日本逆転、逆転で初戦勝利!吉井裕鷹が起爆剤に[FIBAアジアカップ2025]

ハインドで迎えた後半に流れ掴む
8月6日、男子日本代表(FIBAランク21位)はFIBAアジアカップ2025(サウジアラビア・ジッダ)の初戦でシリア(同71位)と対戦。ミスが目立ち、9点ビハインドで迎えた3Q、#91吉井裕鷹が攻防で起爆剤となって逆転。4Q、さらにリードを伸ばして99-68で、初戦を勝利した。
スタメンは#7テーブス海、#18馬場雄大、#30富永啓生、#91吉井裕鷹、#24ジョシュ・ホーキンソンというパリ五輪ラインナップに。日本はまず#91吉井、#7テーブスが連続して得点。ディフェンスでは、体を当てて体勢を崩してミスを誘うと、#24ホーキンソンがリバウンド力を発揮する。さらに#30富永がジャンパー、3ポイントプレーと連続して得点し、9-0というスタートを切った。いい形を作れなかったシリアだが、速いテンポから攻めて得点につなげる。日本は残り4分を切ったところで#2富樫勇樹、#19西田優大、#13金近廉、#4ジェイコブス晶を投入。直後に#4ジェイコブスが3Pシュートを射抜いたものの、ターンオーバーも出て失点。残り2分を切ったところで14-12と詰められてしまった。それでも、#99川真田紘也のフリースロー、#2富樫のブザービーター3Pで追加点を奪った日本は18-13とリードして1Qを終えた。

インサイドの要となったホーキンソン
2Q、日本はまず#91吉井の3Pシュートで得点。しかし、パスミスなどターンオーバーが続いて逆転を許す。残り7分で21-27まで開き、タイムアウトを取った。このあと#18馬場が好ディフェンスを披露。それでも調子に乗り出したシリアはシュートを決めるが、日本も#24ホーキンソンのダンク、プットバック、#19西田の3Pシュート、#30富永のバンクショットで追加点。2ポゼッション差で追いかけるが連続得点には繋がらず。クォーター終盤、速いテンポでの攻撃を許し、32-41とビハインドでハーフタイムを迎えた。前半、2Pシュートは47.06%(8/17)と高い成功率をマークした日本だったが、3Pシュートは22.22%(4/18)を低調に。リバウンドは2本少ない22本だったが、ターンオーバーは相手より5本多い8本となり、そこから11得点を献上した。

後半はディフェンス強度がアップ!
3Q開始直後、日本は#91吉井がステップアップ。3Pシュートと速攻で連続得点を挙げると、プレッシャーをかけてターンオーバーも引き出す。さらにそのオフェンスで3Pシュートを決めて開始1分半で1点差まで迫った。刺激を受けてか、チームとしてのディフェンス強度もアップ。残り8分、#24ホーキンソンの得点で42-41とリードを奪った。シリアもすぐに決めかえしたが、日本は#7テーブスのリバースレイアップ、#18馬場の3Pシュートで追加点。残り5分で49-43となった。ハードディフェンスを展開することで、速い展開も作りやすくなる。日本は#24ホーキンソン、#13金近らの得点でリードを広げると、60-51で3Qを終えた。
勝負が決まる4Qも、日本は#91吉井のバスケットカウントでクォーター初得点。続いて#30富永のレイアップ、#24ホーキンソンのシュートとトランジションから得点を重ねる。そして#30富永にこの試合1本目の3Pシュートが飛び出すと、直後に2本目も決めて残り6分で78-58と20点差に。さらに#2富樫が3Pシュート2本を決めると、#24ホーキンソンは#2富樫との合わせのプレー、3Pシュートで得点し、残り2分で90点台に乗せた。その後も#13金近の3Pシュート2本、#23ジャン・ローレンス・ハーパージュニアのアシストで#14狩野富成のシュートで得点を重ね、99-68で勝利した。
日本は#24ホーキンソンがチームのトップの26得点に加えて13リバウンドのダブルダブル。さらに#30富永が18得点、#91吉井が17得点と3人が2桁得点。3Pシュートも後半は71.4%(10/14)と高確率で決め、トータル43.75%(14/32)をマーク。リバウンドで7本多い41本、ターンオーバーも5本少ない10本(後半2本のみ)だった。

4Q、3Pシュートを2本成功。最終的に18得点した富永
日本 99-68 シリア
1Q 18-13
2Q 14-28
3Q 28-10
4Q 39-17
■FIBAアジアカップ2025 男子日本代表登録メンバー(所属、年齢は7月27日現在)
【スタッフ】
ヘッドコーチ: トム・ホーバス(JBA)
アシスタントコーチ: 勝久 ジェフリー(川崎ブレイブサンダース)、佐々 宜央(琉球ゴールデンキングス)、冨山 晋司(JBA)
スポーツパフォーマンスコーチ: 佐藤 晃一(JBA)、緒方 博紀(JBA)
アスレチックトレーナー: 一柳 武男(JBA)、古澤 美香(JBA)
チームドクター: 武田 秀樹(NTT東日本関東病院)
テクニカルスタッフ: 磯野 眞(長崎ヴェルカ)
チームマネージャー: 西村 拓也(JBA)
アシスタントチームマネージャー: 大木 瀬音(JBA)
サポートスタッフ: 保田 延彦(JBA)
【選手】
#2 富樫 勇樹(PG/167cm /31歳/千葉ジェッツ)
#4 ジェイコブス 晶(SF/203cm/21歳/フォーダム大)
#7 テーブス 海(PG/188cm/26歳/アルバルク東京)
#13 金近 廉(SF/196cm/22歳/千葉ジェッツ)
#14 狩野 富成(C/206cm/23歳/サンロッカーズ渋谷)
#18 馬場 雄大(SF/196cm/29歳/ –=co-キャプテン)
#19 西田 優大(SG/190cm/26歳/シーホース三河)
#23 ジャン・ローレンス・ハーパージュニア(PG/181cm/22歳/サンロッカーズ渋谷)
#24 ジョシュ・ホーキンソン(C/PF/208cm/30歳/サンロッカーズ渋谷=co-キャプテン)
#30 富永 啓生(SG/188cm/24歳/レバンガ北海道)
#91 吉井 裕鷹(SF/196cm/27歳/三遠ネオフェニックス)
#99 川真田 紘也(C/204cm/27歳/長崎ヴェルカ)
【リザーブ選手】#20 山﨑 一渉(SF/200cm/22歳/ノーザン・コロラド大)
※ポジション(P)=PG-ポイントガード、SG-シューティングガード、SF-スモールフォワード、PF-パワーフォワード、C-センター
【FIBAアジアカップ2025】
開催期間 : 8月5日 (火) ~ 8月17日 (日)
開催地 : サウジアラビア・ジッダ
日本戦スケジュール : (※TIPOFF時間はいずれも予定)
・8月6日 (水) 99-68 シリア
【放送・配信】日本テレビ、DAZN、TVer
・8月8日 (金) vs. イラン 20:10 TIPOFF
【放送・配信】テレビ朝日、DAZN、ABEMA
・8月10日 (日) vs. グアム 20:10 TIPOFF
【放送・配信】テレビ朝日、DAZN、ABEMA
大会公式サイト (日本語) : https://www.fiba.basketball/ja/events/fiba-asiacup-2025
