「A代表は自分の1つの夢」 2mシューター山﨑一渉はA代表デビューなるか
6月27日、都内にて男子日本代表のメディアデーが開催された。第1次合宿に招集された18人のメンバーは、10人が23歳以下、最年長のジョシュ・ホーキンソンと馬場雄大にしても29歳と若いメンバーが中心だ。比江島慎や富樫勇樹といった年長組、河村勇輝や富永啓生らもリスト入りしていない。
フレッシュな顔ぶれが並ぶ今回の合宿において、山﨑一渉にフォーカスしたい。
合宿の登録はスモールフォワードで身長200cm、体重100kgとなっている山﨑。彼の武器は言わずもがなシュート力だ。トム・ホーバスHCも山﨑の名を挙げ、その非凡なシュート力を高く評価していた。シューティングやカッティングを重視していくホーバスHCの戦術において、2mの長身で効果的にシュートを決められ、かつナチュラルに3番ポジションを任せられるだけのスキルとフットワークがある山﨑のような選手は理想的だ。
スムーズなシュートフォームは仙台大明成高時代のそれよりもさらに洗練されているように感じられ、山﨑自身も日本代表においても自信を持ってシュートを打っていきたいと意気込む。
「ディベロップメント・キャンプのときから自分のシュートが入っているところを見せられているかなと思います。その中で、自分は今までは打てるときに打ってそれを決めていくという感じだったのですが、ここではもっとシュートを打ちにいく動き、プレーの数を増やすことを求められています。そこを意識したときに、自分の今までどおりのプレーと合わないところがあって、今はアジャスト中ではあります。でも、3Pシュートは自信を持って打っていきたいと思っています」
ラドフォード大では量よりも質を求められてシューティングを意識してきた。だが、日本代表ではそこに量も求められる。それは、より大きなロールを与えられていた高校時代に近いものがあると山﨑は言う。
2年前に右膝前十字じん帯断裂の大ケガをし、そこからカムバックして日本代表選出まであと一歩に迫っている。その事実については「アメリカ1年目は試合になかなか出られなくて、ケガもしていたりと本当につらいことがたくさんあったんですけど、それを頑張って乗り越えたことで今ここ（代表合宿）にいられていると思うので、頑張って良かったなと思います」と山﨑。
鼻下とアゴには立派な髭を蓄え、その風貌はかなりワイルドになった。だが、控えめで穏やかな話し口調は高校時代と変わらない。謙虚な姿勢は山﨑の良さであると同時に、吉井裕鷹は彼に「もっとガツガツいってほしい」という注文も付けた。
「若いし優しい子なので、もっとガツガツいってほしいと思います。体（の強さ）もあるしシュート力もあるので、もうちょっとアグレッシブさを見せてもいいのかなと。それは彼の性格的なところかなと思います。人によっては若くても気持ちを出してくる選手もいるので、彼ももっとそういう選手になってくれたらと思います」
この言葉は吉井から山﨑への信頼と期待の表れと取っていいだろう。
ホーバスHCは7月5、6日（土日）に行われるオランダ代表との強化試合に15人程度のメンバーで臨むと話した。つまり、この合宿からさらに3人がふるいにかけられることになる。山﨑にとっては、もしその2試合のメンバーに残り、出場のチャンスが巡ってくればA代表デビューとなる。改めてその思いについて聞くと、「まず、強化試合のメンバーに残って、本当に頑張っていきたいというのもあるし、その先のアジアカップもメンバーに残りたい気持ちがあります。A代表は自分の1つの夢で、頑張ってやっていきたいと思っているので。本当に今が大事な時期なので頑張りたいです」と力を込めた。
もしメンバーに選ばれることができたら、背番号は20を着けたいという。「20番は明成高校時代のビブスの番号なので」。日の丸と思い出深い背番号を背負ってコートに立つ山﨑の姿が見られるか。注目だ。
フレッシュな顔ぶれが並ぶ今回の合宿において、山﨑一渉にフォーカスしたい。
合宿の登録はスモールフォワードで身長200cm、体重100kgとなっている山﨑。彼の武器は言わずもがなシュート力だ。トム・ホーバスHCも山﨑の名を挙げ、その非凡なシュート力を高く評価していた。シューティングやカッティングを重視していくホーバスHCの戦術において、2mの長身で効果的にシュートを決められ、かつナチュラルに3番ポジションを任せられるだけのスキルとフットワークがある山﨑のような選手は理想的だ。
