月刊バスケットボール10月号

【中国インターハイ2025】阪南大が接戦に勝利、4Q流れを掴み沖縄水産を下す

阪南大#11池野照汰は3Pシュート6/8と爆発し33得点とけん引

競り合いとなった後半、流れを掴んだ阪南大


7月27日、「中国インターハイ2025」(7月27日~8月1日/岡山県岡山市)大会初日、男子第 4試合で57年ぶり出場の沖縄水産(沖縄)と昨年初のベスト16進出を果たした阪南大(大阪①)が対戦。44-44と同点で迎えた後半、阪南大がじりじりとリードを広げて83-72で勝利した。

互いに好ディフェンスを見せ合う立ち上がりに。先制したのは沖縄水産。#2マクミラン・アレックスが空中でパスをレシーブしてシュートを決める。直後に3Pシュートも沈める。対する阪南大は#10エベブネ・チブゾ・ジャフェットの3Pシュートで初得点を奪うと、#11池野照汰がレイアップ、3Pシュートと連続得点。沖縄水産に追いつく。


沖縄水産は#2マクミラン・アレックスのアリウープで先制

沖縄水産は#5ブリティン琉貴がミドルシュートに続いてスピンムーブからのレイアップ、#87新城来斗の3ポイントプレー、#2アレックスの3Pシュートで追加点を奪うが、阪南大は#11池野がさらに2本の3Pシュートを射抜くと#31坂上蓮が速い展開からレイアップで得点。僅差の競り合いが続いたが、クォーター終盤に#37砂川翔太郎が3Pシュート、プットバックで得点し、沖縄水産が23-19として1Qを終えた。

2Q序盤、沖縄水産のディフェンス強度がさらにアップ。ミスを引き出し、#5ブリティン、#11金城都馬がバスケットカウントで得点し、29-19と2桁差にした。なおも苦しい時間が続いた阪南大はさらにリードを広げられてしまった。ここでタイムアウトを取ると、#17中西清羽がまず得点。ゾーンディフェンスも奏功し、#19イベアブチ・エマニュエル・チジオケがレイアップ、プットバックと得点源となって差を縮めると、残り4分を切ったところで36-35と逆転した。一気に突き放したい阪南大だが、沖縄水産は#2アレックス、#5ブリティンの得点で踏みとどまると、ラストプレーで#11金城がディープ3Pを放つ。これがブザービーターとなり、44-44の同点でハーフタイムを迎えた。



3Qは開始から取られたら取り返すという見ごたえある展開に。1ポゼッション差での競り合いが続いたが、阪南大は終了間際に#11池野が3Pシュートに続いて、スティールから速攻で追加点し、63-59で3Qを終えた。


3Pシュート、レイアップと得点力を見せた阪南大#31坂上蓮 

4Q、ゾーン・ディフェンスを攻めあぐねる沖縄水産はアウトサイド中心の攻めとなって得点が伸びず。対する阪南大は#31坂上が3Pシュート、フリースローを決めて68-61とリードを広げた。突破口が欲しい沖縄水産は残り6分を切ったところから#87新城がフリースロー、3Pシュートと連続得点。さらに#11金城の3Pシュートも決まり、残り4分半で1点差とした。しかし、阪南大は#11池野が連続3Pシュートを成功。すぐに76-69と突き放した。

沖縄水産は積極的にゴールに仕掛けていくが、阪南大#10ジャフェットがブロック、リバウンドとゴール前に立ちはだかる。連続得点を許すことなく、阪南大が83-72で逃げ切った。


後半、阪南大は#10エベブネ・チブゾ・ジャフェットがインサイドで存在感を発揮

阪南大#11池野は3Pシュート6/8と爆発し33得点とけん引。#10ジャフェットが15得点(18リバウンド)、#31坂上が13得点、#19チジオケが11得点と4人が2桁得点を記録。沖縄水産も同様に#2アレックスが18得点、#87新城が17得点、#5ブリティンが16得点、#11金城が15得点と4人がダブルフィギュアをマークした。阪南大はTOが相手より6本多い14本だったが、リバウンドで44-23と上回った。











写真/堀内涼(月刊バスケットボール)

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