日本航空北海道が劇的勝利で初の準決勝進出

7月30日、「中国インターハイ2025」(7月27日～8月1日／岡山県岡山市)大会4日目、女子準々決勝で大会3連覇中の京都精華学園（京都）と日本航空北海道（北海道）が対戦。京都精華学園ペースで進んだ試合、日本航空北海道は4Q追いつくと58-55で見事逆転勝利。初の準決勝進出を決めた。



2023年創部の日本航空北海道は、現在の3年生が一期生。過去2年のインターハイの結果はベスト16、2回戦（初戦敗退）と、今回初めてベスト8進出。アンダーカテゴリーの女子日本代表も経験するエース#6庵原有紗は「ラストのインターハイなので、自分の持ち味を出し切る、100%の力を出し切りたいと思います」と強い思いを語っている。

京都精華学園は合わせのプレーから#6石渡セリーナのシュートで先制。さらに#10吉田ひかりのフリースロー、#11満生小珀の3Pシュートで追加点を奪う。日本航空北海道はリバウンド争いで互角ながら、セカンドチャンスをものにできず、初得点が遠い。その間に京都精華学園は#11満生のジャンパーも出て8-0となった。


京都精華学園#11満生小珀、1Qから3Pシュートを決めた



タイムアウトで矢倉直親コーチから指導を受けた日本航空北海道。すると残り5分半を切ったところで、#73中村泉咲が3Pシュートを沈めて初得点した。その後、好ディフェンスを見せる#00ファトゥマタ・カマラがゴール近くから決めると、#1宇都鈴々奈がロング2Pシュート、レイアップを射抜いた。京都精華学園はクォーター中盤以降、得点が伸びず。12-10と僅差で1Qを終えた。

2Qに入っても互いに上手いディフェンスを見せる。その中で京都精華学園は#15ンガルラ・ムクナ・リヤの2Pシュート、#10吉田の3Pシュート、日本航空北海道は#73中村の3Pシュート、#6庵原のゴール下でのシュートで追加点。残り5分を切ったところで京都精華学園の23-19となった。クォーター後半、京都精華学園は#15リヤ、#6石渡が得点源に。日本航空北海道は#6庵原、#00カマラがインサイドで存在感を発揮したが、終了間際に#12谷彩南の3Pシュートが飛び出して京都精華学園が33-25とリードしてハーフタイムを迎えた。


日本航空北海道#73中村泉咲は得意の3Pシュートで貢献



3Qに入っても10点差付近で一進一退の攻防を繰り広げた両者。しかし残り4分、京都精華学園は#12谷が3Pシュートを決めて40-27と試合最大の点差となった。踏みとどまりたい日本航空北海道は#73中村が2本の3Pシュートを沈めたが、京都精華学園の49-35で3Qを終えた。

日本航空北海道は笑顔も見せて4Qのコートへ。#6庵原がドライブからクォーター初得点。続いて#00カマラがハイローからシュート、#1宇都が3Pシュート、#73中村 のビハインド・ザ・バックパスから#6庵原が決めるなど、開始5分で9-2のランを作って7点差とした。残り2分半、日本航空北海道はスティールから#38菅野愛子が速攻を、残り2分に#6庵原がレイアップを決めて50-53と迫った。さらに直後の攻撃を凌いだ日本航空北海道は#73中村がレイアップでバスケットカウントになって残り1分10秒で1点差とした。ここで京都精華学園にターンオーバーが発生。日本航空北海道は、#6庵原が落ち着いてジャンパーを決めて54-53と逆転した。京都精華学園は#6石渡が狭いインサイドで見事シュートを沈めたが、日本航空北海道は#6庵原がすぐに決め返す。

残り30秒、タイムアウトを取った京都精華学園は、#12谷の3Pシュートを選択したがエアボールに。リバウンドを拾った日本航空北海道は速い展開で攻めると#6庵原がレイアップを成功。残り12.1秒で58-55とした。ラストプレーになるかと思われた京都精華学園だったが、インバウンズプレーでターンオーバーに。日本航空北海道が58-55で逃げ切った。
日本航空北海道は#6庵原が22得点10リバウンドとダブルダブル。#73中村が3Pシュート4本成功で16得点(6アシスト)、#1宇都が10得点と3人が2桁得点を記録したほか、#00カマラが8得点12リバウンドと存在感を発揮した。京都精華学園は、#15リヤが21得点30リバウンドというモンスタースタッツを記録したが、2桁得点は1人のみ。リバウンドでは48-29と上回ったものの、ターンオーバーは相手より8本多い18本だった。

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日本航空北海道は#1宇都鈴々奈の得点も大きかった