スムーズなシュートフォームは仙台大明成高時代のそれよりもさらに洗練されているように感じられ、山﨑自身も日本代表においても自信を持ってシュートを打っていきたいと意気込む。
「ディベロップメント・キャンプのときから自分のシュートが入っているところを見せられているかなと思います。その中で、自分は今までは打てるときに打ってそれを決めていくという感じだったのですが、ここではもっとシュートを打ちにいく動き、プレーの数を増やすことを求められています。そこを意識したときに、自分の今までどおりのプレーと合わないところがあって、今はアジャスト中ではあります。でも、3Pシュートは自信を持って打っていきたいと思っています」
ラドフォード大では量よりも質を求められてシューティングを意識してきた。だが、日本代表ではそこに量も求められる。それは、より大きなロールを与えられていた高校時代に近いものがあると山﨑は言う。
2年前に右膝前十字じん帯断裂の大ケガをし、そこからカムバックして日本代表選出まであと一歩に迫っている。その事実については「アメリカ1年目は試合になかなか出られなくて、ケガもしていたりと本当につらいことがたくさんあったんですけど、それを頑張って乗り越えたことで今ここ（代表合宿）にいられていると思うので、頑張って良かったなと思います」と山﨑。
鼻下とアゴには立派な髭を蓄え、その風貌はかなりワイルドになった。だが、控えめで穏やかな話し口調は高校時代と変わらない。謙虚な姿勢は山﨑の良さであると同時に、吉井裕鷹は彼に「もっとガツガツいってほしい」という注文も付けた。
「若いし優しい子なので、もっとガツガツいってほしいと思います。体（の強さ）もあるしシュート力もあるので、もうちょっとアグレッシブさを見せてもいいのかなと。それは彼の性格的なところかなと思います。人によっては若くても気持ちを出してくる選手もいるので、彼ももっとそういう選手になってくれたらと思います」
この言葉は吉井から山﨑への信頼と期待の表れと取っていいだろう。
ホーバスHCは7月5、6日（土日）に行われるオランダ代表との強化試合に15人程度のメンバーで臨むと話した。つまり、この合宿からさらに3人がふるいにかけられることになる。山﨑にとっては、もしその2試合のメンバーに残り、出場のチャンスが巡ってくればA代表デビューとなる。改めてその思いについて聞くと、「まず、強化試合のメンバーに残って、本当に頑張っていきたいというのもあるし、その先のアジアカップもメンバーに残りたい気持ちがあります。A代表は自分の1つの夢で、頑張ってやっていきたいと思っているので。本当に今が大事な時期なので頑張りたいです」と力を込めた。
もしメンバーに選ばれることができたら、背番号は20を着けたいという。「20番は明成高校時代のビブスの番号なので」。日の丸と思い出深い背番号を背負ってコートに立つ山﨑の姿が見られるか。注目だ。
【第1次合宿参加メンバー】
ジョシュ・ホーキンソン
(C/PF / 208cm / 29歳 / SR渋谷)
馬場雄大
(SF / 196cm / 29歳 / 長崎)
中村太地
(PG / 190cm / 27歳 / 福岡・島根)
吉井裕鷹
(SF / 196cm / 27歳 /三遠)
川真田紘也
(C / 204cm / 27歳 /長崎)
テーブス海
(PG / 188cm / 26歳 /A東京)
西田優大
(SG / 190cm / 26歳 /三河)
佐土原遼
(SF / 192cm / 25歳 /FE名古屋)
狩野富成
(C/ 206cm / 23歳 /信州・SR渋谷)
ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア
(PG/ 181cm / 22歳 /SR渋谷)
金近廉
(SF/ 196cm / 22歳 /千葉J)
山ノ内勇登
(C/ 211cm / 22歳 /オーラル・ロバーツ大学)
山﨑一渉
(SF/ 200cm / 21歳 /ノーザン・コロラド大学)
ジェイコブス晶
(SF/ 203cm / 21歳 /フォーダム大学)
湧川颯斗
(PG/ 194cm / 21歳 /三遠)
テーブス流河
(PG/ 184cm / 21歳 /ボストン・カレッジ)
川島悠翔
(PF/ 200cm / 20歳 /シアトル大学)
渡邉伶音
(PF/ 206cm / 19歳 /東海大学)
※平均(Average)：196.9cm、23.8歳
※2025年6月21日現在
※既に2025-26シーズンに移籍をしている選手/移籍発表をしている選手は新規クラブも記載
取材・文・写真／堀内涼（月刊バスケットボール）
