月刊バスケットボール1月号

「心のつながり」を大切にした3本の柱──京都精華学園・林咲良 橋本芽依 桃井優

昨年12月23〜29日にかけて開催された「SoftBank ウインターカップ2024令和6年度 第77回全国高等学校選手権大会」は男子・福岡大附大濠(福岡)、女子・京都精華学園(京都)の優勝で幕を閉じた。

さまざまなドラマがあった今大会の模様を「月刊バスケットボール2025年3月号」にて大特集。ここでは誌面に掲載されている特集記事を少しだけご紹介!

今日は京都精華学園の林咲良、橋本芽依、桃井優。

三者三様の働きでチームを率いる

「君は君、我は我、されど仲良し。私には彼女たち3人はそういう関係性だったように思えます。それぞれの生活に入り込んで、例えば手をつないでトイレに行こうとか、そういう関係性ではないんじゃないかなと。だけど、偉大な先輩たちに近付くためには、チームが勝つためには、心のつながりが大切であることを彼女たちは一番分かっています」


山本綱義コーチは林咲良、橋本芽依、桃井優の関係性をこう表現した。アップテンポなオフェンスの起点となり、声かけでもチームを引っ張る林、今大会でチーム最多通算9本の3Pシュートを決め切ったスコアラーの橋本、そして山本コーチが「ディフェンスの要」と評するエースストッパーの桃井。それぞれが異なるカラーを打ち出し、主役にも脇役にもなれる──結束力をアイデンティティーとした今年度のチームを象徴するのが、この3人だった。

チーム内での立場も、林がキャプテンで橋本と桃井が副キャプテン。林と橋本がチームを先導し、桃井が最後尾から押し上げるような形でチームを導いた。


桃井は2人との関係性について「私は外部から京都精華に入ったのですが、咲良と芽依はナショナルチームの合宿で同じ京都同士ということもあって結構話しかけてくれたんです。それがきっかけで会うたびに話してくれるようになって、最初は友達という感じでした。そして、チームメイトになった今は信頼できる仲間です。隠しごととかもせずに思ったことも言い合えるし、気を遣わなくてもいいような関係になりました」と話す。

オフコートでの3人は、林がやや天然な部分もありながら無邪気にはっちゃけ、橋本はそんな林に的確なツッコミを入れる。そして、桃井は2人を静観しつつも、実は一番のおしゃべりでかつイジられ役。ここでもそれぞれのキャラクターは全く違う。だが、彼女たちの関係性の根底には揺るがない信頼があるのが見て取れるのだ・・・(残り856字)

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文/堀内涼(月刊バスケットボール)

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