月刊バスケットボール1月号

【スプリングマッチ2025 大会展望】大学生相手に強豪高校はどこまでやれるか!?



3月12日から16日までの5日間、東洋大学赤羽台キャンパスHELSPO HUB-3アリーナ(東京都北区)にて「スプリングマッチ2025」が開催される。

本大会は、大学と高校が世代を超えて熱戦を繰り広げる、バスケットボールファン待望のイベント。高校からは、北は北海道から南は福岡まで全国の強豪6チームが集結し、大学からは関東地区の6チームに東海地区の中京大を加えた計7チームが参戦する。

日程の5日間を通じて、コート2面で計30試合を実施。そのうち10試合はJ SPORTSオンデマンドにて独占LIVE配信される。また、3月12日に行われる東海大vs.福岡第一高、早稲田大vs.洛南高の2試合は、J SPORTSの公式YouTubeで無料LIVE配信される予定だ。


勝又絆(福岡大附大濠高)

高校の出場チームは、福岡大附大濠高、福岡第一高、美濃加茂高、駒澤大附苫小牧高、洛南高、北陸学院高という顔ぶれ。その中でも、昨年のウインターカップで優勝を遂げた大濠は注目したいチームだ。主力の3年生は卒業したものの、新チームでダブルキャプテンを務める勝又絆、榎木璃旺らが経験を生かしてチームをけん引する。さらに、層の厚いチームの中で台頭のチャンスを狙う下級生たちが、躍動感あふれるプレーを見せそうだ。大濠は大会2日間の参加となり、3月13日に中央大と、14日に東海大、東洋大と対戦する。これら”大濠高対大学チーム”の3試合は、J SPORTSオンデマンドでの独占LIVE配信に加え、3月18、19日にJ SPORTS 2にて録画放送が予定されている。


宮本耀(福岡第一高)

また、同じく福岡県から参戦する福岡第一高も見逃せない存在だ。双子の宮本聡、耀の2ガードを軸に、伝統の”堅守速攻”を大学生相手にどこまで通用させることができるか。福岡第一高は、これまで東海大の轟琉維やムスタファ・ンバアイ、日体大の早田流星、小田健太、山口瑛司ら、多くの卒業生を大学へと送り出してきた。彼らOBにとっても、母校の後輩たちや恩師・井手口孝コーチとの対戦には特別な思いがあるはず。福岡第一高は4日間の参加となり、3月12日に東海大、13日に日体大と東洋大、14日に中央大と拓殖大、15日に早稲田大と対戦。大学生相手のハードな連戦で、チームを鍛え上げる構えだ。


ルーニー慧(東海大)

一方、大学から出場するのは、東海大、日体大、中央大、拓殖大、早稲田大、東洋大、中京大の7チーム。特に昨年のインカレ準優勝チーム・東海大は、これまでも多くのプロ選手を輩出してきた必見の強豪大だ。スタメンに予想されるルーニー慧、中川知定真、轟琉維の新3年生トリオが、チームを引っ張ることだろう。


月岡熙(日体大)

また、昨年の関東リーグ王者の日体大は、昨年から主力メンバーがあまり変わらないのが強み。最上級生になる司令塔の月岡熙を起点に、西部秀馬や石川響太郎、小澤飛悠らが抜群のスコアリング能力を発揮するだろう。

東海大は3月12日と14日、日体大は3月12日と13日の、いずれも2日間の参加。高校生相手に胸を貸しつつ、新シーズンに向けて弾みを付ける大会となるか。

出場大学の中から、5日間の全日程に参加するのは早稲田大と東洋大。早稲田大には福岡第一高OBの城戸賢心、洛南高OBの岩屋頼など、出場高校とゆかりのある選手が多い。さらに、昨年の洛南のエースだった早稲田大の新1年生・松本秦は、主力の一人として出場機会があると見られる。後輩たち相手にどんな活躍を見せるか注目したい。

新チームとして始動して間もない高校チームにとって、本大会はチームの形を模索しながら大学チームに挑戦する絶好の機会。一方の大学チームもこれからチームを形作っていく段階だが、高校生相手に大学の意地を懸けた負けられない戦いとなる。特に、出場高校出身のOBたちは、後輩や恩師の前で最高のプレーを見せるに違いない。ここでしか見られない注目の対戦が目白押しで、見どころ満載の大会となりそうだ。

大会概要

・大会名:スプリングマッチ2025
・日程:3月12日(水)~3月16日(日)
・試合会場:東洋大学赤羽台キャンパスHELSPO HUB-3アリーナ
・出場チーム:
【大学】東海大、日体大、中央大、拓殖大、早稲田大、東洋大、中京大
【高校】福岡大附大濠高、福岡第一高、美濃加茂高、駒澤大附苫小牧高、洛南高、北陸学院高
・組合せは下記J SPORTSのサイトへ
https://www.jsports.co.jp/basketball/springmatch/


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