月刊バスケットボール11月号

「U18日清食品リーグ2025」大会概要が発表、U18世代の競技環境が進化

昨年大会男子優勝の福岡大附大濠

ブロックリーグを再編、真剣勝負の舞台を全国へ拡大


4月10日、日本バスケットボール協会は「U18日清食品リーグ2025」の大会概要を発表した。本大会は、U18世代の競技力向上を目的に開催されるもので、実力の拮抗したチーム同士による真剣勝負の場を創出し、計画的かつ戦略的な育成・強化を目指すものである。

大会は昨年に引き続き、「U18日清食品トップリーグ」と「U18日清食品ブロックリーグ」の二本柱で構成。JBAが掲げる「リーグ戦文化の定着」を体現するこの大会には、日清食品および公益財団法人安藤スポーツ・食文化振興財団が特別協賛・後援として参画し、競技現場に根ざした持続的な運営体制が築かれている。

「U18日清食品トップリーグ2025」は、U18世代の頂点を争う最高峰のリーグとして、男女各8チームによるリーグ戦が全国各地で開催される。開催期間は2025年8月23日から11月16日までを予定。出場チームは「トップリーグ審査会」にて選出されるが、前年度大会で上位4位に入ったチーム(男子:福岡大附大濠、美濃加茂、福岡第一、東山/女子:京都精華学園、岐阜女、桜花学園、慶誠)は推薦対象となっており、実力と実績に基づいた選考が行われる。

一方、「U18日清食品ブロックリーグ2025」は、従来の9ブロック制から、男女各8グループ(A~H)制へと再編される。各グループに8チームずつが参加し、開催期間は2025年8月下旬から12月上旬を予定。「移動負担を考慮しつつ、他地域との対戦機会および拮抗した公式戦を実現する」としており、地域性と競技性を両立させた設計となっている。

出場チームは、「都道府県代表枠」「チーム登録数枠」「前年度成績枠」など複数の選出基準に基づき決定される。また、今年度からは新たに「U18日清食品ブロックリーグ参入戦」が導入され、従来の都道府県インターハイ予選に加え、クラブチームやBリーグU18チームにも広く門戸が開かれることとなった。なお、昨年度の「U18日清食品ブロックリーグ」にはBリーグU18の6チームが参戦。中でも東海ブロックでは名古屋ダイヤモンドドルフィンズU18が優勝するなど、高校バスケ界に新たな風を吹き込んだ。

本リーグ最大の特徴は、部活動、クラブチーム、BリーグU18チームといった異なる育成母体のチームが同一の土俵で競い合う点にある。多様なスタイルや戦術に触れることで選手たちの視野が広がり、育成効果の向上が期待される。「U18日清食品リーグ」は単なる大会にとどまらず、選手育成のための重要な“場”として、年々その価値を高めている。2025年大会でも、全国各地で未来のスターたちが熱戦を繰り広げることは間違いない。




【U18日清食品トップリーグ2025 大会概要】

■大会呼称:「U18日清食品トップリーグ2025」
■大会名:「U18日清食品トップリーグ バスケットボール競技大会 2025」
■開催期間/会場(予定)
8月23日(土)~24日(日)/HAPPINESSARENA(長崎県長崎市)
9月6日(土)~7日(日)/日環アリーナ栃木(栃木県宇都宮市)
9月13日(土)~15日(月・祝)/グリーンアリーナ神戸(兵庫県神戸市)
9月20日(土)~21日(日)/豊田合成記念体育館ENTRIO(愛知県稲沢市)
9月27日(土)~28日(日)/シティホールプラザアオーレ長岡(新潟県長岡市)
10月4日(土)~5日(日)/北里アリーナ富士※富士市総合体育館(静岡県富士市)
11月8日(土)~9日(日)/早水公園体育文化センター(宮崎県都城市)
11月15日(土)~16日(日)/国立代々木競技場第二体育館(東京都渋谷区)
※男女ともに、出場チームや大会形式等を考慮した対戦/日程を確定するため、開催予定は変更となる場合があります。

■出場チーム:U18日清食品トップリーグ2025出場チーム選出基準に基づき選出された男子8チーム・女子8チーム
■大会方式:男女各8チームによるリーグ戦形式(男女各28試合・全56試合)
■主催・主管:公益財団法人日本バスケットボール協会
■特別協賛:日清食品株式会社
■後援:公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団
■協力:各開催都道府県バスケットボール協会
■大会公式WEB:https://u18league.japanbasketball.jp/
■大会要項:確定次第、公式WEBにて公開予定、その他、決定事項などは随時、順次発表予定。



【U18日清食品ブロックリーグ2025 大会概要】

■大会呼称:「U18日清食品ブロックリーグ2025」
■大会名:「U18日清食品ブロックリーグ バスケットボール競技大会 2025」
■開催期間/会場(予定)
開催期間:2025年8月下旬~12月上旬(グループ毎に対戦/日程を決定)
会場:開催都道府県の体育館施設、加盟チーム所属都道府県協会指定の公共体育施設等
■出場チーム
U18日清食品ブロックリーグ2025出場チーム選出方法に基づき選出された男女64チーム、グループA〜H 男女各8チーム
■大会方式:男女各8グループ(グループA~H)、男女各8チーム出場による1回戦総当たりのリーグ戦(男女各28試合/グループ・全448試合)
■主催:公益財団法人日本バスケットボール協会
■共催:各ブロックバスケットボール協会、各開催都道府県バスケットボール協会
■主管:各開催都道府県バスケットボール協会、各大会出場チーム
■特別協賛:日清食品株式会社
■後援:公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団
■大会公式WEB:https://u18league.japanbasketball.jp/
■大会要項:確定次第、公式WEBにて公開予定
※その他、決定事項などは随時、順次発表予定。

