ゲインズHCと髙田真希、女子日本代表の新章に向けて決意表明[バスケ議連総会]
議員連盟総会に女子代表の要が登壇
6月3日、東京都内・参議院議員会館においてバスケットボール議員連盟の総会が行われた。総会には三屋裕子JBA会長、島田慎二Bリーグチェアマン、原田裕花WJBL会長、竹内美奈子日本車いすバスケットボール連盟副会長らが活動報告を行い、遠藤利明衆議院議員(バスケットボール議員連盟会長)らに対し、引き続きバスケットボール界への応援を求め、意見交換を行った。また、総会にはバスケットボール女子日本代表のコーリー・ゲインズ新ヘッドコーチ、髙田真希選手も出席し、今後に向けての抱負を語った。
ゲインズHCは総会後取材に応じ、「今チームの土台、そのアイデンティティを作っているところです。まずは選手たちが自分たちの役割だけではなく、お互いチームメイトの役割を理解することが一番大事です」と2次強化合宿中での状況を説明。コミュニケーションを重要視するゲインズHCは「私が持っている一つの利点は、リツ(髙田選手)が言ったように、私は彼女を10年間知っているということです。多くの選手を10年間知っていて、信頼関係は築けています。また、私は日本でプレーしましたし、私の祖母は日本人ですから、日本の慣習、文化も理解しています。そうしたことが絆を深めるのに本当に役立ってくれています」と日本との縁、プレーヤー時代の経験、アドバイザー、コーチとしての経験がチームづくりにプラスになっていることを明かす。そのうえで「東京オリンピックのときのように、世界の強豪チームからリスペクトを得る、恐怖を与えるチームとなることを我々のスタンダードとしていきたい」と目標を語った。

バスケ議連総会でプロセスを紹介したゲインズHC
髙田選手も「日本の持ち味であるスピードやシュート力を伸ばし、試合で発揮するためにはコミュニケーションが最も重要」とゲインズHCの方針に同意する。「コミュニケーションとは共通理解を深めることであり、例えば『こういう時はこう動く』といった認識の共有です。一方で若い選手も多く、身体能力が高く自由に動ける選手、能力の高い選手も多数います。現在は身長だけでなく、オールラウンドに動ける選手が求められています。自分にも保証されたポジションはないですから、自らポジションをつかみ取りにいく意識を持っています。若い選手たちが努力する姿は刺激になり、自身も一層努力しようという気持ちになります。その結果、高いモチベーションを維持できています」と新たな決意を語った。
6月7、8日には新生女子日本代表の初陣となる国際試合が豊田合成記念体育館 エントリオで開催される。髙田は「コーリーヘッドコーチが目指すようなスタイルというのを少しでも体現できたらいいなと考えています。このバスケットだったら世界で通用するのではないかとか、期待が持てるような内容にしていけたら」と意気込みを口にした。
■三井不動産カップ2025(愛知大会)
バスケットボール女子日本代表国際試合
【対戦】 日本vs.チャイニーズ・タイペイ
【日程】<GAME1>2025年6月7日(土)TIPOFF 12:00(予定)
<GAME2>2025年6月8日(日)TIPOFF 13:00(予定)
【会場】 豊田合成記念体育館 エントリオ
〒492-8094 愛知県稲沢市下津北山1-16-4

文・写真/飯田康二(月刊バスケットボール)