月刊バスケットボール10月号

FIBA

2025.06.16

EASLがBIG3と戦略的パートナーシップを締結、2026年からアジアで3x3を展開予定

EASL

「BIG3」がEASLと組んでアジアに進出


6月16日、EASL(East Asia Super League)は、アメリカ発のプロ3x3バスケットボールリーグ「BIG3」と、2026年のアジア開催を見据えた戦略的パートナーシップを締結したと発表した。

「BIG3」は、音楽プロデューサーや俳優としても知られるアイス・キューブが創設した、世界的に人気を博す3x3のプロリーグ。2017年の創設以降、元NBA選手や殿堂入りコーチ、国際大会で実績を持つ選手たちが参加し、スピード感とフィジカルの強さを兼ね備えた独自のエンターテインメント性でファンを獲得してきた。

今回の提携は、EASLが掲げる「アジア最高の舞台の創出」というビジョンに、BIG3の持つ革新的なバスケットボール文化が加わることで、3x3競技に新たな価値と視点をもたらすことになる。EASLのヘンリー・ケリンズCEO(最高経営責任者)は「BIG3はバスケットボールに新たなレベルとスタイル、そしてエネルギーを持ち込む。アジアでこれを展開することは、新しい時代の始まりになる」とコメントしている。

EASLは2022年に開幕し、アジア主要国のトップクラブ同士がしのぎを削る“アジア版チャンピオンズリーグ”として認知を広げてきた。2023-24シーズンではBリーグの千葉ジェッツ、2024-25シーズンでは広島ドラゴンフライズが優勝を果たし、日本勢が2年連続で頂点に立っている。

EASLが競技レベル・興行の両面で進化を遂げる中で、BIG3という“異色”のエンターテインメントリーグが加わることは、従来の5人制とは異なるバスケ文化の融合を意味する。BIG3は、CBDの使用容認やメンタルヘルス対策、女性ヘッドコーチの採用など、社会的な取り組みにも積極的であり、バスケットボールを軸とした多様性の体現者でもある。

2026年のアジア展開に向けて、今後は開催都市やスケジュールの発表も予定されている。EASLとBIG3のタッグは、競技としてのバスケットボールの枠を超え、カルチャーとしてのバスケをアジア全体に浸透させる起爆剤となるかもしれない。





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