NBAチャンピオンらが指導 BWB Asia 2025に日本から4選手が参加へ

昨年のBWBより(写真©NBAE)
若き才能が世界へ挑む舞台に──日本から高校生4名が選出
NBAとFIBAが共同で開催するバスケットボール育成・地域貢献プログラム「Basketball Without Borders(BWB) Asia 2025」が、6月19〜22日にシンガポールで行われる。アジア太平洋地域から選ばれた高校生世代の男女計60名が参加するこの第15回キャンプには、男子で本田蕗以(福岡大附大濠高)、ケンイチロウ・ベネディクト(セント・ジョージズ・スクール)、佐藤凰臥(セントロ・バスケット・マドリード)の3名が、女子で浜口ゆず(東海大付福岡高)と日本から3名が選出されている。
今回のBWB Asiaは、NBAが初めてシンガポールで開催するバスケットボール&エンターテインメントフェスティバルの一環として実施される。キャンプではNBAチャンピオンのデリック・ホワイト(セルティックス)や、オールスター選出のタイリース・マクシー(シクサーズ)、ブレイザーズのドゥオップ・リースらが直接指導を行う。また、WNBAレジェンドで2025年にFIBA殿堂入りするティチャ・ペニチェイロの参加も決定している。
指導陣にはそのほかにも、トロント・ラプターズのヴィナイ・バヴナーニ、ダラス・マーベリックスのジャレッド・ダドリーらNBA現役アシスタントコーチが名を連ねる。キャンプディレクターは世界バスケットボールコーチ協会(WABC)会長のパトリック・ハントが務める。
期間中、選手たちはスキルドリルやゲーム形式の練習に加え、ライフスキルやリーダーシップ育成といったセッションにも参加。最終日には「キム・ボウニー・キャンプMVP」など各種アワードが授与される予定だ。また6月20日には、現地の慈善団体SportCaresの子どもたちを対象にしたユースクリニックが実施され、21日にはFIBAと連携したコーチ向けクリニックも開催される。
このBWBキャンプはナイキがグローバルパートナーとして支援しており、すべての参加者にナイキ製のウェアとシューズが提供される。BWBは2001年の開始以来、世界144カ国・地域から4,600人以上の若手選手にリーチし、132名がNBAまたはWNBAでのプレーを果たした。過去には八村塁(レイカーズ)も2016年にBWB Globalに参加している。
NBA国際バスケットボール運営部門のトロイ・ジャスティスSVPは「BWBをシンガポールで再び開催できることは、アジア太平洋地域における我々の揺るぎないコミットメントを示すもの。初のNBAライジングスターズ・インビテーショナルとともに、忘れられない1週間になることを願っている」とコメント。さらにFIBAのキンバリー・ゴーシェ氏は「世界大会の開催実績を持つシンガポールでの実施を喜ばしく思う。若い才能にとって貴重な学びの場となるだろう」と述べた。
初参加となるマクシーは「トップレベルの若手とともにプレーし、自分の経験を共有できることが楽しみ」と意欲を語っている。
今大会の締めくくりとして、6月25日〜29日にはアジア太平洋11カ国の高校代表チームが集う「NBAライジングスターズ・インビテーショナル」も開催予定。日本からはBリーグ・レバンガ北海道に加入したばかりの富永啓生の登場もアナウンスされたほか、男子・福岡大学附大濠高、女子・京都精華学園高が出場することも発表されている。
