「富樫勇樹はチーム内に安定感をもたらす存在」

8月5日、サウジアラビア・ジッダでFIBAアジアカップ2025が開幕。男子日本代表(FIBAランク21位)は6日20:10よりグループB初戦でシリア(同71位)との対戦を控えている。それに向けてFIBA公式サイトは、富樫勇樹にフォーカスを当てた記事を掲載した。

今回が3度目のアジアカップ出場となる富樫は、選手としてだけでなく、若いチームを支えるリーダーとしての役割を担っている。7月20日で32歳を迎えた彼はこれまでに2度のオリンピック、1度のワールドカップを経験するなど、国際舞台も豊富。試合の流れが悪いときにチームを導く存在として期待がかかる。

FIBAは今回の記事の中で、近年は河村勇輝や富永啓生、テーブス海といった若手が注目を集める中で、富樫はチーム内に安定感をもたらす存在になっていると紹介。現地での練習試合ではベンチから出場するケースもあり、自身の役割の変化にも柔軟に対応していると書いている。

シリア代表はFIBAランクでも下ではあるが、インサイドのフィジカルとディフェンスに特徴がある。速い展開を持ち味とする日本にとって、リズムを崩された際の修正力が試される局面も出てくるとみられ、そうした場面で富樫の存在が大きな意味を持つ。

日本は2022年大会でベスト8に進出し準々決勝でオーストラリアに敗退、2017年大会では準々決勝進出決定戦で敗退、2015年大会では4位という結果を残している。今大会は若手と中堅主体の構成で、アジアの頂点を目指す。

今回の日本代表でキャプテンを務めるジョシュ・ホーキンソン、馬場雄大を支える存在として、32歳の富樫の参加は大きな意味を持つ。メンバー発表会見でも、「（試合には出なくても）いつでも行けるように準備はしていました」と語っており、準備は万端のようだ。


キャプテンを務めるジョシュ・ホーキンソン(写真左)、馬場雄大(同右)を支える存在となる富樫(同中央)

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■FIBAアジアカップ2025 男子日本代表登録メンバー（所属、年齢は7月27日現在）

【スタッフ】
ヘッドコーチ： トム・ホーバス（JBA）
アシスタントコーチ： 勝久 ジェフリー（川崎ブレイブサンダース）、佐々 宜央（琉球ゴールデンキングス）、冨山 晋司（JBA）
スポーツパフォーマンスコーチ： 佐藤 晃一（JBA）、緒方 博紀（JBA）
アスレチックトレーナー： 一柳 武男（JBA）、古澤 美香（JBA）
チームドクター： 武田 秀樹（NTT東日本関東病院）
テクニカルスタッフ： 磯野 眞（長崎ヴェルカ）
チームマネージャー： 西村 拓也（JBA）
アシスタントチームマネージャー： 大木 瀬音（JBA）
サポートスタッフ： 保田 延彦（JBA）


【選手】
#2 富樫 勇樹（PG/167cm /31歳/千葉ジェッツ）
#4 ジェイコブス 晶（SF/203cm/21歳/フォーダム大）
#7 テーブス 海（PG/188cm/26歳/アルバルク東京）
#13 金近 廉（SF/196cm/22歳/千葉ジェッツ）
#14 狩野 富成（C/206cm/23歳/サンロッカーズ渋谷）
#18 馬場 雄大（SF/196cm/29歳/ –＝co-キャプテン）
#19 西田 優大（SG/190cm/26歳/シーホース三河）
#23 ジャン・ローレンス・ハーパージュニア（PG/181cm/22歳/サンロッカーズ渋谷）
#24 ジョシュ・ホーキンソン（C/PF/208cm/30歳/サンロッカーズ渋谷＝co-キャプテン）
#30 富永 啓生（SG/188cm/24歳/レバンガ北海道）
#91 吉井 裕鷹（SF/196cm/27歳/三遠ネオフェニックス）
#99 川真田 紘也（C/204cm/27歳/長崎ヴェルカ）
【リザーブ選手】#20 山﨑 一渉（SF/200cm/22歳/ノーザン・コロラド大）
※ポジション（P）＝PG-ポイントガード、SG-シューティングガード、SF-スモールフォワード、PF-パワーフォワード、C-センター

【FIBAアジアカップ2025】
開催期間 ： 8月5日 (火) ～ 8月17日 (日)
開催地 ：　サウジアラビア・ジッダ
日本戦スケジュール ：　(※TIPOFF時間はいずれも予定)
・8月6日 (水) vs. シリア 20:10 TIPOFF
【放送・配信】日本テレビ、DAZN、TVer

・8月8日 (金) vs. イラン 20:10 TIPOFF
【放送・配信】テレビ朝日、DAZN、ABEMA

・8月10日 (日) vs. グアム 20:10 TIPOFF
【放送・配信】テレビ朝日、DAZN、ABEMA

大会公式サイト (日本語) ： https://www.fiba.basketball/ja/events/fiba-asiacup-2025