月刊バスケットボール10月号

NBA

2025.05.01

八村塁23得点の奮闘も実らず、ウルブズに敗れ今季終了

八村はこのシリーズ全5試合にスタメンで出場


現地4月30日、レイカーズはホームで行われたNBAプレイオフファーストラウンド第5戦でミネソタ・ティンバーウルブズと対戦。接戦の末に、96-103で敗れてシリーズ敗退となった。八村塁(レイカーズ)はスターターで出場し39分26秒のプレイタイムで5本の3Pシュートを沈め、23得点をマークした。

【動画】八村塁のダンクシーン

ウルブズとのファーストラウンド、第3シードのレイカーズはホームでの初戦で敗戦。続く第2戦で勝利したものの、敵地で連敗し、崖っぷちに追い込まれていた。この一戦で八村は1Qから気を吐いた。残り7分16秒、5-12とビハインドの状況で、八村は右コーナーでルカ・ドンチッチからのパスを受けると4度の最優秀守備選手賞を誇るルディ・ゴベアに対してシュートフェイクを入れてドライブ。ゴベアはブロックしようと右手を伸ばしたが、八村はそのまま左手でワンハンドダンクを叩き込んで初得点。さらにその30秒後には自ら放った3Pシュートのリバウンドを拾い、レイアップを沈めて3点差とした。しかし、レイカーズはここから2分間スコアが動かず。その間にリードを広げられて22-31で1Qを終えると、2Qで差を詰めることができず。49-59でハーフタイムを迎えた。

それでも3Q、レイカーズはルカ・ドンチッチ、八村、レブロン・ジェームズ、ドリアン・フィニー スミスと3Pシュート攻勢を見せて、残り2分半で78-77と一旦逆転する。しかし、ウルブズはここでゴベアが連続得点。レイカーズの80-81で4Qを迎えた。
その最終クォーター、レイカーズは八村のシュートで初得点。さらにオースティン・リーブスの3Pシュート、ドンチッチのフェイドアウェイジャンパーなどで追加点を奪うがリードが奪えない。終盤、ウルブズはジュリアス・ランドルがステップアップしたのに対して、レブロン、八村が3Pシュートを沈めたが、競り合うことはできず。96-103で敗れて1勝4敗、シリーズ敗退となった。

試合を分けたのはインサイドでの攻防と言える。レイカーズはウルブズの7 本(/47、14.9%)より多い11本(/37、29.7%)の3Pシュートを沈めたものの、ペイントでの得点は40-56、セカンドチャンスでの得点は10-20、リバウンドは37-54と水を開けられてしまった。際立ったのはゴベアの活躍で27得点、24リバウンド(オフェンス・リバウンド9本) というスタッツを残している。ちなみに、プレイオフでの25得点、20リバウンド超えは、過去20年で4人しか達成していない。また、ベンチスコアでもウルブズは22-4と上回っている。

八村はこのシリーズ全5試合にスタメンで出場。平均36.4分のプレイタイムで14.8得点、4.6リバウンドというスタッツを残している。






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