月刊バスケットボール10月号

【中国インターハイ2025】ウインターカップ準V慶誠が快勝で2回戦進出を決める

慶誠が盤石の戦いで2回戦へ


7月27日、岡山県を舞台に「中国インターハイ2025」が開幕。第1試合で昨年のウインターカップ準優勝の慶誠(熊本) と和歌山信愛(和歌山)が対戦した。立ち上がり、好ディフェンスから得点を重ねた慶誠はその後も主導権を握ってリードを広げ、81-49で勝利。和歌山信愛は後半、得意の形も見せるシーンもあったが、挽回できなかった。

慶誠は立ち上がりからゾーン・ディフェンスが奏功。スタートダッシュを許さない。そして#34杉本愛奈の先取点に続いて#33蔵満莉緒、#24フェイバ・ヘンリ―と2年生が得点面で引っ張っていく。一方、和歌山信愛は#8佐藤天香の3Pシュートでチーム初得点。ハンドラーの#6竹中桃子がスピードを武器にディフェンスを崩しにかかる。ファウルを引き出していったが、リバウンドで不利となりトランジションから失点が続き2桁差を付けられてしまった。和歌山信愛は終盤、落ち着きが出てきて得意とする速い展開から#5角谷実咲、#15西川友蘭が得点につなげたが、慶誠は、昨年度からスタメンで活躍する3年生#17澤田樹奈、#1陽本麻生が攻防で軸となると1年生#0サンバ・デーイ・マリが存在感を発揮。31-16で1Qを終えた。


#34杉本愛奈、#24フェイバ・ヘンリ―と共にスタートダッシュに貢献した#33蔵満莉緒



2Q、和歌山信愛は#9石山紗依がポストプレーを決めると、#10金原ひより、#4神崎美玖、#8佐藤もゴール近くから決めるなどでシュート成功率がアップ。それでも慶誠は#77西本未来の3Pシュート、#24ヘンリーが高さを生かして得点し、リードをじりじりと広げて残り2分で20点差に。クォーター終盤にかけて、#77西本の速攻、#17澤田のフリースローで追加点を奪い、52-27でハーフタイムを迎えた。


慶誠#77西本未来は攻防で貢献

和歌山信愛の身上は堅守速攻。3Qに入るとチーム全体でリバウンドへの意識が高くなり、トランジションから#9石山、#11本日菜子、#5角谷、#8佐藤が決めるなどいい形が出る。しかし、慶誠は#77西本がミドルシュートに続いて、3Pシュートも沈めるなど活躍。1年生#6土肥あかりも攻防で貢献し、68-37で3Qを終えた。

4Q、点差が離れる中、和歌山信愛は集中力を保ってプレー。#9石山、#5角谷はリバウンド、シュートで奮闘を見せた。一方、ベンチメンバーを投入する慶誠は#6土肥、#7植野心春が積極的な仕掛けを見せて得点。81-49で勝利し、2回戦に駒を進めた。

慶誠は3Pシュート4本を沈めた#77西本がチームトップの20得点。さらに#24フェイバ・ヘンリーが11得点19リバウンドのダブルダブル、#0サンバ・デーイ・マリが11得点と3人が2桁得点。和歌山信愛は#5角谷が15得点、#8佐藤、#8佐藤が共に10得点で引っ張った。リバウンドでは慶誠が57-27と大きくリードした。


点差がついた中でも集中力を切らさなかった和歌山信愛






写真/中村麻衣子(月刊バスケットボール)

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