【独占】ジャレット・アレンインタビュー 好きなアニメのキャラは「孫悟飯」 その理由は…

クリーブランド・キャバリアーズのジャレット・アレンは、リーグ屈指のリムプロテクト力と堅実なリバウンド、スクリーンなどで貢献するオールスタービッグマンだ。そんな彼が「NBAファイナル2025」のパブリックビューイングのため初来日。イベント初日(6月12日)の翌13日、都内のホテルにて独占取材に応じてくれた。
──ファイナルを戦っているペイサーズは、あなたたちがカンファレンスセミファイナルで戦って敗れた相手です。パブリックビューイングは少し複雑な気持ちだったのではないですか。それとも、一人のファンとして楽しめましたか?
最初はちょっと複雑でしたね。(ペイサーズは)自分たちが倒された相手、倒したかった相手で彼らがそこ(ファイナルの舞台)にいるわけですから。でも、最終的にはすごく良いバスケットボールが見られるのは楽しいです。良い試合を見れられるのが嫌だなんていう人はいないと思うので、そういう意味では楽しめました。
──昨日のイベント後は「まだ来日して8時間くらいしか経っていない」と話していましたが、その後は日本を楽しめましたか?
そうですね。今のところ最高です。本当に良いことばかりで、来る前には高い期待値があったんですけど、それをかなり上回っている感じですね。東京でのイベントの後は京都や大阪などの他の町にも行こうと思っています。

──今、日本は梅雨というシーズンで、その時期には紫陽花という花が綺麗に咲きます。もし京都などに行って機会があれば見てみてください。
良いですね。ありがとうございます。
──テレビゲームの「ゼルダの伝説」シリーズの風のタクトと時のオカリナが好きだと話していましたが、日本の漫画やアニメなども好きですか?
好きですね。かなり若いときから好きで、特にいとこが日本のゲームをやったりすることが多かったので、そこで一緒にやる機会がありました。それからは徐々にアニメなんかも見るようになって、たしか初に見たのはドラゴンボールZだったかな。そこから他のアニメも見るようになって、犬夜叉とかも見ました。
──ドラゴンボールで好きなキャラクターは?
孫悟飯ですね。
──それはなぜ?
キャラクターとして、一時期は最強のキャラクターになったじゃないですか。でも、そこから周りに求められすぎた結果、あまり戦いたくないみたいな思いになったのが孫悟飯というキャラクターだと思っています。その人間味が良いなと思いました。
──とてもよくドラゴンボールを見ていたのですね。バスケットボールについても聞かせてください。今はセンターとしてプレーしていますが、子どもの頃からずっとインサイドの選手でしたか?
そうですね。最初はパワーフォワードになりたかったんです。若いときはパワーフォワードでプレーすることも多かったんですけど、徐々にセンターにシフトしていきました。自分の体の造りや腕の長さ、経験も生かしてやるとなると、センターが向いているなと考えたんです。
──子どもの頃に憧れた選手は?
最初は兄でしたね。兄が先にバスケットボールを始めたので、それに憧れていました。NBA選手ではティム・ダンカン(元スパーズ)とダーク・ノビツキー(元マーベリックス)の2人です。僕はテキサス出身で2人は州内のサンアントニオとダラスの選手でしたから。

ダンカン(右)とノビツキー(左)はアレンの憧れだった
──子どもの頃に2人の試合を観に行ったり、サインをもらったことなどはありますか?
子どもの頃は試合に行ったことがなくて、ようやくスパーズの試合に行けたときにはもうダンカンは引退してしまっていました。
──ノビツキーとはNBAでのプレー期間が1シーズンだけ被っていますよね?
そうですね。でも、初めてマブスと対戦したとき、確かノビツキーはケガをしていたと思います。かなり楽しみにしていたんですけど、彼は出てなかったんですよ。
──それは残念…! あなたはスクリーンやリバウンド、リムプロテクトで貢献する、いわゆるオールドスクールタイプのビッグマンですが、ビッグマンとして最も意識しているのはどんなことですか?
一番はスクリーンをかけることとリムランすることで、他の選手をオープンにすること。あとはパスを大事にしています。
──子どもの頃にコーチから言われた言葉や教えで大切にしていることなどはありますか?
子どもの頃のコーチはリーグで最高のセンターになれるとずっと言ってくれていました。なので、その言葉を信じながら、パスもできる、何でもできると。それを大切に、その言葉を信じて練習し続けています。そこは今でも大切にしています。あと、これが一番ですが、やっぱり楽しむことです。
──ちなみにBリーグのことは知っていますか? ネッツ時代のあなたのチームメイトだったデイビッド・ヌワバが2024-25シーズンのシーズンベスト5を受賞しています。
昨日、富永選手といろいろ話して、Bリーグのことも教えてもらいました。Bリーグがどういうリーグなのか、どうやって成長してきたのかをいろいろ説明してもらって、非常に興味深いなと思って聞いていました。NBAとの連携もすごく深いので、NBAもBリーグにポテンシャルを感じていること。それはすばらしいと思います。
あとはヌワバの成功は本当に喜ばしいです。彼は本当にすごく良いヤツなので、彼のような選手が日本で成功をつかんでいるのは僕にとっても本当にうれしいですね。
取材の最後に、アレンに駄菓子の詰め合わせをお土産として渡した。「これらは日本の子どもたちが好きな伝統的なお菓子」だと伝えると、興味深そうにそれらを見て、「うまい棒」を目にすると、「これは知っている」と笑顔も見せた。
具体的な滞在期間は明かさなかったが、彼が初めての日本を満喫してくれていることを願っている。


