「どうやってプレーできたか分からない」レイカーズのドンチッチ、涙のダラス凱旋で45得点の活躍

感情があふれた“ダラス帰還”
「どうやってプレーできたか分からない」──。試合後、ルカ・ドンチッチ(レイカーズ)は率直な言葉を口にした。現地4月9日、ダラスのホームで行われたマーベリックス戦は、ドンチッチにとって特別な時間となった。レイカーズに突然トレードされてから2ヵ月、初めてダラスに戻り、ファンの顔を見ることができたからだ。
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試合前、マーベリックスは6年強、フランチャイズの顔として献身してくれたドンチッチのために、ハイライトビデオを用意した。それを見たドンチッチは目をうるませた。「あの映像を見て、“これは無理だ”と思った。でも、気づいたらプレーしていた」と彼は試合後に語っている。
そんな中、試合がスタート。惜別の言葉を記したTシャツや77番のジャージーをまとい、感謝を伝えていたダラスのファンの前で、ドンチッチは45得点、8リバウンド、6アシスト、4スティールの圧巻のスタッツを記録。112-97でレイカーズを勝利に導いた。
「ファンの反応がすべてだった。これまで支えてくれたチームメイトやファンのみんなに感謝している」と語ったドンチッチは、「この街が大好きだし、このファンが大好きだ。だが、もう前を向く時だ」と決意を新たにした。
ドンチッチがマブスで過ごした6年強は、正にハイライトフィルムと言える。2018年NBAドラフトではホークスから1巡目3位指名を受けると、トレイ・ヤング(ホークス)と1巡目指名権と引き換えにマブス入り。2018-19シーズンのデビュー以来、スター街道を駆け上がり、プレーオフでの数々の名勝負を演じ、そしてリーグ屈指のオールラウンダーとしての地位を確立してきた。しかし、世紀のトレードでNBAでの第1章は突如終了。彼の新たな物語は、レブロン・ジェームズや八村塁とともに、レイカーズで紡がれていく。この日の勝利でレイカーズは48勝目(31敗)を挙げてウエスタン・カンファレンス3位。5年ぶりとなる優勝に向けて好位置にいる。
「この日がこんなにも特別になるとは思わなかった」とドンチッチは試合後に語っている。ダラスでの6年半を胸に刻み、ドンチッチは“レイカーゴールド&ロイヤルパープル”の新たな物語へと歩み出している。
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