月刊バスケットボール10月号

日本100点ゲームで勝利しグループ2位確定、富樫、富永など3P攻勢で勝利 [FIBAアジアカップ2025]

グアムを下してグループ2位確定


8月10日、男子日本代表(FIBAランク21位)はグループB最終戦で同じく1勝1敗のグアム(同88位)とグループ2位を賭けて対戦。前半11/28で38.29%と3Pシュートが決まってリードを奪った日本は、後半に入っても好調を持続。102-63で退けてグループ2位を決めた。

日本はシリア(同71位)とのグループB初戦で逆転勝ちを収めたが、続くイラン(同28位)との試合では、4Q競り負けて敗戦。トム・ホーバスHCは「遂行力が足りなかった」と振り返った。本日の相手、グアムに対しては昨年11月(82-75)、今年2月(77-56)と連勝中している。

スタメンは変わらず#7テーブス海、#18馬場雄大、#30富永啓生、#91吉井裕鷹、#24ジョシュ・ホーキンソン。日本は#30富永が右ウイングでリバウンドを拾うと3Pシュートを射抜いて先制。好ディフェンスを展開すると、#7テーブスのパスを受けて#18馬場がコーナー3Pシュート、#30富永がファウルをもらってフリースローで追加点。8-2というスタートを切った。対するグアムは#33 アーネスト・ロス・ジュニアの3Pシュート、#5ジョナサン・ギャロウェイのレイアップで1ポゼッション差にしたが、日本は#7テーブス、#24ホーキンソンのフィールドゴールですぐに得点残り5分、#30富永が2本目の3Pシュートを決めて15-7とした。
ここで日本は#2富樫勇樹、#4ジェイコブス晶、#19西田優大がコートへ。直後に#2富樫が3Pシュートを決める。その後、グアムは#42タイ・ウェズリーらがインサイドで得点したが、#18馬場の3Pシュート、#19西田の3ポイントプレー、3Pシュートで追加点を奪い、27-15で1Qを終えた。


2Q終盤、#19西田優大は3ポイントプレー、3Pシュートと立て続けに得点した



2Q序盤、日本は立て続けにファウルを吹かれて出鼻をくじかれる。それでも#30富永と#24ホーキンソンのハイローで得点し、2桁差を保つと#30富永が左ウイングからプルアップの3Pシュートを成功。さらに#91吉井のスティールから#7テーブスがレイアップを決めて34-19とした。
ここでタイムアウトを取ったグアムは#33ロス・ジュニアが得点源となって差を詰めたが、日本は#19西田による2本の3Pシュート、#99川真田紘也のフリースローで追加点を奪う。その後、#2富樫、#24ホーキンソンの3Pシュートが決まり、52-33でハーフタイムを迎えた。共に3Pシュート3本を決めた#30富永が15得点、#19西田が12得点をマーク。チームとしても11/28で38.29%と高い成功率をマークした。リバウンドで4本多い21本、ターンオーバーは1本少ない6本だった。

3Q、日本は#91吉井のレイアップでクォーター初得点。グアムは前半同様にペイントアタックで得点するが、日本は#7テーブス、#18馬場、#91吉井の3Pシュートなどで追加点を奪い、残り5分で64-41とした。グアムは#5ギャロウェイのアリウープ、 #42ウェズリーの3Pシュートで得点するが、日本はアップテンポなオフェンスから#91吉井、#19西田、#99川真田らがシュートを決める。クォーター終盤、#99川真田がインサイドで好守を見せると、続くオフェンスで#2富樫がトップから3Pシュートを成功。#2富樫は終了間際にも3Pシュートを決めて78-52で3Qを終えた。

