Wリーグ入替戦会見、アイシン・野口さくら、三菱電機・渡邉亜弥が意気込みを語る

3月15日〜17日、2戦先勝方式で実施
3月10日、「W リーグディビジョン入替戦2024-25記者会見」が行われ、野口さくら(アイシン)、渡邉亜弥(三菱電機)が意気込みを示した。入替戦は、3月15日〜17日に国立代々木競技場第二体育館で開催予定。アイシン ウィングス(Wプレミア7位)と三菱電機コアラーズ(Wフューチャー2位)が2戦先勝方式で対決となる。
野口は皇后杯で準優勝にもなったシーズンについて「今季大型選手が入ってきて、ベテランの選手と若手の選手で一つのチームを作るのは大変でした。それでも試合を重ねるにつれてアイシンらしいバスケができたと感じる部分もありました。良い時と悪い時の波があるのは、自分たちが直しきれなかった悪いところと感じています」と波のあるシーズンになってしまったと振り返ると「入替戦に臨むことになるというのは考えていませんでした。選手としては落ち込んでいる部分もありますが、入替戦であと1週みんなとバスケできることを前向きに捉え、プレミアに残留できるようにアイシンらしいバスケを遂行したい」と前向きに捉えて戦うと意気込みを語った。

アイシンらしいバスケを遂行したいと語った野口
一方、渡邉はここまでのシーズンについて「今季はフューチャーでの全勝優勝が目標でした。異なる結果(19勝6敗)になりましたが、入替戦という大きなチャンスをいただけることに感謝の気持ちを持って戦いたいと思います。チームとしてはヘッドコーチのバスケの遂行度をさらに高められると感じています」とまだ上積みすることができるとチームの現状について言及。そのうえで、「私達は失う物がない状況なので、アイシンさんに胸を借りるつもりで挑もうと思います。その中でヘッドコーチが求めるバスケを遂行したいと思います。それが、できれば自ずと良い結果が見えてくると思うので、試合開始から気持ちを出してをやっていきたいと思います」と意気込みを見せた。
今季の対戦成績は1勝1敗。昨年9月、「24-25 Wリーグ ユナイテッドカップ2024-25」の対戦では、三菱電機が42-34で迎えた3Qにアイシンの得点を7に抑えて73-63で勝利。リターンマッチとなった昨年12月の皇后杯2次ラウンドでは、新加入の#1渡嘉敷来夢が22得点、#2岡本彩也花が15得点とオフェンスを牽引し、アイシンが67-55でリベンジした。この勝利でファイナルラウンドに進んだアイシンは、シャンソン化粧品、トヨタ自動車を下して決勝進出を果たしている。野口は「三菱さんとはユナイテッド・カップ、皇后杯で対戦しました。ハーフコートのバスケがシステム化されていて、守り切ることができずにやられてしまった印象です。特に3Pシュートは、決められてしまったと感じた部分なので注意したいと考えています」と印象を説明したが、「完成度が上がっているので、違うチームと戦うという意識で行かなければと考えています」と警戒した。

渡邉はアイシンのリバウンドを警戒
一方、渡邉は「アイシンさんは能力、経験があり、勝ち方も知っている選手が多い印象です。こういう時に渡嘉敷選手が活躍する印象ですし、野口選手が見せる飛び込みリバウンドもインパクトがあります。特にリバウンドは大事なところなので、すごく警戒しています」と語ると、同様に「対戦した2試合でもそうだったように、まったく違うチームになっていると思うので、違う覚悟でやりたい」と先入観を持たずに臨むと表現した。
入替戦は、Wリーグの最下位チームとW1リーグの優勝チームが対戦していた2011-12シーズン以来の開催となる。

文・写真/広瀬俊夫(月刊バスケットボール)