月刊バスケットボール10月号

【中国インターハイ2025】鳥取城北が2年連続ベスト8、柳ヶ浦は反撃も届かず

好スタートを切った鳥取城北が逃げ切り


7月29日、「中国インターハイ2025」(7月27日~8月1日/岡山県岡山市)大会3日目、男子3回戦でウインターカップ準優勝の鳥取城北(鳥取)と昨年ベスト16の柳ヶ浦(大分)が対戦。鳥取城北は1Q28-6とスタートダッシュに成功。柳ヶ浦は徐々に巻き返して6点差まで迫ったが、鳥取城北が67-62で逃げ切り。2年連続8強入り果たし、目標とするベスト4にあと一つに迫った。



鳥取城北は1年生ビッグマンの#50フィリモン・タルモンがリバウンド力を発揮。#4新美鯉星がリバウンドから決めて先制すると、#5永田惺雅の3Pシュート、#12福元源士が合わせのプレーから得点。さらに#4新美がバスケットカウント、フリースロー、ジャンパーと連続して決めるなど14-0というスタートを切る。
柳ヶ浦は残り4分半、#34ファデラ・ママドゥの3Pシュートでやっと得点したものの、続く得点は4分後に。
鳥取城北は速いテンポから#7豊村豪仁、#6鈴木敏太、大会No.1ビッグマンとも言われる#28ハロルド・アズカらのシュートなどで得点し、28-6で1Qを終えた。


大会No.1ビッグマンとも言われる鳥取城北#28ハロルド・アズカ(写真左から2人目)



巻き返したい柳ヶ浦だが2Q開始5分での得点は、#34ママドゥが奪った5点のみ。それでもディフェンス強度が上がったことで、鳥取城北を8点に抑えた。残り4分、柳ヶ浦は#10古謝脩斗が3Pシュートを成功。すると#15久木原ケリー健志がレイアップ、#25桃宇航大がリバウンドから決めるなどでやっとオフェンスのエンジンがかかってきた。終了間際には#10古謝がペイントエリアに侵入してフローターを成功。2Qは柳ヶ浦が17点、鳥取城北が16点と互角に。鳥取城北の45-22でハーフタイムを迎えた。

3Q、柳ヶ浦は#14古閑蓮のレイアップでクォーター初得点。さらに#71森田佑月が連続して3Pシュートを射抜き、残り6分を切ったところで17点差とした。その後は互いに決め合う展開となったが、このクォーターは17-13と上回った。


3Qは18-17と上回った柳ヶ浦、徐々に本来のオフェンス力を見せ始めた

鳥取城北の58-39で迎えた4Q、柳ヶ浦は#3田場瑶大の3Pシュートに続いて、#10古謝、#14古閑が得点し、残り7分半で16点差とした。その後も着々と点差を詰めると残り5分、#14古閑が左ウイングからディープ3Pを成功。54-62とついに一桁差にした。
ここでタイムアウトを取った鳥取城北は#4新美のジャンパーで2桁差に戻したが、勢いづく柳ヶ浦はすぐに#10古謝が3Pシュートを射抜く。残り3分で7点差という中で、柳ヶ浦は3Pシュートを積極的に放つが決まらない。逆に鳥取城北はトランジションからの攻撃で#4新美がレイアップを成功。残り1分半で66-57とした。しかし、柳ヶ浦も最後まであきらめなかった。タイムアップが近づく中、柳ヶ浦は#34ママドゥがバスケットカウント、フリースローで追加点。6点差まで迫ったが追い上げもここまで。鳥取城北が67-62で逃げ切り、ベスト8進出を決めた。


柳ヶ浦#34ファデラ・ママドゥは最後まで諦めずに攻めた





写真/中村麻衣子(月刊バスケットボール)

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