女子U16日本代表、ニュージーランドに惜敗で決勝進出ならず[FIBA U16女子アジアカップ]

竹内みやが23得点の奮闘もあと一歩届かず
マレーシア・スレンバンで開催されている「FIBA U16女子アジアカップ2025」、女子U16日本代表は9月27日、準決勝でニュージーランドに64-68で敗戦。明日、日本時間16時半より中国との3位決定戦に臨むことになった。
1Q、日本は#71石綿文の3Pシュートで先制。さらに#15竹内みやのアシストから#13権藤寧々が連続3Pシュートとフローターを沈め、17-14と好スタートを切った。ところが2Q、相手のゾーン・ディフェンスに手こずって、わずか2得点に。19-31とビハインドでハーフタイムを迎えた。
それでも日本は3Q、#15竹内がスピードを生かしてレイアップやプルアップジャンパーを連発し、このクォーターだけで15得点の大活躍。6点差で迎えた最終クォーターでも#15竹内の勢いは止まらない。残り5分16秒にはフローターでバスケットカウントを獲得。フリースローも沈めて3ポイントプレーとし、53-55まで詰め寄った。だがニュージーランドはここから粘り強くリードを保ち、日本に逆転を許さなかった。残り44秒、#11加地百花の3Pシュートで3点差に迫ったが、これが最後の得点となり、64-68で敗れた。
日本は#15竹内が23得点、7アシスト(ターンオーバー0)とけん引。#48安井穂香も10得点を挙げ、2人が2桁得点をマークした。ターンオーバーは11本(ニュージーランドは24本)と少なくまとめたが、リバウンドでは32-42と劣勢だった。
試合後、鈴木コーチは「相手の熱やエネルギーの高さに押され、特に2ピリでオフェンスが停滞して苦しい展開になった。ニュージーランドの頑張りにリスペクトを感じるし、うちの選手たちの奮闘にもリスペクトを抱いている」と語った。
また、23得点を挙げた竹内は「2ピリまでは点差が開いてしまったけれど、3ピリ、4ピリと攻撃がうまくいって点差を縮められたのは良かった。ただ、やられたくないところで相手の11番に3Pを決められてしまい、そこを止められなかったのは課題」と悔しさをにじませた。
日本は明日の3位決定戦で中国と対戦する。グループフェーズでは78-57で勝利している相手だが、メダルを懸けた一戦だけにタフな展開となりそうだ。

日本 64-68 ニュージーランド
1Q 17-14
2Q 2-17
3Q 23-17
4Q 22-20
■メンバー表
【スタッフ】
チームリーダー 小野 裕(聖和学園高校)
ヘッドコーチ 鈴木 良和(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アシスタントコーチ 大上 晴司(精華女子高校)
アシスタントコーチ 稲垣 愛(四日市メリノール学院中学校)
スポーツパフォーマンスコーチ 佐藤 晃一(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレチックトレーナー 大智 愛佳(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレチックトレーナー 宮川 楓(江戸川大学)
チームドクター 岩倉 菜穗子(東京女子医科大学 八千代医療センター)
テクニカルスタッフ 渡邊 敬太(公益財団法人日本バスケットボール協会)
チームマネージャー 阪上 彩夏(公益財団法人日本バスケットボール協会)
【選手】※12名
#6 小林 蘭(F / 174cm / 四日市メリノール学院高校1年)
#7 清水 天翔(C / 181cm / 佼成学園女子高校2年)
#11 加地 百花(G / 170cm / 桜花学園高校1年)
#13 権藤 寧々(F / 167cm / 聖カタリナ学園高校2年)
#15 竹内 みや(G / 161cm / 桜花学園高校2年)
#16 安藤 玲(C / 180cm / 鳥取城北高校2年)
#21 玉木 さくら(G / 169cm / 桜花学園高校1年)
#28 細澤 幸生(F / 175cm / 大阪薫英女学院高校2年)※キャプテン
#38 木下 咲弥(C / 178cm / 札幌市立東月寒中学校3年)
#48 安井 穂香(G /168cm / 四日市メリノール学院中学校3年)
#55 小田 陽夏子(F / 174cm / 桜花学園高校1年)
#71 石綿 文(C / 185cm / 京都精華学園高校1年)
※所属は2025年9月16日現在

■FIBA U16女子アジアカップ2025
開催地:マレーシア・スレンバン
日程:9月22日(月)〜28日(日)
出場国(予選グループフェーズ)
【グループA】オーストラリア、チャイニーズ・タイペイ、韓国、フィリピン
【グループB】日本、ニュージーランド、中国、シリア
【予選グループフェーズ】
日本 132-31 シリア
日本 78-57 中国
日本 76-72 ニュージーランド
【準決勝】
日本 64-68 ニュージーランド
【3位決定戦】
9月28日(日)日本時間16:30試合開始予定
日本 対 中国