■出場チーム選出方法:出場チームは、「都道府県代表枠」「チーム登録数枠」「前年度大会(U18日清食品ブロックリーグ2024)の成績枠」の3枠を用いて選出する。まず、都道府県代表枠として、全国47都道府県から男女それぞれ1チームずつ、計47チームが出場する。次に、チーム登録数枠として、2023年度のチーム登録数およびU18登録数が多い9都道府県(北海道、宮城、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡)に対して、男女各1チームずつ追加枠を設ける。これにより、男女それぞれ9チームが選出される。さらに、前年度大会の成績を評価基準とした「成績枠」として、男子は福島、埼玉、新潟、富山、滋賀、京都、岡山、熊本の計8チーム、女子は岩手、栃木、石川、岐阜、兵庫、鳥取、徳島、鹿児島の計8チームを選出する。以上により、男女各64チームが構成される。加えて、各都道府県バスケットボール協会が、上記に基づいた男女出場枠分のチームを推薦する。ただし、従来の都道府県内予選やインターハイ予選成績に限定せず、BリーグU18チームおよびクラブチームへの出場機会を創出する「U18日清食品ブロックリーグ参入戦」などを導入することで、部活動とクラブの垣根を超えた環境づくりを推進する方針である。

■「U18日清食品ブロックリーグ2025」グループ編成
従来の9ブロック制をもとに、8つのグループ(グループA~H)に再編成し、各グループを男女各8チームで構成する。これにより、地域を越えた対戦機会を創出する公式戦とする。

【グループA】
[男子]青森(2)、岩手、宮城、秋田、山形、福島、☆千葉(1)、★石川(1)
[女子]青森、岩手(2)、宮城、秋田、山形、福島、☆千葉(1)、★東京(1)
【グループB】
[男子]栃木、埼玉(2)、千葉(2)、東京(2)、神奈川(2)、山梨(2)、☆北海道(1)、★愛知(1)
[女子]茨城、埼玉(2)、千葉(2)、東京(3)、神奈川(2)、山梨、☆北海道(1)、★石川(1)
【グループC】
[男子]長野、新潟、富山、石川(2)、福井、群馬、☆埼玉(1)、★青森(1)
[女子]長野、新潟、富山、石川(2)、福井、群馬、☆埼玉(1)、★愛知(1)
【グループD】
[男子]岐阜、静岡、愛知(3)、三重、茨城、☆東京(1)、☆神奈川(1)、★山梨(1)
[女子]岐阜、静岡、愛知(3)、三重、栃木、☆東京(2)、☆神奈川(1)、★岩手(1)
【グループE】
[男子]滋賀、京都(2)、大阪(2)、兵庫(2)、奈良、和歌山、☆愛知(2)、★高知(1)
[女子]滋賀、京都、大阪(2)、兵庫(3)、奈良、和歌山、☆愛知(2)、★鳥取(1)
【グループF】
[男子]鳥取(2)、島根、岡山、広島、山口、熊本、☆福岡(1)、★京都(1)
[女子]鳥取(2)、島根、岡山、広島、山口、宮崎、☆福岡(2)、★兵庫(1)
【グループG】
[男子]徳島、香川、愛媛、高知(2)、北海道(2)、大分、☆兵庫(1)、★沖縄(1)
[女子]徳島、香川、愛媛、高知(2)、北海道(2)、長崎、☆兵庫(2)、★福岡(1)
【グループH】
[男子]福岡(2)、佐賀、長崎、宮崎、鹿児島、沖縄(2)、☆大阪(1)、★鳥取(1)
[女子]福岡(3)、佐賀、熊本、大分、鹿児島、沖縄、☆大阪(1)、★高知(1)
※(数字):都道府県代表選出における推薦順位 ☆:チーム登録数枠 ★:前年度大会成績枠

【公益財団法人日本バスケットボール協会三屋裕子会長コメント】 「本リーグの開催にご尽力いただいている、学校関係者の皆様、ブロック協会や都道府県協会の関係各位、 そして多大なるご支援をいただいている日清食品様、安藤財団様に改めて感謝申し上げます。部活、クラブチームの垣根を超えた全国各地のチームが本大会を通じて、切磋琢磨することで、U18世代全体の競技力向上を目指すとともに、リーグ戦文化の普及に伴い、競技をより楽しむバスケットボールファミリーの拡がりを期待しております。 今年度は特に「U18日清食品ブロックリーグ2025」において、従来のブロック制を改編することで、より多様な チームとの対戦機会を実現し、競技力の向上を加速させることにチャレンジいたします。JBAはこれからも、選手、指導者、審判、TO(テーブルオフィシャルズ)など、競技に関わるバスケットボールファミリーが一丸となり、リーグ戦文化の定着と発展に努め、世界を沸かす日本バスケットボール界の未来を創造してまいります」





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