4Q、日本は#13金近廉の3Pシュートでクォーター初得点。グアムに疲れが見えてくると、#4ジェイコブス、#30富永、#23ジャン・ローレンス・ハーパージュニアの得点でリードを広げていく。その後日本は、#99川真田、#4ジェイコブス、#14狩野富成をコートに出すビッグラインナップを披露。着実に得点を伸ばすと残り3分、#99川真田のシュートで100得点に到達。最終的に102-63でグアムを下した。グループ2位が確定した日本は8月12日、このあと24:00から行われるグループA最終戦、韓国対レバノンの敗者と準々決勝進出決定戦で対戦する。

日本は#30富永が3Pシュート4本を決めたチームトップの20得点。#19西田が16得点(3Pシュート3本成功)、#2富樫が12得点(3Pシュート4本成功)、#18馬場(3Pシュート3本成功)、#4ジェイコブスが10得点をマーク。また全員得点で勝利した試合となった。リバウンドは15本多い48本で、ターンオーバーは4本多い10本だった。


ベンチスタートながら、4本の3Pシュートを決めて12得点をマークした富樫

日本 102-63 グアム
1Q 27-15
2Q 25-18
3Q 26-19
4Q 24-11





■FIBAアジアカップ2025 男子日本代表登録メンバー(所属、年齢は7月27日現在)

【スタッフ】
ヘッドコーチ: トム・ホーバス(JBA)
アシスタントコーチ: 勝久 ジェフリー(川崎ブレイブサンダース)、佐々 宜央(琉球ゴールデンキングス)、冨山 晋司(JBA)
スポーツパフォーマンスコーチ: 佐藤 晃一(JBA)、緒方 博紀(JBA)
アスレチックトレーナー: 一柳 武男(JBA)、古澤 美香(JBA)
チームドクター: 武田 秀樹(NTT東日本関東病院)
テクニカルスタッフ: 磯野 眞(長崎ヴェルカ)
チームマネージャー: 西村 拓也(JBA)
アシスタントチームマネージャー: 大木 瀬音(JBA)
サポートスタッフ: 保田 延彦(JBA)

【選手】
#2 富樫 勇樹(PG/167cm /31歳/千葉ジェッツ)
#4 ジェイコブス 晶(SF/203cm/21歳/フォーダム大)
#7 テーブス 海(PG/188cm/26歳/アルバルク東京)
#13 金近 廉(SF/196cm/22歳/千葉ジェッツ)
#14 狩野 富成(C/206cm/23歳/サンロッカーズ渋谷)
#18 馬場 雄大(SF/196cm/29歳/ –=co-キャプテン)
#19 西田 優大(SG/190cm/26歳/シーホース三河)
#23 ジャン・ローレンス・ハーパージュニア(PG/181cm/22歳/サンロッカーズ渋谷)
#24 ジョシュ・ホーキンソン(C/PF/208cm/30歳/サンロッカーズ渋谷=co-キャプテン)
#30 富永 啓生(SG/188cm/24歳/レバンガ北海道)
#91 吉井 裕鷹(SF/196cm/27歳/三遠ネオフェニックス)
#99 川真田 紘也(C/204cm/27歳/長崎ヴェルカ)
【リザーブ選手】#20 山﨑 一渉(SF/200cm/22歳/ノーザン・コロラド大)
※ポジション(P)=PG-ポイントガード、SG-シューティングガード、SF-スモールフォワード、PF-パワーフォワード、C-センター

【FIBAアジアカップ2025】
開催期間 : 8月5日 (火) ~ 8月17日 (日)
開催地 : サウジアラビア・ジッダ
日本戦スケジュール : (※TIPOFF時間はいずれも予定)
・8月6日 (水) 99-68 シリア
【放送・配信】日本テレビ、DAZN、TVer

・8月8日 (金) 70-78 イラン
【放送・配信】テレビ朝日、DAZN、ABEMA

・8月10日 (日) 102-63 グアム
【放送・配信】テレビ朝日、DAZN、ABEMA

・8月12日 (火) vs. 韓国orレバノン


大会公式サイト (日本語) : https://www.fiba.basketball/ja/events/fiba-asiacup-2025



PICK UP

RELATED