月刊バスケットボール10月号

WNBA

2025.02.27

WNBAのスーパースター、ダイアナ・タラシが20年のキャリアに幕「やりきったし、幸せな気分よ」

20年のキャリアに終止符


「精神的にも肉体的にも、もういっぱいいっぱいなの。それが最もふさわしい表現だわ。やりきったし、幸せな気分よ」。現地2月25日、WNBA歴代最多得点記録を持つダイアナ・タラシ(マーキュリー)が「TIME」が公開した独占インタビューの中で現役引退を発表した。

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タラシは、コネチカット大3、4年生でNCAAトーナメントを連覇。いずれもMOP(Most Outstanding Player)を獲得すると、2004年ドラフト1巡目1位指名を受けてマーキュリー入り。20年にわたる輝かしいキャリアの中で、その功績は数えきれない。WNBAでは歴代最多となる通算10,646得点に加えて新人王、優勝(3度)、シーズンMVP、ファイナルMVP(2度)、得点王(5度)などを経験。2011年にはWNBAの歴代トップ15に、2016年にWNBA歴代トップ20に、2021年にはWNBA歴代トップ25に選出された。また2008年シーズンには、大神雄子(現トヨタ自動車HC)とも一緒にプレーしている。

また、WNBAのオフ期間にはヨーロッパでプレーし、ロシアではカップ戦を含めて10度の優勝、3度のMVPを受賞。さらにトルコのチームでもプレーし、ユーロリーグでも6度の優勝に貢献している。一方、代表チームでは歴代最多6つのオリンピック金メダルを持つほか、FIBAワールドカップでも3度の金メダルを獲得している。正に唯一無二という存在だ。


歴代最多6つのオリンピック金メダルを持つ



これを受けて、WNBAのキャシー・エンゲルバート・コミッショナーが声明を発表。「ダイアナは、バスケットボールのあらゆる舞台で活躍した偉大な選手の一人です。20年プレーし、WNBA史上最も多くの得点と3Pシュートを決めるなど記録的なキャリアを築きました。また彼女は世界中の選手から揺るぎないリスペクトを集め、衝撃的な瞬間を提供し、何度もファンを魅了してきました。WNBAファミリーを代表して、ダイアナがWNBAにもたらしたすべてのもの、情熱、カリスマ性、何よりもゲームへの絶え間ない献身性に感謝します。 彼女の功績は永遠の遺産となるものであり、彼女の影響力によってWNBAの未来は、長く素晴らしい立ち位置にあるはずです」と最大級の賛辞を送っている。











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