月刊バスケットボール10月号

【女子日本代表】中国遠征メンバー14名が発表|若手中心で強化

写真/丸山慎一

若手中心の陣容でアウェイの地へ挑む


日本バスケットボール協会は6月11日、「FIBA女子アジアカップ2025」(中国・深圳)に向けた第3次強化合宿および中国遠征の実施を発表。あわせて、参加選手の顔ぶれも明かされた。

■2025 年度バスケットボール女子日本代表チーム
FIBA 女子アジアカップ 2025 日本代表候補選手
第3次強化合宿及び中国遠征 メンバー表

【スタッフ】
チームリーダー 小栗 弘(公益財団法人日本バスケットボール協会)
ヘッドコーチ コーリー・ゲインズ(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アシスタントコーチ 宮田 知己(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アナライジングコーチ 伊藤 恭子(デンソー アイリス)
通訳 下條 海(公益財団法人日本バスケットボール協会)
スポーツパフォーマンスコーチ 臼井 智洋(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレティックトレーナー 荻野 まゆみ(公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレティックトレーナー 古澤 美香 (公益財団法人日本バスケットボール協会)
アスレティックトレーナー 小川 未央 (公益財団法人日本バスケットボール協会)
チームマネージャー 古海 五月(公益財団法人日本バスケットボール協会)
チームマネージャー 小松 佳緒里(ENEOSサンフラワーズ)
テクニカルスタッフ 有賀 早希(富士通 レッドウェーブ)

【選手】※印は第3次強化合宿のみ参加
髙田 真希(C / 185cm /35歳 / デンソー アイリス)※
渡嘉敷 来夢(C / 193cm / 33歳 / アイシン ウィングス)※
宮澤 夕貴(PF / 183cm / 32歳 / 富士通 レッドウェーブ)※
川井 麻衣(PG / 171cm / 29歳 / デンソー アイリス)
栗林 未和(C / 188cm / 26歳 / 東京羽田ヴィッキーズ)
馬瓜 ステファニー(PF / 182cm / 26歳 / CASADEMONT ZARAGOZA)※
オコエ 桃仁花(PF / 183cm / 26歳 / ENEOSサンフラワーズ)※
藤本 愛瑚(SG/SF / 179cm / 25歳 / ENEOSサンフラワーズ)
奥山 理々嘉(SF/PF / 180cm / 25歳 / トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
今野 紀花(SG / 179cm / 25歳 / デンソー アイリス)
星 杏璃(SG / 171cm / 25歳 / ENEOSサンフラワーズ)
梅木 千夏(SG/PG / 168cm / 24歳 / デンソー アイリス)
東藤 なな子(SG / 175cm / 24歳 / トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
野口 さくら(SF/PF / 182cm / 24歳 / アイシン ウィングス)
舘山 萌菜(SF / 177cm / 22歳 / 日立ハイテク クーガーズ)
朝比奈 あずさ(PF/C / 185cm / 21歳 / 筑波大学4年)
薮 未奈海(SF / 178cm / 20歳 /デンソー アイリス)
中村 ミラー 彩藍(SG / 178cm /19歳 / University of Pennsylvania)
田中 こころ(PG / 172cm / 19歳 / ENEOSサンフラワーズ)
※年齢・所属は6月11日時点



第3次合宿は6月12〜15日まで味の素ナショナルトレーニングセンターで行われ、合宿後は中国・西安および合肥へと移動。6月18日と20日には、アジアのライバルである女子中国代表との2試合が予定されている。

今回の合宿参加メンバーは19名。髙田真希(デンソー)、渡嘉敷来夢(アイシン)、宮澤夕貴(富士通)らベテラン勢も名前を連ねたものの、合宿のみに参加となり、中国遠征には若手を中心とした14名が帯同することとなった。

遠征メンバーの編成について、コーリー・ゲインズHCは6月上旬に開催された三井不動産カップ2024(愛知大会)のタイミングで、「若手中心で行きたい。アウェイという厳しい環境を乗り越えることで、カルチャーを築きたい」とコメントしている。この言葉から単なる実戦経験の場ではなく、メンタリティや対応力といった部分を問う試練の場になることがうかがえる。

女子代表は6月上旬に開催された三井不動産カップ2025(愛知大会)で、チャイニーズ・タイペイ代表に2連勝。ゲインズHC体制での初陣にして、リードリアクトを軸とした新たなスタイルの片鱗を披露。「判断を止めずにアグレッシブに攻め続ける」「選手それぞれの得意な判断で構築された連動」を重視するオフェンスを披露し、田中こころ、野口さくららが持ち味を発揮。また、東藤なな子や今野紀花が慣れないハンドラーを担いながらも結果を残すなど、未知の役割への挑戦も今後の成長に向けた重要な布石となった。

今回の遠征もそうしたスタイルの継続と深化が目的となる。「ミスを通して学ばせたい」と語るゲインズHCのもと、若手たちがどこまで“日本らしさ”と“新しさ”を融合させていけるかが注目される。

中国遠征を経たチームは、7月3日・4日に東京・有明アリーナでデンマーク代表と強化試合を実施。その後、7月13日から始まるFIBA女子アジアカップ2025(中国・深圳)に挑む。

日本が目指すのはもちろんアジア王座の奪還。2023年大会では惜しくも準優勝に終わり、6連覇の夢が途絶えた。さらに今大会の上位4チームには2026年FIBA女子ワールドカップ予選の出場権も与えられる。真の実力が問われる大舞台に向けて、代表チームは強化のラストスパートに入った。

〈今後のスケジュール〉
6月12日~15日:第3次強化合宿(味の素NTC)

6月16日~21日:中国遠征(対中国代表 18日・20日)

7月3日・4日:三井不動産カップ2025(東京大会) vs 女子デンマーク代表

7月13日~20日:FIBA女子アジアカップ2025(中国・深圳)






PICK UP

RELATED