TOKYO DIMEが渋⾕区の新施設「本町コミュニティセンター」こけら落としイベント「渋⾕で3x3」に登場、新規スクールも開校

2024-25シーズン限りで現役を引退した岡田優介がお笑い芸人の田村裕、大西ライオン両氏と共同オーナーを務める3x3チーム「TOKYO DIME」が、6月1日に渋⾕区本町コミュニティセンター(東京都渋⾕区本町4-39-1、以下本町CC)のこけら落としイベント「渋谷で3x3(正式名称=おとなりサンデー2025 "渋⾕で 3x3" produced by TOKYO DIME)」に登場した。当日は子ども向けクリニックや、子どもたち同士で即席チームを組んでの3x3体験ゲーム、そしてTOKYO DIME男女チームによる3x3のエキジビションゲームが行われ、その中では岡田自身もプレー。現役を退いたとはいえまだまだゲームシェイプの岡田が次々と3Pシュートを成功させる姿に、来場者の歓声が沸き起こった。

本町CCの歴史はTOKYO DIMEと子どもたちの笑顔で始まった

エキジビションゲームでプレーする引退直後の岡田の姿は来場者にとって「ボーナス」のようなものだっただろう
この日の参加者・来場者は約200名に上り、地域でのバスケットボール熱の高さも感じられた。4月に東京都内に引っ越してきたという井手さん親子は、以前から岡田のファンだったことからTOKYO DIMEの活動を知り、5歳の琥太郎君がクリニックに参加。琥太郎君は「シュートできた!」とにっこりしていたが、この日は本町CCのコートのそこここで琥太郎君と同じように多くの子どもたちが笑顔をはじけさせていた。
コメントをくれた井手琥太郎君。どのメニューも楽しそうに取り組んでいた
この日は3x3日本代表のコーチでもある鈴木慶太から、子どもたちが直々の指導を受けられる機会にもなった
指導する側の選手にも感想を聞いてみた。直近の2024-25シーズンをWリーグの姫路イーグレッツの一員として過ごした身長172cmのパワーフォワード、後藤友花は、3x3での自身に新たな可能性を感じ、トライアウトを通じて今年4月にメンバーに加わった新戦力。「3x3で日本代表に入るなど、TOKYO DIMEのモットーである『渋谷から世界へ』を自分として体現できるように頑張れたらと思います」と大きな夢があると同時に、将来は指導者の道も視野に入れているとのことで、「スクールで指導に携われることもこのチームを選んだ理由の一つ」だったという。イベントでも子どもたちと積極的にコミュニケーションをとっていたが、後藤のような存在が夢を追いかける姿勢を、実戦での活躍やスクールコーチとしての取り組みを通じて見ることも、子どもたちの成長を助ける前向きな力だ。
クリニックでは、コーチ役を務める後藤(右)自身も自然と優しい笑顔になっていた
岡田が母子にランニングシュートの踏み切り方を熱心に開設する場面もあった
渋谷を拠点とするTOKYO DIMEだが、岡田はその中でも本町CC周辺の独自性を感じているとのこと。「住宅街で渋谷でも特殊な地域。プロチームとして活動していく上でファミリー層を大事にしたいと思って、本町エリアでの存在感を出していくことに力を入れていこうと思っているんですよ」と話し、今回の本町CCオープンをそのきっかけとしたいようだ。「渋谷区にはいろんな顔があるので、渋谷駅周辺の繁華街や恵比寿ともまた違った魅力があるんですよね」。青山学院大卒で渋谷区には深いゆかりのある岡田だけに、地域のニーズも感じ取りながら、愛着も混ざった参加者メリットの大きな企画を展開してくれそうだ。
その一環としてTOKYO DIMEは、本町CCでさっそく5日から新規スクールも開校させ、現在受講生を募集している。地域の人々の交流をバスケットボールで活性化されていくとすれば、その価値はかけがえのないもの。今後の事業の広がりに期待したい。
文/柴田健