月刊バスケットボール10月号

高山西が昨年3位の土浦日本大を下してうれしい初勝利[ウインターカップ]

土浦日本大は3点差まで迫るが追いつけず


12月23日、「SoftBank ウインターカップ2024令和6年度 第77回全国高等学校選手権大会」男子1回戦で、前回3位の土浦日本大(茨城)と5大会ぶり2回目の出場となる高山西(岐阜②)が対戦。ロースコアゲームとなった中、着実に得点していった高山西が55-47でうれしい大会初勝利を果たした。


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県予選ではインターハイ準優勝の美濃加茂(岐阜①)に敗れて第2代表となった高山西だが、東海大会では桜丘(愛知)や四日市工(三重)、藤枝明誠(静岡)を倒すなど実力は確か。開始直後、#24 アデルシ・ジェシーがサイズを活かして得点すると、#7 松谷侑の3Pシュート、#13角竹弘多のシュートとハーフコートオフェンスから得点を重ねていく。一方、土浦日本大は#7 渡部駆流が連続して3Pシュートを沈めると、司令塔の#4平岡皇太朗も確実にシュートを沈めていった。それでも互いにFG成功率が3割を切る状態となって得点が伸びず。土浦日本大の15-10という1Qになった。

ディフェンスから速攻を繰り出すのが土浦日本大のバスケだが、テンポが上がらず。2Qに入ってもシュート成功率が上がらない。逆に高山西はいいリズムで攻撃に転じ、#23 オカプ・チネドゥ、#31熊田瑶斗らが効果的に得点。34-28と高山西リードでハーフタイムを迎えた。





3Q、土浦日本大は人もボールを動かしてズレを作るが、肝心のシュートが決まらず。最初の5分でフリースローで挙げた1点のみに。高山西もシュートに苦しんだが、#31熊田がピックを使ってレイアップ、#23 チネドゥがポストプレーからとゴール近くでしっかり決めて、40-29と2桁差にした。
残り2分を切ったところで、土浦日本大は#4 平岡がプルアップジャンパーを成功。クォーター初フィールドゴールを決めると、#10 三谷拓夢がスティールから速攻を決めて、らしさが出てきた。しかし直後に、高山西は#8 板倉瑠郁が3Pシュートを射抜き、47-33で最終クォーターを迎えた。

4Qに入っても高山西がペースを握る展開が続いたが、土浦日本大はスティールから速攻。さらにオールコートでプレッシャーをかけてターンオーバーを引き出してオフェンスに転じると、ついに流れを掴む。# 4平岡の連続得点、さらに#7渡部が速い展開からレイアップ、#22 リチャード・ウェリグベリハがリバウンドから決めて残り5分で5点差と一気にその差を縮めた。ここから2分半得点が動かなかったが、先に決めたのは土浦日本大。# 4平岡のジャンプシュートで3点差としたが、高山西は足を痛めた#23角竹が#23チネドゥのピックを使ってジャンプシュート。バックボードを使ったシュートは見事リングに吸い込まれて再び5点差に。



すぐに取り返したい土浦日本大だったが、#22ウェリグベリハに続いて#4 平岡が痛いターンオーバー。ここで高山西は#8板倉がリバウンドからねじ込んで勝負あり。最後に#13角竹がフリースローを決めて55-47。ロースコアゲームをものにした。

高山西は#23チネドゥが13得点、18リバウンドのダブルダブル。#31熊田が10得点をマーク。土浦日本大は#4平岡が13得点、#7渡部が11得点と奪った。高山西は24本のターンオーバー(土浦日本大は15本)を犯したものの、2Pシュート成功率が28.3%(高山西33.3%)、3Pシュート成功率が16.7%(高山西38.5%)と調子が上がらなかった。






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