【中国インターハイ2025】中部大第一が2回戦進出、山梨学院の追い上げを許さず

スタートダッシュした中部大第一が逃げ切り
7月27日、「中国インターハイ2025」(7月27日~8月1日/岡山県岡山市)大会初日、男子第5試合で中部大第一(愛知)と山梨学院(山梨)が対戦。山梨学院にとって記念すべき初出場を指揮するのは江﨑悟コーチで、以前は桜丘(愛知県)を率いていた経歴を持つ。中部大第一の常田健コーチとは同県内でライバル関係にあった仲であり、采配にも注目が集まった。1Q開始5分で中部大第一が9-3とリード。#8ムアンバ・ジョナサンがゴール下で先制すると、2年生エースの#7馬越光希の3Pシュート、#9島田康大朗が巧みなステップでペイントに侵入してレイアップを沈めるなど、主導権を手にする。
対する山梨学院は司令塔、#21桂川遼太郎のフローターで初得点。#1岡本素直のフリースローで追加点を奪うが、リバウンド争いで劣勢になり、追加点が奪えない。トランジションから#7馬越、#9島田、#4西村謙槙のシュートで得点を重ねた中部大第一の26-5で1Qを終えた。

中部大第一の2年生エース、#7馬越光希
巻き返したい山梨学院は2Q開始直後、#1岡本が得点。続いて#21桂川、#13佐藤瑠威の2Pシュート、#95コッシーオ・アンドレイの3Pシュートなど開始3分で11-4のランを作る。リバウンド争いでも互角となり、やっと本来のバスケができるようになった。その後も、#1岡本の3ポイントプレー、#13佐藤、#55ディオフも追加点。#5長澤龍未がディープ3Pシュートを沈めるなど流れをキープし、2Qは25-16。中部大第一の42-30でハーフタイムを迎えた。

2Q、山梨学院は25-16と巻き返した
3Q、山梨学院はゾーン・ディフェンスを展開。中部大第一のチャンスを摘んでいくと残り6分50秒、#1岡本のフリースローで36-46と10点差に。ここからは互いに得点する見ごたえある時間が続いた。山梨学院は#30前田瑛太が2本の3Pシュートを射抜いて差を詰めようとするが、中部大第一は#8ジョナサンがインサイドで奮闘するなどで2桁差を保ち、58-46で3Qを終えた。
勝負の4Q、1プレー1プレーの強度が増していく。その中で、中部大第一は#8ジョナサンがミドルレンジからジャンパーを決めると、山梨学院のターンオーバーから着実に得点。残り7分弱で64-46と再び差を広げた。
この直後、山梨学院は#1岡本のシュートで4Q初得点。その後も得点を重ねていくと残り21.5秒、#12ファリル・ディエイがバスケットカウント。10点差としたが、追い上げもここまで。中部大第一は終了間際、#13岸本星流が3Pシュートを沈めて75-62で勝利した。
中部大第一は#8ジョナサンが22得点、16リバウンドでけん引。#7馬越が19得点、#9島田が12得点、#4西村が10得点をマーク。山梨学院は#12ディエイが15得点(12リバウンド)、#30前田、#95アンドレイが11得点と引っ張った。後半は23-22と中部大第一がわずか1点上回るだけの互角の戦いに。前半の攻防が勝敗を分けることになった。


写真/堀内涼(月刊バスケットボール)