンスを仕掛けていきます。第2クォーター残り5分35秒にはバスケットカウントで3ポイントプレーを決め、40-27とその差を13点に広げました。その後も#13 畠山颯大選手(3年/174cm)のアシストから#8 ンジャイ パプ ンデリ セク選手(3年/206cm)がゴールを決めるなど八王子学園八王子のペースで試合は進み、53-36で前半を終えました。

後半に入っても、八王子学園八王子は花島選手がバスケットカウント、合わせからのジャンパーなどオフェンスをけん引し、帝京長岡の反撃を上回るペースで得点を重ねていきます。最終クォーターにはオールコートでプレスディフェンスを仕掛ける帝京長岡に対し、追い上げられるシーンもありましたが、照井選手、花島選手が強気にシュートを決め切って流れを断つと、89-77で勝利を収めました。
「これまでの4戦は全部負けてしまっていたので、今日は勝って、残りの試合につなげていきたいと思っていました。点を取らないと勝てないですし、今日の試合はそこを意識しながら、とにかく点を取ってチームに貢献したいと思って試合に臨みました」と花島選手は初勝利への強い思いを口にしました。
伊東純希コーチは「負けが続いた中で、自分たちができないような難しいことをやり始めて、それがミスをしてしまったりしていましたので、もう一度シンプルに、自分たちのできることをやろうと言ってきました。花島選手は1対1からのレイアップがすごくいい選手です。今日のその持ち味を出して、ドライブを決めてくれましたね」と振り返ります。
「自分はドライブの方が得意なので、相手ディフェンスの隙を見つけて積極的にドライブできたことが、今日の得点につながったと思っています」と花島選手は、この試合最多の26得点を決めました。また、照井選手も19得点で続き、両エースの活躍で八王子学園八王子に勝利を呼び込みました。
「今日は終盤に帝京長岡さんのプレスにやられた部分が多く、あたふたしてしまったので、そこは反省点です。明日の相手の美濃加茂高校もディフェンスで仕掛けてくるチームですから、しっかりと修正し、連勝したいと思います」と花島選手は意気込みを語りました。
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写真/石塚康隆(月刊バスケットボール) 文/飯田康二(月刊バスケットボール)