NBAがセルティックスの売却を承認、売却額は史上最高額の61億ドルと報道

米プロスポーツ史上最高額の評価額に
NBAは現地8月13日(日本時間14日)、ボストン・セルティックスの球団売却を理事会の全会一致で承認した。
売却額は評価ベースで61億ドル(約8,940億円)とされ、アメリカのプロスポーツ史上最高額になるとみられる。これまでの記録は、2023年にNFLワシントン・コマンダースが売却された際の60億5,000万ドル(約8,869億円)だった。NBAにおけるこれまでの最高額は、同年にフェニックス・サンズが売却された際の40億ドル(約 5,863億円)である。取引は近日中に完了する見込みで、完了後は投資会社経営者のビル・チゾルム氏が球団株式の少なくとも51%を取得。2028年までに全権を握る予定で、その際の総額は73億ドル(約1兆700億円)に達する可能性があると報道されている。
ボストンがあるマサチューセッツ州出身のチゾルム氏は、カリフォルニア州を拠点とするプライベート・エクイティ(未公開株投資)を手がける会社「シンフォニー・テクノロジー・グループ」のマネージングパートナーを務めている。新たなオーナーグループには、現セルティックス株主であるロブ・ヘイル氏、ボストンの実業家ブルース・ビール・ジュニア氏も加わるとされている。
現オーナーグループは2002年、ウィック・グルースベック氏を中心に3億6,000万ドルで球団を取得。2008年と2024年のNBA優勝を含む期間を率いてきた。セルティックスのNBA優勝回数は18回で、リーグ最多を誇る。
チゾルム氏は、少なくとも2つの他グループと競り合いを行ったとされ、その中には元セルティックスのマイノリティ(少数派)オーナーであるスティーブ・パグリウカ氏が率いるグループも含まれていた。パグリウカ氏は現地8月4日、WNBAコネティカット・サンを3億2,500万ドルで買収し、ボストンへの移転を計画していると報道されたが、この取引と移転はWNBA理事会の承認待ちとなっている。
※日本円は1ドル146.58円で計算