──ファイナルを戦っているペイサーズは、あなたたちがカンファレンスセミファイナルで戦って敗れた相手です。パブリックビューイングは少し複雑な気持ちだったのではないですか。それとも、一人のファンとして楽しめましたか?
最初はちょっと複雑でしたね。(ペイサーズは)自分たちが倒された相手、倒したかった相手で彼らがそこ(ファイナルの舞台)にいるわけですから。でも、最終的にはすごく良いバスケットボールが見られるのは楽しいです。良い試合を見れられるのが嫌だなんていう人はいないと思うので、そういう意味では楽しめました。
──昨日のイベント後は「まだ来日して8時間くらいしか経っていない」と話していましたが、その後は日本を楽しめましたか?
そうですね。今のところ最高です。本当に良いことばかりで、来る前には高い期待値があったんですけど、それをかなり上回っている感じですね。東京でのイベントの後は京都や大阪などの他の町にも行こうと思っています。

──今、日本は梅雨というシーズンで、その時期には紫陽花という花が綺麗に咲きます。もし京都などに行って機会があれば見てみてください。
良いですね。ありがとうございます。
──テレビゲームの「ゼルダの伝説」シリーズの風のタクトと時のオカリナが好きだと話していましたが、日本の漫画やアニメなども好きですか?
好きですね。かなり若いときから好きで、特にいとこが日本のゲームをやったりすることが多かったので、そこで一緒にやる機会がありました。それからは徐々にアニメなんかも見るようになって、たしか初に見たのはドラゴンボールZだったかな。そこから他のアニメも見るようになって、犬夜叉とかも見ました。
──ドラゴンボールで好きなキャラクターは?
孫悟飯ですね。
──それはなぜ?
キャラクターとして、一時期は最強のキャラクターになったじゃないですか。でも、そこから周りに求められすぎた結果、あまり戦いたくないみたいな思いになったのが孫悟飯というキャラクターだと思っています。その人間味が良いなと思いました。
──とてもよくドラゴンボールを見ていたのですね。バスケットボールについても聞かせてください。今はセンターとしてプレーしていますが、子どもの頃からずっとインサイドの選手でしたか?
そうですね。最初はパワーフォワードになりたかったんです。若いときはパワーフォワードでプレーすることも多かったんですけど、徐々にセンターにシフトしていきました。自分の体の造りや腕の長さ、経験も生かしてやるとなると、センターが向いているなと考えたんです。
──子どもの頃に憧れた選手は?
最初は兄でしたね。兄が先にバスケットボールを始めたので、それに憧れていました。NBA選手ではティム・ダンカン(元スパーズ)とダーク・ノビツキー(元マーベリックス)の2人です。僕はテキサス出身で2人は州内のサンアントニオとダラスの選手でしたから。

ダンカン(右)とノビツキー(左)はアレンの憧れだった
──子どもの頃に2人の試合を観に行ったり、サインをもらったことなどはありますか?
子どもの頃は試合に行ったことがなくて、ようやくスパーズの試合に行けたときにはもうダンカンは引退してしまっていました。
──ノビツキーとはNBAでのプレー期間が1シーズンだけ被っていますよね?
そうですね。でも、初めてマブスと対戦したとき、確かノビツキーはケガをしていたと思います。かなり楽しみにしていたんですけど、彼は出てなかったんですよ。
──それは残念…! あなたはスクリーンやリバウンド、リムプロテクトで貢献する、いわゆるオールドスクールタイプのビッグマンですが、ビッグマンとして最も意識しているのはどんなことですか?
一番はスクリーンをかけることとリムランすることで、他の選手をオープンにすること。あとはパスを大事にしています。
──子どもの頃にコーチから言われた言葉や教えで大切にしていることなどはありますか?
子どもの頃のコーチはリーグで最高のセンターになれるとずっと言ってくれていました。なので、その言葉を信じながら、パスもできる、何でもできると。それを大切に、その言葉を信じて練習し続けています。そこは今でも大切にしています。あと、これが一番ですが、やっぱり楽しむことです。
──ちなみにBリーグのことは知っていますか? ネッツ時代のあなたのチームメイトだったデイビッド・ヌワバが2024-25シーズンのシーズンベスト5を受賞しています。
昨日、富永選手といろいろ話して、Bリーグのことも教えてもらいました。Bリーグがどういうリーグなのか、どうやって成長してきたのかをいろいろ説明してもらって、非常に興味深いなと思って聞いていました。NBAとの連携もすごく深いので、NBAもBリーグにポテンシャルを感じていること。それはすばらしいと思います。
あとはヌワバの成功は本当に喜ばしいです。彼は本当にすごく良いヤツなので、彼のような選手が日本で成功をつかんでいるのは僕にとっても本当にうれしいですね。
取材の最後に、アレンに駄菓子の詰め合わせをお土産として渡した。「これらは日本の子どもたちが好きな伝統的なお菓子」だと伝えると、興味深そうにそれらを見て、「うまい棒」を目にすると、「これは知っている」と笑顔も見せた。
具体的な滞在期間は明かさなかったが、彼が初めての日本を満喫してくれていることを願っている。


取材・文/堀内涼(月刊バスケットボール)